指導目標 |
◎ |
理解したり表現したりするために必要な語句の量を増し、話や文章の中で使うことを通して、語感を磨き語彙を豊かにすることができる。(知・技(1)イ) |
◎ |
文章の種類を踏まえて、物語の展開のしかたなどを捉えることができる。(思・判・表C(1)ア) |
◎ |
文章を批判的に読みながら、文章に表れているものの見方や考え方について考えることができる。(思・判・表C(1)イ) |
◎ |
言葉がもつ価値を認識するとともに、読書を通して自己を向上させ、我が国の言語文化に関わり、思いや考えを伝え合おうとする。(学びに向かう力、人間性等) |
★ |
小説を読み、批評したり、考えたことなどを伝え合ったりする。(思・判・表C(2)イ) |
「目標」や「学習の見通しをもとう」で本教材のねらいを確認し、学習の見通しをもつ。 |
学習活動 |
1 |
作品を通読する。 |
・ |
注意する語句新出漢字を調べる。 |
→ |
二次元コード「漢字の練習」 |
|
2 |
作品の設定を捉える。(課題1) |
・ |
「現在」と「回想」の部分を読み分け、時間の順序で出来事を整理しながら、場面や登場人物の設定を確認する。 |
◇ |
回想を織り込んだ展開の特徴を捉え、その効果を考えさせる。 |
→ |
P27カギ「展開のしかたを捉える」 |
→ |
P256資「『学びのカギ』一覧」(文学) |
→ |
二次元コード「学びの地図」 |
|
3 |
登場人物の心情や人物像を読み取る。 |
・ |
「わたし」とルロイ修道士との間でかわされた、3回の握手に込められた二人の思いを考える。(課題2-①) |
・ |
ルロイ修道士の葬式で、「わたし」が「知らぬ間に、両手の人さし指を交差させ、せわしく打ちつけていた。」ときの心情を考える。(課題2-①) |
◇ |
語り手の心情を表す言葉、登場人物の言動や会話、情景描写、出来事など、本文中の表現を根拠にして考えさせる。 |
◇ |
心情を表す言葉を本文から二つ程度見つけさせ、全体で共有してからそれぞれの学習に移るとよい。 |
・ |
ルロイ修道士の人物像が読み取れる言葉や行動を抜き出し、どのような人物かを短くまとめる。(課題2-②) |
◇ |
ルロイ修道士の場面ごとの状況や立場、年齢などを踏まえ、エピソードから読み取れる性格や価値観、ものの見方や考え方を捉えさせる。 |
◇ |
人物像を表す言葉を本文から二つ程度見つけさせ、全体で共有してからそれぞれの学習に移るとよい。 |
→ |
P27言の葉 |
|
4 |
読み深めた感想を交流する。(課題3) |
・ |
読み深めたことを踏まえ、ルロイ修道士の考え方や生き方について、自分で考えたことや感じたことを伝え合う。 |
→ |
P252「語彙ブック」(批評するときの言葉) |
|
5 |
学習を振り返る。 |
・ |
人物像を表す語句や表現の中で、特に印象に残ったものを挙げる。 |
・ |
「握手」の展開のしかたには、どんな特徴や効果があったか、自分の言葉でまとめる。 |
・ |
ルロイ修道士について、友達と交流することで考えが深まったことを挙げる。 |
|
出典 |
『ナイン』 井上ひさし/作 (講談社) |
評価規準 |
知
・
技 |
理解したり表現したりするために必要な語句の量を増し、話や文章の中で使うことを通して、語感を磨き語彙を豊かにしている。((1)イ) |
→ |
抽象的な概念を表す語句などを用いて、登場人物の人物像を表している。 |
|
思
・
判
・
表 |
・ |
「読むこと」において、文章の種類を踏まえて、物語の展開のしかたなどを捉えている。(C(1)ア) |
→ |
「現在」と「回想」の部分を読み分け、物語の展開のしかたの効果について考えている。 |
・ |
「読むこと」において、文章を批判的に読みながら、文章に表れているものの見方や考え方について考えている。(C(1)イ) |
→ |
文章の内容に沿って登場人物の生き方や価値観を読み取り、自分の知識や経験と比較しながら考えている。 |
|
態 |
物語の展開のしかたを粘り強く捉え、今までの学習を生かして作品を批評したり、考えたことを伝え合ったりしようとしている。 |
態 |
学習課題に沿って、積極的に漢字を読んだり書いたりしようとしている。 |
教科書名短篇-家族の時間 ブンとフン 新釈 遠野物語 |
|