学びて時に之を習ふ――「論語」から
漢文の訓読(2時間)
指導目標 歴史的背景などに注意して古典を読むことを通して、その世界に親しむことができる。(知・技(3)ア)
長く親しまれている言葉や古典の一節を引用するなどして使うことができる。(知・技(3)イ)
文章を読んで考えを広げたり深めたりして、人間、社会、自然などについて、自分の意見をもつことができる。(思・判・表C(1)エ)
言葉がもつ価値を認識するとともに、読書を通して自己を向上させ、我が国の言語文化に関わり、思いや考えを伝え合おうとする。(学びに向かう力、人間性等)
漢文を読み、批評したり、考えたことなどを伝え合ったりする。(思・判・表C(2)イ)
「目標」や「学習の見通しをもとう」で本教材のねらいを確認し、学習の見通しをもつ。
学習活動 1
「論語」について知る。  
教材冒頭の解説とP40のコラム「孔子と弟子たち」を読む。
国語便覧社会科資料集などを使って、孔子が生きた時代の歴史的背景などを確認させる。
新出漢字を調べる。
二次元コード「漢字の練習」
2
「論語」を読み、孔子の考え方を読み取る。  
教材の書き下し文訓読文を、漢文の言い回しや歴史的仮名遣いと現代仮名遣いに注意して、繰り返し朗読する。
必要に応じて、P38-40の脚注を参考に、訓読の方法や返り点の種類などを確認させる。
二次元コード「『論語』朗読音声」
P41「漢文の訓読」
教科書の現代語訳を基に、孔子が伝えたいことを要約する。
生徒の実態に応じて、要約を家庭学習にしてもよい。
3
日常生活を振り返り、孔子の言葉が当てはまると思われる体験を伝え合う。  
「論語」の他の章句も現代語訳を付けて紹介し、選択肢を増やすとよい。
4
学習を振り返る。  
「論語」の中から、自分たちの生活に生かしていきたい言葉を選び、伝え合う。
評価規準

歴史的背景などに注意して古典を読むことを通して、その世界に親しんでいる。((3)ア)
教材文を参考に歴史的背景を押さえ、教材の書き下し文訓読文、現代語訳を読むことを通して、「論語」の世界に親しんでいる。
長く親しまれている言葉や古典の一節を引用するなどして使っている。((3)イ)
日常生活を振り返り、孔子の言葉が当てはまる体験を伝え合っている。




「読むこと」において、文章を読んで考えを広げたり深めたりして、人間、社会、自然などについて、自分の意見をもっている。(C(1)エ)  
人間の生き方に関する孔子の考え方を、自分の生き方や生活と関連づけて考えている。
人間、社会、自然などについて積極的に自分の意見をもち、今までの学習を生かして考えを伝え合ったり朗読したりしようとしている。
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