138~143ページ

教材名・時数・指導目標・言語活動 学習活動 評価規準
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根拠を示して説明しよう
資料を引用してレポートを書く 
 5時間
比較や分類,関係づけなどの情報の整理のしかた,引用のしかたや出典の示し方について理解を深め,それらを使うことができる。(知・技(2)イ)
書く内容の中心が明確になるように,段落の役割などを意識して文章の構成や展開を考えることができる。(思・判・表B(1)イ)
根拠を明確にしながら,自分の考えが伝わる文章になるように工夫することができる。(思・判・表B(1)ウ)
言葉がもつ価値に気づくとともに,進んで読書をし,我が国の言語文化を大切にして,思いや考えを伝え合おうとする。(学びに向かう力,人間性等)
本や資料から文章や図表などを引用して説明したり記録したりするなど,事実やそれを基に考えたことを書く。(思・判・表B(2)ア)
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「目標」や「学習の見通しをもとう」で本教材のねらいを確認し,学習の見通しをもつ。  
1 課題を決め,調査を行う。
中学生に関する調査の課題を決める。
課題に対して仮説を立て,仮説を証明する方法を考えて調査項目を決め,調査する。
P272「発想を広げる」
P274「アンケート調査の方法」
「仮説」の意味がわからない生徒には,「『言葉』をもつ鳥,シジュウカラ」での学習を想起させる。
P135「学習で用いる言葉」
2 調査結果を整理し,構成を考える。
調査結果を整理し,得られた情報を正確に捉えて分析し,そこから何がいえるかを考える。
書く内容を決め,全体の構成を考える。
P32「情報整理のレッスン 比較分類」を再読し,情報の分類比較のしかた,順序や流れの整理のしかたを確認させたい。
「『言葉』をもつ鳥,シジュウカラ」での学びを生かし,調査の結果と,結果に基づく考察解釈のつながりを確かめさせるとよい。
P134「構成や展開の効果を考える」
3 図表などを引用してレポートを作成する。
自分の考えに説得力をもたせるために資料を引用し,レポートの構成に沿ってまとめる。
P141「根拠を明確にして自分の考えを伝えるには」
P142「統計資料の例」にある資料を使ってまとめさせてもよい。政府統計の総合窓口 (e-stat.go.jp)
P140「レポートの例」を参考に,レポート完成のゴールイメージをもたせるとよい。
引用のしかたや出典の示し方を確認させる。
P64「情報を引用しよう」
P143「達人からのひと言」
他理科:レポート/社会:報告文
4 レポートを読み,評価し合う。
レポートの内容や構成,文章や図表の引用のしかたなどについて,説得力があると思った点や,もっと詳しく知りたいと思ったことを伝え合う。
学習の導入時に,評価の観点や到達ラインを示しておくと,学習への意欲も高まりやすい。
5 学習を振り返る。
根拠を明らかにして,説得力のある文章を書くことができたか。
さまざまな情報を整理できたか。
P139「つなぐ」を読み,学んだことを今後どのように生かしていきたいかを考えさせるとよい。
【知・技】
比較や分類,関係づけなどの情報の整理のしかた,引用のしかたや出典の示し方について理解を深め,それらを使っている。((2)イ)
 →情報を整理し,自分の考えを裏づける資料やデータを選び,出典の示し方に気をつけながら引用している。
【思・判・表】
・「書くこと」において,書く内容の中心が明確になるように,段落の役割などを意識して文章の構成や展開を考えている。(B(1)イ)
→自分の考えに説得力をもたせるようなレポートの構成を考えている。
・「書くこと」において,根拠を明確にしながら,自分の考えが伝わる文章になるように工夫している。(B(1)ウ)
→自分の考えを裏づける資料やデータを選び,アンケートで得られた情報を適切に関連づけて,考察を導き出している。
【態】
 文章の構成や展開を粘り強く考え,学習の見通しをもってレポートを作成しようとしている。