蓬萊の玉の枝――「竹取物語」から(4時間)

指導目標 音読に必要な文語のきまりや訓読のしかたを知り、古文を音読し、古典特有のリズムを通して、古典の世界に親しむことができる。(知・技(3)ア)
文章を読んで理解したことに基づいて、自分の考えを確かなものにすることができる。(思・判・表C(1)オ)
言葉がもつ価値に気づくとともに、進んで読書をし、我が国の言語文化を大切にして、思いや考えを伝え合おうとする。(学びに向かう力、人間性等)
古文を読み、考えたことなどを記録したり伝え合ったりする。(思・判・表C(2)イ)
「目標」や「学習の見通しをもとう」で本教材のねらいを確認し、学習の見通しをもつ。
学習活動 1
古典の文章を音読し、現代の文章との違いを確かめる。
古典の文章を、リズムを味わいながら繰り返し音読する。(課題1-①)
二次元コード「『竹取物語』朗読音声」
新出漢字を調べる。
二次元コード「漢字の練習」
小学校の高学年で、「竹取物語」冒頭部分は既に学習していることを踏まえる。
2
現代語訳やP169「古典の言葉」を参考に、現代の文章との違いを確かめる。(課題1-②)
仮名遣いが違う部分の読み方を確かめる。
文末の言葉の違いを確かめる。
現代とは違う意味で使われている言葉や、現代では使われなくなった言葉の意味を確かめる。
P169「古典の言葉」
3
作品の内容を読み取り、古典の世界を想像する。(課題2)
「蓬萊の玉の枝」に登場する人々の思いや行動について考え、現代の人々に通じるところはないか、友達と語り合う。
P166「貴公子たちの失敗談」は、内容にちなんだ言葉遊びで締めくくられている。現代でも、言葉遊びが社会のさまざまなところで使われていることに気づかせるとよい(例:商品名など)。
「竹取物語」はさまざまな形で表現されている(P165)。それぞれどのような魅力がより強く伝わるかを考えさせることもできる。
4
学習を振り返る。
現代の文章と古典とを比べ、どんな違いに気がついたか挙げる。
特に印象に残った人物や場面はどこか、自分の言葉でまとめる。
古典の物語を読んで、興味をもったことや、もっと知りたいことを、友達と伝え合う。
評価規準

音読に必要な文語のきまりや訓読のしかたを知り、古文を音読し、古典特有のリズムを通して、古典の世界に親しんでいる。((3)ア)
音読に必要な文語のきまり、古文特有のリズムについて理解し、その世界に親しんでいる。




「読むこと」において、文章を読んで理解したことに基づいて、自分の考えを確かなものにしている。(C(1)オ)
文章を読み、登場人物の思いや行動、現代との共通点や相違点について考えを深めている。
進んで古文を音読し、今までの学習を生かして描かれている古典の世界を想像しようとしている。
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