構成や描写を工夫して書こう
体験を基に随筆を書く(5時間)
指導目標 事象や行為、心情を表す語句の量を増すとともに、語句の辞書的な意味と文脈上の意味との関係に注意して話や文章の中で使うことを通して、語感を磨き語彙を豊かにすることができる。(知・技(1)ウ)
書く内容の中心が明確になるように、段落の役割などを意識して文章の構成や展開を考えることができる。(思・判・表B(1)イ)
根拠を明確にしながら、自分の考えが伝わる文章になるように工夫することができる。(思・判・表B(1)ウ)
言葉がもつ価値に気づくとともに、進んで読書をし、我が国の言語文化を大切にして、思いや考えを伝え合おうとする。(学びに向かう力、人間性等)
随筆など、感じたことや考えたことを書く。(思・判・表B(2)ウ)
「目標」や「学習の見通しをもとう」で本教材のねらいを確認し、学習の見通しをもつ。
授業の導入として、「書くことのミニレッスン」に取り組ませるとよい。
二次元コード「書くことのミニレッスン」
学習活動 1
随筆の題材を選ぶ。
随筆に取り上げたい体験を一つ選び、伝えたいことを明確にする。
P224「二十歳になった日」
P282「発想を広げる」
二次元コード「表現テーマ例集」(「書くことのミニレッスン」内)
P9「思考の地図」
2
材料を書き出し、整理する。
取り上げる体験に関する事実や、自分にとっての意味など、随筆の材料を付箋などに書き出し、整理する。
3
構成を考える。
書き出した材料を基に、構成を考える。
P229カギ「構成を工夫して書く」
P280「『学びのカギ』一覧」(書く)
二次元コード「学びの地図」
P230「随筆の例」を参考にさせる。導入では「印象的な書きだし」を、体験の説明では「読み手が状況をイメージできる具体的な描写」を意識し、最後に「自分にとっての意味、価値」を書くことを伝え、構成のイメージをもたせるとよい。
自分の伝えたいことが明確に伝わる構成になっているか、友達と助言し合う。
4
随筆を書く。
書きだしや結び、描写を工夫して、600~800字程度で書く。
P230「達人からのひと言」
P231言の葉
タブレットなどを活用し、文章の書きだし部分を共有して、参考にさせ合うとよい。
P341「ICT活用のヒント」
5
随筆を読み合う。
構成や描写で工夫したことや、友達の文章で参考にしたいことなどをまとめる。
体験や思い、意味を伝えるために、特に吟味して選んだ言葉を挙げる。
伝えたい内容が効果的に伝わるように、構成を工夫した部分はどこか、自分の言葉でまとめる。
友達の随筆を読み、次に自分が文章を書くときに生かしたいと思った工夫を一つ挙げる。
P228「生かす」を読み、学んだことを今後どのように生かしていきたいかを考えさせるとよい。
評価規準

事象や行為、心情を表す語句の量を増すとともに、語句の辞書的な意味と文脈上の意味との関係に注意して話や文章の中で使うことを通して、語感を磨き語彙を豊かにしている。((1)ウ)
体験や思いを伝えるために、情景や心情を表す言葉を適切に選んで使っている。




「書くこと」において、書く内容の中心が明確になるように、段落の役割などを意識して文章の構成や展開を考えている。(B(1)イ)
読み手が状況をイメージできるよう、書く内容の中心が伝わるように、構成を工夫している。
「書くこと」において、根拠を明確にしながら、自分の考えが伝わる文章になるように工夫している。(B(1)ウ)
体験に基づいて自分の考えを伝えるために、書き出しや結び、描写を工夫している。
粘り強く文章の構成や展開を考え、学習の見通しをもって随筆を書こうとしている。