考えを効果的に伝えよう
多角的に分析して批評文を書く(5時間)
指導目標 具体抽象など情報情報との関係について理解を深めることができる。(知・技(2)ア)
表現のしかたを考えたり資料を適切に引用したりするなど、自分の考えがわかりやすく伝わる文章になるように工夫することができる。(思・判・表B(1)ウ)
論理の展開などについて、読み手からの助言などを踏まえ、自分の文章のよい点や改善点を見いだすことができる。(思・判・表B(1)オ)
言葉がもつ価値を認識するとともに、読書を通して自己を向上させ、我が国の言語文化に関わり、思いや考えを伝え合おうとする。(学びに向かう力、人間性等)
関心のある事柄について批評するなど、自分の考えを書く。(思・判・表B(2)ア)
「目標」や「学習の見通しをもとう」で本教材のねらいを確認し、学習の見通しをもつ。
授業の導入として、「書くことのミニレッスン」に取り組ませるとよい。 
二次元コード「書くことのミニレッスン」 
学習活動 1
題材を選ぶ。  
地域社会で見聞きしたことや、新聞、テレビなどのメディアを通して知ったことの中から、関心のある事柄を選ぶ。
P262「発想を広げる」
二次元コード「表現テーマ例集」(「書くことのミニレッスン」内)
友達と題材を挙げ合うとよい。
先にP139「批評文の例」を読み、批評文のイメージをつかませてもよい。
2
観点を決めて分析する。
観点を決めて問いを立て、考えを深める。
P265「グラフの見方/引用・出典
「発信者の意図」「相手意識」などについて分析させる。
P138「分析する」を読み、問いを立て、考えを深める際の参考にさせる。
自分の考えについて、具体的な根拠や資料などを挙げさせて、説得力をもたせる。それを基に友達と意見を交流させて、さらに考えを深めさせるとよい。
3
構成を考える。  
自分の考えをわかりやすく伝えるための論理展開や表現のしかたを考える。
4
批評文を書く。  
600~800字程度でまとめる。
P137カギ「論理の展開や表現を工夫する」
P260「『学びのカギ』一覧」(書く)
二次元コード「学びの地図」
P138言の葉
P252「語彙ブック」(批評するときの言葉)
タブレット端末などを活用し、下書き段階で、論理の展開や表現のしかたなどをどのように推敲したか、情報共有させてもよい。
5
友達と文章を読み合う。  
批評に有効な観点や表現、論理展開などについて話し合い、互いに助言する。
P337「ICT活用のヒント」
タブレット端末などの共有機能を活用し、助言や感想を交流させてもよい。
6
学習を振り返る。  
どのような具体例を挙げ、どのように自分の考えと結び付けたか、自分の言葉でまとめる。
自分の考えをわかりやすく伝えるために、どのような工夫をしたか、自分の言葉でまとめる。
友達の文章を読み、物事を批評するときに、今後参考にしたいと思った分析の観点や表現の工夫を挙げる。
P136「生かす」を読み、学んだことを今後どのように生かしていきたいかを考えさせるとよい。
評価規準

具体抽象など情報情報との関係について理解を深めている。((2)ア)  
選んだ題材を多角的に分析し、自分の考えと結び付く具体例を考えている。




「書くこと」において、表現のしかたを考えたり資料を適切に引用したりするなど、自分の考えがわかりやすく伝わる文章になるように工夫している。(B(1)ウ)
文体や表現技法などを検討したり、自分の意見を支える根拠となる資料を引用したりして、文章表現を工夫している。
「書くこと」において、論理の展開などについて、読み手からの助言などを踏まえ、自分の文章のよい点や改善点を見いだしている。(B(1)オ)
読み手からの助言を踏まえて、自分の批評文における批評の観点や表現、論理の展開などのよい点や改善点を見いだしている。
自分の考えがわかりやすく伝わる文章になるように、粘り強く工夫し、学習の見通しをもって批評文を書こうとしている。