アパート H21/8/16(日)
朝,クルマで散歩に出ました。海岸で写真を撮ったり,小さな子どもが釣りをしているのを眺めたりしながら,トンネルを出たところで一面に黄色の向日葵畑に出ました。説明板によると「いつか読書する日」のロケ地になったそうですが,それより目をひいたのは,向日葵の向こうに見えた古いアパートでした。新しいアスファルトの道と青い芝生に囲まれ,そのコントラストの中に建つまだ生活の匂いが残るアパートは,まるでエドワード・ホッパーの絵画のようでした。
檸檬の花 H21/5/6(水)
祖母の家の庭に檸檬の木があって,たくさんの花が開いています。何ともいえない甘い香りが漂っていて,蜜蜂が花から花へ盛んに飛び回っていました。この木は1メートルにも満たないのですが,たくさんの実をつけてくれます。昨年は母さんが檸檬の薄切りで蜂蜜漬けを作ってくれました。紅茶に浮かべたり,トーストにのせたり,そのまま食べたりして楽しみました。今年もまた,あの紡錘形の(←梶井基次郎ふう)実がなるのを楽しみにしています。
イソヒヨドリ H20/6/12(木)
きれいなさえずりをするイソヒヨドリですが,この時は地鳴きといって「カッカッカッ・・・」と盛んに声を出していました。近くでは巣から出てきたらしいヒナが二羽歩き回っていました。普段は岩陰などに巣営するのですが,ビルの屋上などに作ることもあるそうです。職場の窓からカメラを出そうとすると,オスが激しく羽ばたいて威嚇してきました。ヒナを必死に守ろうとしたのでしょう。ツバメは人の傍で子育てをしますが,イソヒヨドリからはすっかり警戒されてしまいました。(左オス・右メス)
クレソン H20/4/30(水)
近所の小川や,小中学校の傍の小川でよく見かける植物です。以前から気になっていたので調べてみるとクレソンでした。西洋料理の皿の脇についてくるヤツですね。春になって,みるみるうちに川を覆うほどに生い茂っています。オランダガラシとかミズガラシとも言われ,ちょっとかじってみるとカイワレ大根のような味がします。父さんは大人になって初めて行ったフランス料理の店で,このクレソンを見たのがとても印象的で,クレソンといえばなんだか「お上品」な印象を持っています。野生のクレソン
端島(はしま) H20/2/24(日)
端島のシルエットに思わずシャッターを切りました。職場帰りで裏道を通ったときに目にする光景です。こうして見ると軍艦島と言われる所以がよく分かります。しかし父さんは,端島を見ると画家のマックス・エルンストが描いた「都市の遠望」をいつも連想してしまいます。父さんは3歳のころ,父親の仕事の都合で数ヶ月ほどここで過ごしたらしいのですが,記憶には残っていません。端島は昔も今もシルエットの中にある島なのです。
東大寺の落葉 H19/11/23(金)
ちょうど二年まえ,父さんが学会で奈良に行った時に,長男におみやげとして持って帰ってきた東大寺の落葉です。長男は栞にしていて,本棚の掃除をしている時にひらりと落ちてきました。べつに何の変哲もない落葉ですが,東大寺から持ってきたということで,そのとき歴史で奈良時代を勉強していた長男は「ありがた〜い」気分になっていたようです。現在は次男が同じ歴史を勉強しています。ところで,東大寺は奈良時代に造られましたが,東大寺の南大門は鎌倉時代に造られたそうで,これはテストに出るのだそうです。へぇ〜〜〜!
皆既月食 H19/8/28(火)
わが家は周囲を山に囲まれているため,月の出は午後8時頃でした。庭に天体望遠鏡を持ち出して,家族みんなで皆既月食を見ました。写真はコリメート法で撮影していますが,ずいぶんボケてしまいました。望遠鏡でたまには宇宙を見るのもいいですね。レンズをのぞいていると,色々なことを考えさせられます。父さんはふだんは顕微鏡をのぞいていますが,顕微鏡と天体望遠鏡には何か共通するものがあります。
セミの産卵 H19/8/18(土)
今日の夕方,庭の木の枯れ枝にクマゼミが産卵をしていました。セミの雌にとって,命をかけた最後の大仕事です。人が近くに寄って話をしていても,まったく気にしていない様子です。まるで一心不乱に,枝に切り込みをつけて卵を産みつけています。この光景を毎年見るたびに「夏が終わりかけているなぁ〜」と思います。
中学生の子供たちも,夏の終わりに近づくと一心不乱に(?)なっているみたいです。(^^);;
巨ベラ H19/5/12(土)
体の弱ったヘラブナが大池の水面に浮いていました。体長は50cm。もともと川原大池は巨ベラが釣れる有名な場所でした。今では外来魚が繁殖してしまいましたが,たしかにこのような大物がいることを再確認しました。20年くらい前まではヘラ釣りをする人たちも見かけましたが,今はもう皆無です。
Ladybug H19/4/25(水)
てんとう虫は英語でLadybugといいます。たしかに成虫は小さくて可愛らしく,まるで宝石のようです。でも幼虫のほうは英語のイメージとはちょっと違います。昆虫は怖い姿の幼虫から綺麗な成虫になるというパターンで,人間とは逆のようですね。
ツチイナゴ H19/4/21(土)
今の時期に体長5センチくらいのバッタがいたので図鑑で調べてみました。これはツチイナゴで,成虫は越冬するのだそうです。全身が褐色で細かい毛が生えており,背中には頭部から尾部まで黄白色の線があり,眼の下に涙を流したような黒い線があります。成虫は10月頃から見られ,冬にはそのまま枯れ草の下などで越冬します。春になると再び活動を始め,6月頃まで成虫が見られます。他のバッタ類が成虫として活動する夏頃には,ツチイナゴはまだ幼虫です。