ちるどれん らいふ 番外編
なんば〜ふぉ〜
集合!
Made by シゲボー
ぴんぽ〜ん
「はぁ〜い」
誰だろう。トウジ達かな?
「綾波か、呼び鈴鳴らさなくても入っていいのに。」
一緒に住んでる家族なんだからね。
「つい癖で押してしまうのよ。プレゼント、買ってきたわ。」
同居をはじめたばかりだから仕方がないのかも知れない。
「そう、じゃあ部屋にでも置いておい・・・・・・・って、それを・・・・アスカに?」
「ええ、SALだからこれが一番だと思うの。」
綾波は大きなス〜パ〜の袋を抱えている。
「ははは・・・・でも、そのまま渡すのはねえ・・・・きれいに包装した方がいいと思うよ。」
「放送?」
「字が違うよ、包装だよ。きれいに紙とかで包む事だよ。」
「そうだったの、知らなかったわ。」
「とにかく、委員長に頼んできれいに包装してもらうといいよ。」
「そう、わかったわ。」
「とりあえず、中に行こうよ。」
「委員長、ちょっといいかな?」
「なに?碇君。」
委員長、ケ〜キにクリ〜ムをのせている。
「綾波のプレゼントをきれいに包装してもらいたいんだけど、頼めるかな?」
「物にもよるけど、いいわよ。で、どれをラッピングするの?」
ちょっと言いにくいな。親友のプレゼントがこれだと聞いたらどんな顔をするだろう・・・・
「ええ〜と、・・・・これなんだけど・・・・」
綾波の持ってきた袋を指差しながら。
「え・・・・こんなにたくさん?・・・・大丈夫だと思うけど・・・・これは2人分なの?」
あれ?予想してた反応と違うや。
「違うわ、アスカの分。ミサトさんの分は別にあるわ。」
「そう、でもこんなにもたくさんはいらないと思うわ。半分ぐらいをケ〜キにのっけてしまいましょう。いいかしら?」
「問題ないわ。」
「じゃあ碇君、私はこれを包むから綾波さんと一緒にケーキと料理のほうをお願いね。」
「うん、わかった。綾波、行こう。」
「ええ。」
ちるどれん らいふ |
「あ、ちょっと待って。」
台所へ行こうとていた碇君たちを呼び止めた。
「なに?」
やだ、顔が熱いわ。赤くなってるのね。気づかれてないかしら?
「その・・・・鈴原や相田君も来るの?」
「え、ああ、誘っといたよ。ミサトさんのファンみたいだし。」
よかった。でもがっかり。
「そう・・・・・・じゃあ料理はたくさんつくらなきゃね。」
「そうだね。トウジはたくさん食べるだろうからね。」
私の手料理、食べてくれるかしら・・・・ぽっ
「そういえば、お母さんも来るといっていたわ。」
「え・・リツコさんも?」
「ええ、彼も連れて行くから、とも行っていたわ。」
「彼・・・・ってもしかしたらリツコさんに彼氏でもできたのかな?どんな人だろう・・・・・・じゃあ今日の参加者は、9人ってわけだな。」
つまり、主役のミサトさん、アスカに碇君、綾波さん、私、鈴原、相田君、リツコさんとその彼ね。ペンペンは入ってないのかしら?
「よし。たくさん作らなきゃな。頑張るぞ〜。」
碇君が拳を握り締めながら台所に向かった。私も頑張りましょ!
