EVA CHANGING
よんじゅうきゅうわ
ほっと
「シンちゃんお腹すいた、オヤツ〜〜〜」
「オヤツ?もう三時過ぎているね」
「うん、何か作って〜〜」
葛城家にきているレイはお腹を押さえてシンジに訴えた。
「レイ、アンタねえ〜遊びにきてるの?それともオヤツをたかりにきてるの?」
「う〜〜〜ん、どっちかな〜?遊びにきてると言えばきてるし、オヤツをたかりにきてると言えばきてるかな」
「あきれた、食いしん坊ね」
レイの言動に呆れるアスカであった。
「そうだよ、私は食いしん坊だもん。アスカは食いしん坊じゃないの?」
「アタシは違うわよ」
「そうなんだ、じゃあオヤツ要らないねアスカの分は私が貰おうっと」
「ダ、ダメよ」
即座に断るアスカ、食いしん坊ではないがオヤツをあげるのが嫌なのである。
「な〜〜んだ食いしん坊だなあアスカちゃんはあ」
「くっ・・・」
にやつくレイに握りこぶしを振るわせるアスカであった。
「ははは、この勝負綾波の勝ちだね。ホットケ〜キを焼こうか、昨日粉を買ってきたんだ」
「ホットケ〜キ!うわ〜〜〜いケ〜キだケ〜キ!ホットケ〜キ!」
手放しで喜ぶレイ、今から作るシンジにとっては嬉しくて作りがいがある。
「なにホットケ〜キくらいで喜んでいるのよ」
「アスカは嬉しくないの?いらないんだね。シンちゃんアスカね〜いらないんだって」
「ちょ、ちょっと何言っているのよ、いるわよ!いるっ!」
「ははは、作ってくるから待っていてね」
「うん!」
シンジはホットケ〜キを作る為に台所に向かった。
「はいお待たせ」
「うわ〜〜い、いい香り〜〜」
十分もしないうちにホットケ〜キが完成した、主夫シンジだからできる芸当である。
「いただきま〜〜す」
レイの大きな口にホットケ〜キが吸い込まれていく。
「う〜〜ん美味しい〜〜!」
「そう言ってもらえると嬉しいよ」
「お世辞じゃないよ、本当に美味しいよ」
「シンジにしてはまあまあのできね」
喜び方は違うが満足な二人である。
「シンちゃん、あ〜んして」
「わっ綾波ちょっと」
レイは自分のホットケ〜キを一口大に切るとフォ〜クにさしてシンジの口の前にだした。
「照れない照れない、はいあ〜〜ん」
「綾波〜〜」
「こらレイッ!シンジが嫌がっているじゃないのよ」
「シンちゃん嫌がってないもん、それともアスカもア〜ンしたいの?」
ニヤリと笑うレイ。
「な、なに言ってんのよ。あ、あ〜んなんてしたくないわよ」
「はいはい、アスカならそう言うわよね。じゃあアスカの分も私がしてあげるね。シンちゃんあ〜ん」
「あ、綾波〜〜も、もぶもぶ」
強引にシンジの口にホットケ〜キを入れるレイ、大満足である。
「こらレ〜〜イ」
「はいはいアスカにもあ〜〜んね」
「わ、もぐもぶ」
間髪要れずにアスカの口にもホットケ〜キを入れた。
「美味しいでしょ」
「うん・・・」
何故か真っ赤になって静かに頷くアスカであった。
「ホットケ〜キ美味しいね」
「うん・・・」
「これなら毎日食べてもいいね」
「うん・・・」
「アスカどうしたの?」
「うん・・・」
「ありゃ〜〜なんだか話しにならないわね」
「うん・・・」
「じゃあ帰ろう」
「うん・・・」
「へんなアスカ」
レイちゃんシンジ君のホットケーキに大満足、アスカちゃんも大満足?
シンジ君のオヤツなら毎日遊びにいきますね(^^)
そしてレイちゃんにあーんされて真っ赤になるアスカちゃん、どうしてでしょうか(笑)
こんな連載小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
EVA CHANGING よんじゅうきゅうわ ほっと