にゅ〜にゅ〜プリン その2

Made by ふきのとう


「ななっ。なに言ってるのよ。」

アスカちゃん、リツコさんの発言に赤くなってしまいました。

「リツコさん、なにを用意したらいいんですか。」

シンジくん、アスカちゃんの動揺に気が付きません。

(あら、あらシンジくん、相変わらずねえ。)

リツコさん、ちょっとがっかりしましたが気を取り直して

「シンジくん、牛乳ある。」

「はい、あります。」

「あとは、スキムミルクと寒天は。」

「あ、はい。あります。2つとも。」

さすが、主夫・シンジくん台所になにがあるか、ちゃんと把握しています。

「うわー、シンジおにいちゃん、すごいねー。なにがあるかみんな知ってるんだ。」

レイちゃんは目を見張ります。

「別に特別な事じゃないよ。いつもご飯を作ってるからね。」

シンジくん、いつもどおり謙虚ですが、レイちゃんの驚きは止りません。

「すごーい。すごーい」

「ふん、なに驚いてるのよ。あたしだって、冷蔵庫に何があるかは知ってるのよ。」

アスカちゃん、ちょっとご機嫌斜めです。

「ふふ、アスカ。ちゃんと手伝ってね。」

リツコさん、ニコニコと2人のやり取りを見ながら台所に直行しました。

「リツコさん、寒天です。」

「あっ、おかあさん。これ寒天なの。テレビで見たのは、すかすかの棒みたかったよ。」

「そうね。ただの袋に入った粉じゃないの。シンジ本物なの。」

2人は不思議そうです。

「レイ。最近は水で戻したり、量を量りやすいようにパウダーになっているのよ。」

「ふーん、そうなんだ。」

「へー、あたしも始めて知ったわ。」

リツコさん、アスカちゃんに向かってさっそく料理法を教え始めます。

「アスカ。じゃあお鍋に寒天をあけて。」

「ええっと。こっちね。」

「それは、赤のほうよ。寒天のパウダーにも赤色と色がないものがあるのよ。今日は牛乳を使うから色のないほうよ。」

「やだ。あたし赤が好きだもの。」

アスカちゃんのトレードマークは赤です。

アスカちゃん、自分の好みを押し通そうとします。

「アスカー。赤い牛乳プリンはちょっと変だよ。」

「アスカおねえちゃん。にゅ〜にゅ〜プリンは白だよー。」

シンジくんとレイちゃんはもっともな反論をしますが

「やだ、やだ、やだ、あたし赤が大好きだもの。絶対、赤よ!!」

アスカちゃんは聞き入れません。

「じゃあ、赤と白の2つ作りましょう。レイやアスカやシンジくんもおなかが
減っているでしょうからね。」

リツコさん、さすがの解決策です。


「うん。さすがリツコね。話が分るわ。実は私もそう思ってたのよ。」

と、アスカちゃん自分のことを棚にあげて喜びます。


「わーい。いっぱいにゅ〜にゅ〜プリンが食べられるんだ。」

と、レイちゃんは素直に喜びます。


「よかった。アスカが怒らなくて。それにレイちゃんも喜んでくれてるや。」

と、シンジくんは家庭の平和に喜びます。


リツコさん、そんな3人を見て、ニコニコしながら言いました。

「じゃあ、はじめましょう。みんな手伝ってね。」



「「「は〜い。」」」



     つづく


 ふきのとうさんからSSを頂きました(^▽^)ありがとうございます〜

 材料を用意するシンジ君、流石主夫ですね冷蔵庫の中身を把握しています。アスカちゃんも知っているようですが、本当に知っているのでしょうか、疑問ですね。

 材料をそろえてみんなで作るのは楽しくて良いですね(^^)

 アスカちゃん美味しいプリンを作ってねと感想を送りましょうね。

 とっても素敵なSSをくださったふきのとうさんへの感想は掲示板かjun16に送ってくださいね。ふきのとうさんさんに送っておきます。

 皆さんの感想が作者の力になります!一言でもよいから感想を書きましょう!!


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