「不便」の価値を見つめ直す
[書く]筆者の主張に対する自分の意見を書こう 4時間(読③書①)
指導目標 原因と結果、意見と根拠など情報と情報との関係について理解することができる。(知・技(2)ア)
比較や分類、関係づけなどの情報の整理のしかた、引用のしかたや出典の示し方について理解を深め、それらを使うことができる。(知・技(2)イ)
目的に応じて必要な情報に着目して要約し、内容を解釈することができる。(思・判・表C(1)ウ)
文章を読んで理解したことに基づいて、自分の考えを確かなものにすることができる。(思・判・表C(1)オ)
根拠を明確にしながら、自分の考えが伝わる文章になるように工夫することができる。(思・判・表B(1)ウ)
言葉がもつ価値に気づくとともに、進んで読書をし、我が国の言語文化を大切にして、思いや考えを伝え合おうとする。(学びに向かう力、人間性等)
説明の文章を読み、理解したことや考えたことを報告したり文章にまとめたりする。(思・判・表C(2)ア)
本や資料から文章や図表などを引用して説明したり記録したりするなど、事実やそれを基に考えたことを書く。(思・判・表B(2)ア)
「目標」や「学習の見通しをもとう」で本教材のねらいを確認し、学習の見通しをもつ。
学習活動 1
本文を通読し、内容を捉える。
注意する語句・新出漢字を調べる。
P185言の葉
二次元コード「漢字の練習」
筆者の「不便益」の定義を確かめる。(課題1-①)
筆者が「不便のよい面」として、どんな事例を基に、どのような点を挙げているか捉える。(課題1-②)
P178「図1②」に、筆者が挙げた事例を書き込ませるなどして、整理させるとよい。
2
本文を要約し、筆者の主張について検討する。
筆者の主張をつかむために、本文を200字程度で要約する。(課題2-①)
P185カギ「目的に応じて要約する」
P278「『学びのカギ』一覧」(説明文)
二次元コード「学びの地図」
キーワードキーセンテンスを抜き出させるとよい。
まとめの言葉(「つまり」「以上のことから」など)を手がかりとして探す方法を示してもよい。
最初から200字程度にするのではなく、400字から200字に絞り込ませたり、マーカーで意見と事例に分けさせたりするとよい。
要約と事例を基に、提示された点について検討する。(課題2-②)
3
筆者の主張に対する自分の意見を書く。(課題3)
教科書の条件に沿って自分の意見を書く。
筆者の川上浩司さんがどんな思いでこの文章を書いたか紹介してもよい。
4
4学習を振り返る。
どのような点に着目して、要約に必要な情報を選んだかを挙げる。
要約」とは何か、「要旨」との違いを明確にして説明する。
生活や他教科の学習の中で、要約が役立てられる場面を一つ挙げる。
他教科や「総合的な学習の時間」では、テーマに沿った調査活動をすることが多い。調査結果を発表する際、重要な部分や伝えたい部分を選択し、自分なりの要約をした経験がこれまでにもあることに気づかせたい。
評価規準

原因と結果、意見と根拠など情報情報との関係について理解している。((2)ア)
自分の意見を述べるときには、根拠が必要であることを理解している。
比較や分類、関係づけなどの情報の整理のしかた、引用のしかたや出典の示し方について理解を深め、それらを使っている。((2)イ)
情報の整理のしかたを理解し、本文を要約したり引用したりしながら、自分の考えをまとめている。




「読むこと」において、目的に応じて必要な情報に着目して要約し、内容を解釈している。(C(1)ウ)
目的に沿って必要な情報を結び付け、要約している。
「読むこと」において、文章を読んで理解したことに基づいて、自分の考えを確かなものにしている。(C(1)オ)
文章を読んで理解したことに基づいて、筆者の主張に対する自分の考えをまとめている。
「書くこと」において、根拠を明確にしながら、自分の考えが伝わる文章になるように工夫している。(B(1)ウ)
立場を明確にして、自分の考えの根拠となる事例を挙げながら、意見を書いている。
必要な情報に着目して、粘り強く要約し、試行錯誤しながら自分の考えを文章にまとめようとしている。
不便益のススメ
続・中学生からの大学講義1 学ぶということ
続・中学生からの大学講義2 歴史の読みかた
続・中学生からの大学講義3 創造するということ