劇場版 起動戦士ガンダムZZ?

テイク2

始動ZZガンダム!

Made by 暗黒騎士ソード

シャングリラ脱出から二日後。

アーガマは、サイド1宙域を宛てもなく彷徨っていた。

しかし、ただ彷徨っているわけでは無くれっきとした目的があった。

「連絡員からの通信はまだ?」

と、艦長席でビール片手に指揮を執るミサト。

「いえ。依然、通信はありません」

「ったく……、早々にラビアンローズと合流したいのに」

「しかし、こう宇宙塵(デブリ)が多いと通信もままならず……」

「とにかく、連絡員と……」

『ピーピーピー!』

その時、何かの通信が入った。

「うん、誰からだ?」

『こちらは、ラビアンローズ所属のMSパイロット碇シンジ。アーガマ、聞こえますか?』

「おお、聞こえるぞ。艦長、ラビアンローズからの連絡員です」

「よやっとね。こちらは、アーガマ艦長の葛城ミサト。いま、どのへんなの?」

『レーダー上では、そちらの後方にいます。ただ、デブリが多くてそちらを確認できません」

「了解。じゃあ、ビーコンを発進するから、そいつを頼りにこっちにきてちょうだい」

『わかりました』

それで通信をきるシンジ。

しかし、ミサトはここでミスを犯した。

付近に、ネオゼーレ軍がいるのにビーコンを発信することは自分の位置を知らせることに他ならないからである。

そして、発信されたビーコンはマコト達『エンドラン』にキャッチされた。


「何?ビーコンをキャッチしただと?」

「はっ!そのようであります」

と、報告をもってきたケンスケ。

「ふむう……どう思うケンスケ君」

「おそらく、これは『アーガマ』がどこかと連絡をとっているものと思われます。今が好機かと」

「よし、『エンドラン』をビーコン発信宙域に向ける。ハンマ・ハンマの発進準備を急げ!私が自ら出る」

「はっ!」

こうして、ミサトの初歩的なミスにより『エンドラン』に発見される『アーガマ』であった。


「艦長、連絡員の機体が見えてきました」

と、長距離モニターに映し出された機体を確認するオペレーター。

「おし、連絡員と合流して。それと、各員には付近の警戒を……」

『チュドドドドドドドドド!』

その時、『アーガマ』周辺に無数のミサイルが降りそそいだ。

「わああああああ!?」

「な、何事なの?」

「て、敵襲です!。『エンドラン』が現れました」

「ど、どうしてよ」

「もしかして、ビーコンをキャッチされたのでは……」

「あっ……!」

自分のミスに気付くミサト。

「どどどどどどど、どうしよう……」

「それを考えるのがあなたでしょう!」

部下に叱責されていては、世話はない。

「くっ、こうなったら。MS部隊、全機発進して」

『艦長!』

そこへ、MSデッキから通信が入った。

「うん、どうしたの?」

『Zガンダム以外は、パイロットがいません』

「げっ、マジ?じゃあ、Zガンダムだけでも発進させて」

『了解!』

あわてて、Zガンダムの発進準備に追われるMSデッキクルー。

「ったく……ここの艦長は無能ね」

緊急召集され、かなりお冠のアスカ。

「まあ、気持ちはわかるわアスカ」

と、アスカの発進準備を手伝っているヒカリ。

「ま、ちゃちゃっとやってくるわ。ヒカリこそ、気をつけるのよ」

「ええ」

「Zガンダム、発進準備はいいか?」

下から、整備兵の怒号が聞こえてきた。

「いいわよ。さてと、後は自分でやれるわ」

「そう。じゃあがんばってよ!」

「ええ。Zガンダム、惣流アスカ。いきま〜す!」

『アーガマ』から発進するアスカ。

「Zガンダム、発進しました」

「よし。支援戦闘用意。各員、各個に迎撃。Zガンダムを支援するのよ!」

一気に、緊張に包まれる『アーガマ』であった。


