字のない葉書(3時間)

指導目標 本や文章などには、さまざまな立場や考え方が書かれていることを知り、自分の考えを広げたり深めたりする読書に生かすことができる。(知・技(3)エ)
観点を明確にして文章を比較するなどし、文章の構成や表現の効果について考えることができる。(思・判・表C(1)エ)
言葉がもつ価値を認識するとともに、読書を生活に役立て、我が国の言語文化を大切にして、思いや考えを伝え合おうとする。(学びに向かう力、人間性等)
随筆を読み、引用して解説したり、考えたことなどを伝え合ったりする。(思・判・表C(2)イ)
「目標」や「学習の見通しをもとう」で本教材のねらいを確認し、学習の見通しをもつ。
学習活動 1
全文を通読する。
注意する語句新出漢字を調べる。
二次元コード「漢字の練習」
P109言の葉
P274「語彙ブック」(結び付きに着目して言葉を広げよう)
2
二つの思い出を整理する。(課題1)
前半と後半に書かれた、二つの思い出の内容を整理する。
必要に応じて、時代状況を解説する。既習の1年「大人になれなかった弟たちに……」を想起させてもよい。
3
表現に着目して、人物の人柄や心情を読み取る。
前半の思い出から想像される「父」の人柄を、文章中の表現を踏まえて簡潔にまとめる。(課題2-①)
「末の妹」に対する家族の心情を、妹の様子の変化に着目して想像する。(課題2-②)
なくなった「父」に対して、今の「私」がどんな思いを抱いているか、表現に即して考える。(課題2-③)
P109カギ「表現の効果を考える」
P276「『学びのカギ』一覧」(文学)
二次元コード「学びの地図」
前半と後半で、心情や人柄の描かれ方にどんな違いがあるかを考えさせるとよい。
4
「父」に対する「私」の思いについて考える。(課題3)
自分が共感できることや、共感しにくいと思うことを発表する。
5
学習を振り返る。
随筆の味わい方で、日常の読書に生かせそうな点は何か、自分の言葉でまとめる。
「父」という人物を印象深く伝えるために、筆者はどのような工夫をしていたか、考える。
随筆と小説の違いについて、考えを交流する。
評価規準 知・技
本や文章などには、さまざまな立場や考え方が書かれていることを知り、自分の考えを広げたり深めたりする読書に生かしている。((3)エ)
随筆の味わい方について考え、日常の読書に生かせそうな点をまとめている。
思・判・表
「読むこと」において、観点を明確にして文章を比較するなどし、文章の構成や表現の効果について考えている。(C(1)エ)
前半部分と後半部分の人柄や心情の描かれ方を比較し、表現の効果について考えている。
文章の構成や表現の効果について進んで考え、今までの学習を生かして考えたことを伝え合おうとしている。
眠る盃 父の詫び状 小石川の家 字のないはがき