挨拶――原爆の写真によせて(2時間)

指導目標 理解したり表現したりするために必要な語句の量を増し、語感を磨き語彙を豊かにすることができる。(知・技(1)イ)
詩の構成や表現のしかたについて評価することができる。(思・判・表C(1)ウ)
詩を読んで考えを広げたり深めたりして、人間、社会、自然などについて、自分の意見をもつことができる。(思・判・表C(1)エ)
言葉がもつ価値を認識するとともに、読書を通して自己を向上させ、我が国の言語文化に関わり、思いや考えを伝え合おうとする。(学びに向かう力、人間性等)
詩を読み、批評したり、考えたことなどを伝え合ったりする。(思・判・表C(2)イ)
「目標」や「学習の見通しをもとう」で本教材のねらいを確認し、学習の見通しをもつ。
学習活動 1
作品を通読し、当時の時代背景について確認する。  
注意する語句を調べる。
作品ができた背景や時代背景を確認する。
国語便覧社会科資料集などで調べさせるとよい。
2
「顔」が象徴しているものを捉える。(課題1)  
詩の中で繰り返し出てくる「顔」が、それぞれ誰の、どのような様子を表しているのか考える。
3
表現の効果を評価する。  
第6連にある「午前八時一五分は/毎朝やってくる」という表現の意味と、その効果を考える。(課題2-①)
第7連にある「やすらかに 美しく 油断していた。」とは、どういうことか、「油断」という語句の意味や語感を踏まえて考える。(課題2-②)
4
自分の意見を述べる。(課題3)  
作者は、この詩を通して、誰に、どのようなことを伝えようとしたのか、現代社会の状況と重ね合わせながら、自分の意見を述べる。
P252「語彙ブック」(批評するときの言葉)
5
学習を振り返る。  
特に心に迫ってきた語句表現を挙げる。
作者の思いや訴えを表すうえで、特に効果的だと感じた表現を挙げる。
詩を読み深めるための新たな視点や気づきをくれた、友達の意見を書き留める。
評価規準

理解したり表現したりするために必要な語句の量を増し、語感を磨き語彙を豊かにしている。((1)イ)  
比喩や象徴的な表現に着目し、文脈の中での意味を考えている。




「読むこと」において、詩の構成や表現のしかたについて評価している。(C(1)ウ)
詩に用いられている比喩や象徴的な表現の効果について自分の考えをまとめている。
「読むこと」において、詩を読んで考えを広げたり深めたりして、人間、社会、自然などについて、自分の意見をもっている。(C(1)エ)
現代社会の状況と重ね合わせながら詩を読み深め、作者の思いや考えに対して自分の考えをまとめている。
詩の構成や表現のしかたを積極的に評価し、学習課題に沿って読み深めた詩について、感じたことや考えたことを伝え合おうとしている。
石垣りん詩集 宇宙の片隅で   豊かなことば現代日本の詩 5