「ふははははははははははははは、今度こそ『アーガマ』を沈める!各機、散開しつつ攻撃を仕掛けろ」

『了解!』

士気の高い、ネオゼーレ軍のMS部隊。

「日向さん、今度こそやれますね」

「ああ、そうだなケンスケ君。この、新型MS『ハンマ・ハンマ』ならZガンダムをぶっ潰す!」

「はい。それに、このガザ隊のパイロットも厳しい訓練に耐えた精鋭です。確実にやれます」

「うむ!」

そこへ、アスカの乗ったZガンダムが迎撃にきた。

「ふっ、またヤラレにきたの間抜けなネオゼーレ軍。今度こそ、完膚なきまでに叩き潰してあげる!」

ハイパーメガランチャーを構えるZガンダム。

「いっけ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」

大出力のビームが、ガサCを貫き火球へと変えた。

「くっ、さすがはZガンダム。しかし、このハンマ・ハンマも負けん!ゆくぞ!」

有線制御式ビーム砲で、Zガンダムの足を止めメガ粒子砲で攻撃するマコト。

「くっ……このおおおおおおおおおおお!」

敵の攻撃に苛立ち、一気に勝負を決めようとするアスカ。

しかし、それこそがマコトの狙っていたことであった。

「かかったな。それ、一気に十字砲火でしとめろ!」

『チュドドドドドドドドド!』

「きゃああああああ……」

数発のビームが命中し、完全に動きが止まるZガンダム。

「こ、このままじゃ……」

必死に体勢を立て直そうとするアスカ。

だが、集中砲火により動くことすらままならぬ状況にあるZガンダム。

「おし、こいつでトドメダあああああああああああ!」

ビームサーベルで斬り付ける、マコトのハンマ・ハンマ。

『ズバッ!』

頭部を切り飛ばされるZガンダム。

「浅かったか。しかし、次で終わりだあああああああ!」

再び、ビームサーベルを構えるマコトのハンマ・ハンマ。

「ヤバい……このままじゃ……」

既に、動くことすらできないアスカのZガンダム。

「もらったぜええええ!」

『チュドーン!』

その時、ハンマ・ハンマの背後にミサイルが命中した。

「うおっ!?な、何事だあああ!?」

いつのまにか、背後にコア・ファイターZZがいた。

「ええい、戦闘機ごときに……。ガザ隊、とっとと沈めろ!」

『了解!』

一気に、コア・ファイターZZを取り囲もうとするケンスケ指揮下のガザ隊。

しかし、コア・ファイターZZは巧な操縦でその包囲を簡単に突破した。

「な、なんだと!」

驚くケンスケ。

「Zガンダムのパイロット。無事か?」

コア・ファイターZZのパイロットから通信が入った。

「な、なんとかね……。でも、メインモニターがやられたわ」

「安心して。こっちに来るんだ」

「でも、敵が……」

「大丈夫。……それ!」

ミサイルポットに搭載してあった、電子撹乱弾を発射するコア・ファイターZZ。

次の瞬間、ハンマ・ハンマおよびガザ隊の電子機器が完全にフリーズした。

「のわ〜〜〜!何事だああああ?」

「で、電子機器が使用不能になった?」

おたおたするネオゼーレ軍。

「何をやったの」

「ただの電子撹乱幕を打ち出しただけさ。それより、あの隕石の影に入って」

「ええ」

言われた通り、隕石の影に入るアスカ。

そこには、1機のMSが浮遊していた。

「こ、これは……!?」

「ネルフ軍が開発した最新型重MS。コードネームは、MSA−009ZZガンダム」

「ZZガンダム……」

「さあ、急いで乗り込んで」

「わかったわ」

ZZガンダムに乗り込み、ネオゼーレ軍と再び対峙するアスカ。

その時、ネオゼーレ軍も体制を立て直していた。

「お、おのれ、こそくな手段を……。うん、なんだ、あのMSは?」

と、マコト。

「わかりません。データにも該当機はありません。もしや、新型では?」

