EVA CHANGING
よんじゅうはちわ
ふたりだけのじかん
ダッダッダッダッダ〜〜!!
レイとアスカは消えたマナと連れ去られたシンジを探して廊下を走った。
「二人はどこに行ったのかしら?」
「ねえアスカ」
「何よ?」
「一緒に探しても時間の無駄だからアスカは向こうを探して、私はこっちを探すから」
「わかったわ」
レイはアスカに東側校舎を探すように指示した、レイは逆の西側校舎を探す事になる。
「見つけたら教室に戻ってくるのよ」
「うんっアスカもね」
二人は頷き合うとそれぞれの校舎に向かって走り出した。
キラ〜〜〜〜ンッ!!
レイは走りながら振り向きアスカが見えなくなるのを確認すると瞳がキラリと光った。
「な〜〜〜んちゃって、これでシンちゃんは私のものよ!!」
ポケットから小型の液晶端末を取り出すとスイッチを入れた、液晶中心より右寄りに一つの点滅する光が映し出された。
「ふっふっふっふ、密かに小型発信機を取り付けておいたのがこんな時に役に立つなんて、おかあさんありがとう〜〜〜」
母に感謝するレイ、しかしリツコは姉だと言い張って聞かない。
「ここは・・・校舎の隅にあるテニスコートね、待っててねシンちゃん助けに行くわよ〜〜〜」
さらに加速をあげた。
その頃マナとシンジは・・・
「ふ〜〜ここまで来れば大丈夫ね」
「ねえマナ」
「ん?どうしたのシンジ」
「どうしてここまで来る必要があるの?」
テニスコートの隅のベンチに腰をかけている二人、シンジは疑問に思った。
「う〜〜ん、言っちゃっていいのかなあ?」
「え?」
「教室に居たら狙われるのよ」
「えっ?マナが」
「うん、相手は凶悪、その気になれば世界征服できるわよ」
神妙な面持ちで頷くマナにシンジは驚いた。
「そ、そんな奴に狙われているんだ・・・」
「でもここまで来れば大丈夫、さあ食べましょう」
「大丈夫ってここでも狙われる可能性があるよ」
「大丈夫よ・・・」
マナは大きく頷くと・・・
「マナ?どうしたの」
「う〜〜ん、ちょっと眠たくなっちゃった〜私はこれから寝るね。もうすぐレイちゃんが来るから一緒にお昼を食べてあげてね」
「え?寝るって」
「眠いの、zzz・・・」
マナはそのまま寝てしまった。
「ふっふっふっふ、またおかあさんの発明が役に立ったわ。おかあさんが昔見てたアニメで登場した時計型麻酔銃、おかあさん最高!」
木の陰でガッツポーズをするレイ、あとは出て行くだけである。
「シ〜〜ンちゃん」
「あ、綾波」
「ご飯食べよう」
微笑んでシンジとマナの間に強引に割り込んだ。
「でもマナが寝ちゃったんだ」
「あらあらマナちゃんは寝不足みたいだから寝かしておいて良いみたい、早く食べないとお昼休みが終わっちゃうよ〜」
「あ、そうだね」
「ふふふ」
微笑むレイ、体はシンジの方を向いているがお尻で熟睡したマナをベンチの隅に追いやっていた。
「シンちゃんのお弁当美味しそうだね、私は寝坊しちゃったからパンなんだ」
「パンだけだと栄養がかたよっちゃうね、卵焼き食べる?」
「うんっ!」
シンジ特製の卵焼き、栄養を考えて卵の中にヒジキが包まれている。
「食べさせて、あ〜〜〜ん」
「あ〜〜んって・・・」
大きく口を開けて待っているが、シンジは照れてやってくれそうにない。
「食べさせて〜〜食べさせてくれないとずっとお口開けているもんね」
「わ、わかったよ」
このままだと永遠に口を開け続けるだろう、シンジはゆっくりと卵焼きをレイの口に持っていった。
「あ〜〜〜ん、ぱくっ・・・美味し〜〜〜シンちゃんの愛がこもってる〜〜〜」
頬っぺたが落ちそうなくらい美味しいシンジの卵焼き、レイは至福の時間を過ごしたのであった。
「こらレイ!」
「ん?どうしたのアスカ、便秘?」
「違うわよ!アンタ裏切ったわね」
「裏切ったって何が?」
「とぼけないでよ、シンジを見つけたら教室に戻ってくるって約束したじゃない。それどころか発信機を持っているなんてずるいわよ」
「ふっ約束は破るためにあるのよ!」
「死ね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
「ぐ、ぐるしい〜〜首絞めないで」
「アンタは一度死なないとその性格は直らないわ」
「う、うぎゅ〜〜〜」
「まあ殺人者になりたくないからこのへんで勘弁してあげるわ」
「う〜〜げほげほっ助かった〜〜」
「今回だけよ、次ぎ裏切ったらその首日本刀ではねるわよ」
「は、はひ〜〜〜」
マナちゃんとシンジ君を探す二人、レイちゃんにはリツコさん特製アイテムがありすぐに見つけ出しましたね(リツコさんの作ったものにしてはまともです)
マナちゃんを亡き者(眠らしただけ)にしたレイちゃん、早速シンジ君と楽しい時間を過ごしましたね。
でもアスカちゃんは・・・言い訳して誤魔化したんでしょう(^^;)
こんな連載小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
よんじゅうななわ たのしい?おひる よんじゅうきゅうわ ほっと
EVA CHANGING よんじゅうはちわ ふたりだけのじかん