漢詩の風景(3時間)

指導目標 作品の特徴を生かして朗読するなどして、古典の世界に親しむことができる。(知・技(3)ア)
現代語訳や語注などを手掛かりに作品を読むことを通して、古典に表れたものの見方や考え方を知ることができる。(知・技(3)イ)
観点を明確にして漢詩を比較するなどし、漢詩の構成や表現の効果について考えることができる。(思・判・表C(1)エ)
言葉がもつ価値を認識するとともに、読書を生活に役立て、我が国の言語文化を大切にして、思いや考えを伝え合おうとする。(学びに向かう力、人間性等)
漢詩などを読み、引用して解説したり、考えたことなどを伝え合ったりする。(思・判・表C(2)イ)
「目標」や「学習の見通しをもとう」で本教材のねらいを確認し、学習の見通しをもつ。
学習活動 1
全文を通読する。
二次元コード「漢詩 三編 朗読音声」
注意する語句・新出漢字を調べる。
二次元コード「漢字の練習」
返り点や訓読のしかたを振り返るとよい。
2
漢詩に描かれた情景や心情を読み取る。(課題1)
漢詩に描かれた季節、情景、作者の心情を、解説の文章を手掛かりにして読み取る。
3
構成や表現の効果を味わう。
それぞれの漢詩について、筆者が注目した構成や表現とその効果を、簡潔にまとめる。(課題2-①)
漢詩の中から気に入った表現を選び、引用して、表現の効果やよいと思った理由を伝え合う。(課題2-②)
4
漢詩の特徴を生かして朗読する。
グループで朗読の会を開き、漢詩に描かれた情景や心情、構成や表現の効果などが伝わるように工夫して朗読する。(課題3-①)
漢詩特有の言葉遣いや調子に着目させるとよい。
何を伝えるために、どんな工夫をしたかを交流し、互いの朗読の優れたところを伝え合う。(課題3-②)
P164「律詩について」を読み、絶句と律詩の違いを理解させる。好きな漢詩を選ぶ際、教材の三つの漢詩に「春望」を加えることもできる。
5
学習を振り返る。
漢詩のどのような特徴が伝わるように朗読したか、自分の言葉でまとめる。
漢詩に使われている表現の中で特に効果的だと感じたものは何か、自分の言葉でまとめる。
朗読のしかたを工夫したり、友達の朗読を聞いたりする中で、新たに発見したことや、理解が深まったことを挙げる。
評価規準

作品の特徴を生かして朗読するなどして、古典の世界に親しんでいる。((3)ア)
漢文特有の言葉遣いや調子を意識して朗読している。
現代語訳や語注などを手掛かりに作品を読むことを通して、古典に表れたものの見方や考え方を知っている。((3)イ)
解説の文章を手掛かりにして、詩の作者の思いを想像し、古人のものの見方、考え方について考えを深めている。




「読むこと」において、観点を明確にして漢詩を比較するなどし、漢詩の構成や表現の効果について考えている。(C(1)エ)
好きな漢詩を選び、気に入った表現や句を引用しながら、構成や表現の効果を伝え合っている。
進んで漢詩の構成や表現の効果を考え、今までの学習を生かして朗読しようとしている。
漢詩への招待 漢詩のレッスン