「ふん、たかが新型1機にびくつくことはない。我々は、最強のMS部隊だ!」

一斉に、ZZガンダムに向かうハンマ・ハンマとガザC隊。

「いくぞおおおおおおおお〜、新型MS!」

ガザCの1機。

「ふっ、遅く感じるわ!そんなんじゃ、このZZガンダムには近付くことさえできないわ!」

あっさり攻撃をかわし、逆にダブルビームライフルで攻撃するアスカ。

「うぎゃあああああああああああああああ!」

あっさり胴体をぶち抜かれ、四散するガザC。

「な、なんというパワーとスピードだ。しかし、このハンマ・ハンマに勝てるMSはない!いくぞおおおおおおおおおお」

ビームサーベルで斬り付けようとするマコト。

「甘い。そんな、細っこいビームサーベルで倒せる機体じゃないわ」

『ガキン!』

ハイパービームサーベルで攻撃を防ぐアスカ。

「何だと!?片手で、このハンマ・ハンマのビームサーベルを受け止めただと」

「とどめよ!でやああああああ!」

もう片方の手で、ハイパービームサーベルを抜き放ち斬り付けるアスカ。

『ズバ!』

ハンマ・ハンマを、上下に切り裂いた。

「おべええええええ!?こ、このハンマ・ハンマがやられるなんてええええええええ〜〜〜〜〜」

爆発こそしなかったものの、宇宙の深淵に落ちていった。

「ああっ、日向司令。おのれ、日向司令の仇!総員、総力を上げてあのMSを撃破しろ!」

『おおっ!』

いっせいにZZガンダムにかかるガザC隊。

「ちぃ、やっかいね……。うん、ハイメガキャノン?なるほど……こいつは使えるわ」

ハイメガキャノンの発射準備をするアスカ。

「うおおおおおおおおおおおおお!ゆくぞおおおおおおおおおお!」

ナックルバスターを撃ちながら、特攻を仕掛けるケンスケ。

「甘い!いけ〜、ハイメガキャノン!」

大出力のビームが、ガザC隊を飲み込んでいった。

「ば、バカな……。こ、この、ガザCがビームごときに……。って、こいつはザクと同じヤラレMSじゃねえか。お、おのれ、AD CIENTIST〜〜〜〜〜〜〜〜!

そして、ケンスケ率いるガザC隊はZZガンダムの放ったハイメガキャノンによって宇宙の塵となった。




(テイク3に続く……)


%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
あとがき
ども、暗黒騎士ソードです。
いや〜、よやっと第2話です。
第1話が去年だったのに……。
とほほ、ペースが遅いです。
次こそは、速めにかけるといいなあと思う今日この頃だったりします……。


 暗黒騎士ソードさんからSSを頂きました(^▽^)ありがとうございます〜
 
 まだ戦力が不十分なアーガマで出撃できるのはZガンダムのアスカちゃんだけ。これは早くラビアン・ローズから新型MSを届けてもらわないといけないですね、その届役がシンジ君。

 まだZガンダムだけのネルフに眼鏡達は攻撃をしてきましたね、迎え撃つアスカちゃんでしたがハンマ・ハンマには手も足もでませんでした。

 そのピンチに登場したのがシンジ君(LASに突入?)アスカちゃん新型MS、ZZガンダムを駆って見事に勝利をしました。

 そしてケンスケは相変わらずヤラレ役ですね(笑)

 アスカちゃんとシンジ君でガンダムチームだ!と感想を送りましょうね。
 
 とっても素敵なSSをくださった
暗黒騎士ソードさんに皆さん感想を送りましょう。

 暗黒騎士ソードさんのHPはこちら!「反乱軍総司令部『イルナーダ』

 皆さんの感想が作者の力になります!一言でもよいから感想を書きましょう!!


 テイク1 シャングリラの少女 テイク3 宇宙(そら)の追撃戦

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