ちるどれん らいふ |
「そろそろ七時だし、もう帰ってもいいころね。」
あ〜あ、疲れた。ず〜っと立ち読みは辛いわね。腰をねじると背骨がポキポキと鳴っちゃった。
「なにを企んでるのかやっとわかるわね。シンジのことだからたいした事ないだろうけど。」
でも、楽しみだからスキップで行きましょ〜♪
「ただいま〜。」
「!?アスカ?ち・・・ちょっと待って〜〜〜」
玄関に入ると、シンジがとんできた。
「なによ、準備はもうできてるんでしょう?だったら良いじゃない。まさかできてないんじゃないでしょうね。」
「そっ・・それが・・・・まだできてないんだ・・・」
「え〜〜まだできてないの?何時間かかってるのよ!さっさとしなさいよ!」
「できてないものは仕方ないだろ。あとちょっとだからもう少し待ってよ。」
「嫌よ!もう何時間待たされてると思ってるの?いい加減にしなさいよ。」
「あら、こんな所でケンカ?近所に迷惑でしょう。」
迷惑といっても、このマンションにはあたしたちしか入ってないので、問題ないでしょう。
「あ、ミサトさん。お帰りなさい。」
「ミサト、どういうことよ?シンジがあたしを追い出そうとしてるのよ!」
「あら、なに。シンちゃんそんなにアスカの事が嫌いなの?」
「そっ、そんなんじゃありません!夕食の準備ができてないからもう少し待ってって言ってるだけです。
「あら、だったらもう少し待ってあげたら?」
「嫌よ。あたしはず〜っと立ちっぱなしだったから座りたいのよ。」
「・・・・・じゃあ、ミサトさんの車の中で待っててよ。準備ができたら呼びに行くから。」
「それが良いわ!アスカ、ドライブに行きましょう。」
「嫌!ミサトの運転する車に、誰が乗るもんですか!」
「ドライブは行かないでください。せっかくの料理が冷めちゃうから。アスカも、お願いだから待っててよ。」
「・・・・・今日何度目かしら、シンジにお願いされるの。しょうがないわね、料理がおいしくなかったら・・・・わかってるわね。」
シンジを睨む。こうしておけば嫌でもうなずくのよね、あいつ。
「う・・・・うん・・・」
やっぱりね。
「さ、じゃあ行ってらっしゃい。」
「ミサトさんも下で待っててくれませんか?」
「私も?別に良いけど・・・」
「じゃあ、楽しみにしててください。」
ミサトも一緒か。なに考えてるんだろう、ホントに。
ちるどれん らいふ |
「ふぅ〜〜ビックリした。みんな、もういいよ。」
綾波の部屋に隠れてるみんなを呼ぶ。
「あ〜ホントにビックリしたわ。あれで見つかってたらせっかく秘密にしてたのに水の泡になっちゃうとこだったわね。」
「でも、靴を隠しておいたたのは正解だったな。お陰で気づかれなかったみたいだし。」
「ミサトさんもタイミングええときに帰ってきおったな。」
「うん、そうだね。残りも早く済ませちゃおう。アスカが怒ると怖いから。」
僕の言葉で、みんなが配置につく。僕と委員長と綾波で料理、トウジとケンスケが部屋の飾り付けをしている。
ちるどれん らいふ |
私の車に乗るとすぐに、アスカが私に聞いてきた。
「ねえミサト、シンジがなに企んでるか知ってる?」
「さあ、知らないわ。」
「そう・・・あ〜あ、早く食べたいな〜。私の好きなハンバ〜グだといいんだけど。」
「大丈夫よ、シンちゃんならちゃんと考えてるわよ。」
アスカの好きなものがハンバ〜グだって言う事ぐらい知ってるでしょう。
「誕生日なら何かプレゼントくれるのかなあ。」
ぎくっ!
「そ・・そうね、何かくれるんじゃないかしら、シンジ君のことだから。」
マズイ!すっかり忘れてたわ。アスカのプレゼント。
「どうだか。シンジだからそう思うんじゃない。」
どうしよう、アスカの事だから怒るわね。シンジ君も許してくれないかしら・・・・・今日の料理の事しか頭になかったわ。仕方ない、今買いに行ってくるか。
「アスカ、ちょっち買い物に行くわよ。」
「えっ?でももうすぐ呼びに来るわよ。」
「いいじゃない、少しぐらい遅れても。今日のご飯になくてはならない物があったわ。車、出すわよ。」
「え!ちょっと、あたし降り・・・・きゃ〜〜〜〜〜〜〜・・・・」
なんか悲鳴みたいのものが聞こえたけど、気にしていられないわね。いざ進めやマイカ〜♪ 目指すはコンビニ〜♪
ちょっち古い曲ね。
ちるどれん らいふ |
「どこへ行くのだろう・・・・」
猛スピ〜ドで走り去っていく車を見て、思わず呟いてしまった。
「ミサトさんたち、どっか行っちゃったよ。」
部屋に戻った僕は、その旨を皆に伝えた。
「え〜っ!お料理冷めちゃうわよ。どうしましょう。」
「仕方ないよ。待ってるしかないさ。」
「あ〜ミサトさん、どこへ行ったんや〜。はよ、わての飾った部屋見てくださいな〜。」
「心配ないわ。ミサトさんのことだからプレゼントを買うのを忘れただけよ。」
綾波がスッパリと言う。僕もそう思う。
「なるほど、その可能性はあるな。ミサトさんはズボラだからな。」
「しゃ〜ない、先に食べてるか。」
「こら鈴原!あなたが今日の主役じゃないのよ!もう少し待ちなさいよ。」
「わかったさかい、ホンマにうるさいな委員長は。」
「何ですって〜!」
「あ・・あ・・・・・わしが悪かった・・・・・許して〜〜」
「平和だね〜。」
委員長とトウジの言い争いを見て、ケンスケが呟く。
「尻に敷かれるタイプだよな、トウジって。」
僕もケンスケに返事するようにポツリと呟く。
「そういうお前も、惣流の尻に敷かれてんじゃないのか?」
「なんで僕がそうなんなきゃいけないんだよ!」
ぴんぽ〜ん
「は〜い!」
誰だろう・・・?
