夏草――「おくのほそ道」から(3時間)

指導目標 歴史的背景などに注意して古典を読むことを通して、その世界に親しむことができる。(知・技(3)ア)
長く親しまれている言葉や古典の一節を引用するなどして使うことができる。(知・技(3)イ)
文章を批判的に読みながら、文章に表れているものの見方や考え方について考えることができる。(思・判・表C(1)イ)
言葉がもつ価値を認識するとともに、読書を通して自己を向上させ、我が国の言語文化に関わり、思いや考えを伝え合おうとする。(学びに向かう力、人間性等)
古典の文章を読み、批評したり、考えたことなどを伝え合ったりする。(思・判・表C(2)イ)
「目標」や「学習の見通しをもとう」で本教材のねらいを確認し、学習の見通しをもつ。
学習活動 1
作品を声に出して読む。(課題1)  
俳句と地の文から成る構成の効果に気づき、芭蕉の思いを想像しながら全文を朗読する。
二次元コード「『おくのほそ道』朗読音声」
二次元コード「漢字の練習」
P164「俳句と俳諧」
歴史的仮名遣いの読み方に注意させる。
2
芭蕉のものの見方や感じ方を読み取る。  
芭蕉の「旅」についての考えが読み取れる部分を抜き出して、現代の旅がもつ意味と比べる。(課題2-①)
芭蕉が高館や光堂で何を見て何を感じたのかを考える。(課題2-②)
P158「『おくのほそ道』俳句地図」
3
心に響く俳句について発表する。(課題3)  
自分の心に響く俳句を1句選び、その理由や、どのように心に響いたのかについて発表し合う。
P158「『おくのほそ道』俳句地図」にある俳句も参考にさせるとよい。
4
学習を振り返る。  
歴史的背景に注意して読むことで、その場面への理解や印象にどのような変化があったか、自分の言葉でまとめる。
作者のものの見方や感じ方について考えたことは何か、自分の言葉でまとめる。
友達の発表の中で、印象に残ったものを挙げる。
評価規準

歴史的背景などに注意して古典を読むことを通して、その世界に親しんでいる。((3)ア)
作者や作品について興味をもち、俳句と地の文との関係に注意しながら朗読している。
長く親しまれている言葉や古典の一節を引用するなどして使っている。((3)イ)
古典の言葉を引用して、心に響く俳句について発表している。




「読むこと」において、文章を批判的に読みながら、文章に表れているものの見方や考え方について考えている。(C(1)イ)
芭蕉のものの見方や感じ方を読み取り、自分の知識や経験と比べながら、自分の考えをもっている。
人間、社会、自然などについて進んで自分の意見をもち、今までの学習を生かして発表したり文章にまとめたりしようとしている。
おくのほそ道 芭蕉・蕪村・一茶名句集   写真で読み解く おくのほそ道大辞典