「こんばんは、シンジ君。」
「よっ!相変わらずやってるようだね。」
「リツコさんに加持さん!来てくれたんですか。どうぞあがって下さい。」
「なんか、ミサトとアスカの誕生パ〜ティ〜をやるってレイから聞いたからね。」
そういえば、さっきリツコさんも来るって言ってたな。という事は・・・・・!
「あの・・・・リツコさんと加持さんって、付き合ってるんですか?」
「え?どうしてだい?」
「さっき、綾波から聞いたんですが、リツコさんが『彼も連れて来る』って言ってたから。」
「ははは、それは君の誤解だよ。彼っていうのは男の人っていう意味だよ。」
「なんだ、ははは・・・・そうですよね。」
「で、今日の主役たちは?」
「さあ、どっかに行っちゃいました。すぐに戻ってくるでしょうが。」
早く帰ってこないかな〜。おなか減ったよ。
ちるどれん らいふ |
「到着〜。さあアスカ。早く戻るわよ。あら・・・・」
助手席を向くと・・・・・アスカが泡吹いてる・・・・・?シートベルトしてなかったのね、だから車に乗るときはちゃんとしなさいって言ってるのに。まったく、しょうのない子ね。
「アスカ、着いたわよ。愛しのシンちゃんの手料理が食べられるのよ!。」
「・・・・・・・・生きてる・・・・・」
「何よそれ。まるで私がアスカを拷問にかけたような言い方じゃない。」
「生きてる〜〜!晩御飯が食べれる〜〜〜!」
私の話が聞こえてなかったようね。行っちゃった。でも、もう準備はできてるはずよね。行っても大丈夫でしょう。さぁ〜〜て、何が食べれるのかしらん♪
<続く>
あとがき
ども。一週間、お待たせしました。でも、まだパーティーは始まっていなかったり・・・・二度もウソをついてごめんなさい。次回は必ずパーティーですので、ご安心ください。
話中でミサトが歌っている「いざ進めやマイカー♪ 目指すはコンビニ♪」この歌、キテレツ大百科のOPです。
つまり、「いざ進めやキッチン 目指すはジャガイモ」の替え歌です。題名は忘れましたが・・・・
次回、なんば〜 ふぁいぶ パ〜ティ〜 です。
ご期待ください。
でわでわ〜〜
シゲボーさんからSSを頂きました(^▽^)ありがとうございます〜
レイちゃんがアスカちゃんに渡すプレゼント、一体何でしょうか?シンジ君は驚いていたのにヒカリちゃんは驚かないしそれをケーキに乗せる…気になりますね〜
ヒカリちゃんはトウジさえ来れば他は良いんでしょうね(爆)
待たされる怒るアスカちゃん、でもこの後のパ〜ティ〜を知ったら怒った事も忘れてしまうでしょうね。
さあみんな揃って次はパ〜ティ〜、波乱は起こるのでしょうか(笑)
とっても素敵なSSをくださったシゲボーさんに皆さん感想を送りましょう。
皆さんの感想が作者の力になります!一言でもよいから感想を書きましょう!!
SSroom なんば〜すり〜 試験 なんば〜ふぁいぶ パ〜ティ〜
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