EVA CHANGING
ごじゅうわ
つめたい
「シンちゃんあそぼ〜〜〜」
「やあ綾波、いらっしゃい」
レイが葛城家に遊びにやって来た、シンジは玄関に出ると招き入れた。
「今日はね、氷を持ってきたの、これでカキ氷作ろう」
レイの手には小さな発泡スチロールの箱があり、ふたを開けると冷気がシンジの顔を包んだ。
ダッダッダッダ!
「カキ氷ですって!」
「わっアスカ居たんだ」
カキ氷の聞いてアスカが走ってきた。
「居るわよ、それよりカキ氷よ、さっさと上がりなさい。シンジはカキ氷器の用意をするのよ」
「はいはい、わかったよ。綾波上がって」
「うん、お邪魔しま〜す」
シンジは台所へ、二人はリビングへ向かった。
「持ってきたよ」
シンジはペンギン型のカキ氷器とガラスの器を持ってきた。
「それじゃあ入れるね」
レイは箱から氷を取り出すとカキ氷器に入れて削り始めた。
シャッシャッシャッシャ
「う〜〜ん、この音。良いわね」
「アスカ、食いしん坊だね」
「良いのよ、美味しいんだもん」
「はい、完成アスカの分」
「ん、ありがと」
器に盛られた氷、アスカはそれにイチゴのシロップをかけた。
「いっただきま〜〜す!」
スプ〜ンで大盛りにすくうと大きな口を開けて食べた。
「ん〜〜〜美味しい〜〜」
「でしょう、何てったって氷が特別なんだから」
「特別?名水の氷なの」
「うん、LCL」
「ぶっ〜〜〜〜!!」
アスカの口から溶けかかった氷がリビングに散らばった。
「アンタなんてもの食べさせるのよ」
「あああ〜リビングがあ〜〜」
今朝掃除したばかりのリビングがシロップ混じりの氷で汚れ、シンジは急いでテッシュで拭いていく。
「冗談よ、冗談。名水の氷よ」
「本当でしょうね?嘘だったらしょうちしないわよ」
「本当だよ、証拠に私も食べるから」
証明する為にレイはアスカのカキ氷を食べた。
「ん〜〜〜〜ちゅべた〜〜い!!ねっ本当でしょ」
「本当のようね、まったく変な事言わないでよ」
「へっへ、ごめんごめん。氷はたくさんあるからいっぱい食べてね。今日はカキ氷屋レイちゃん、大繁盛なの」
箱にはまだまだ氷があり、三人はカキ氷を堪能するのであった。
「カキ氷大好き〜」
「うん、私も大好き。美味しいし冷たいから暑い時欠かせないね」
「毎日食べても良いわ」
「私も良いけど毎日食べたらお腹壊すよ」
「そうよね〜それが問題!お腹壊したらイヤだもんね」
「食べる量をほどほどにしないとね。アスカみたいにドンブリで食べたら絶対にお腹壊しちゃうよ」
「アタシはドンブリで食べないわよ!」
「そう〜?」
「そうよ、上品にガラスの器で食べているでしょう」
「でも何回もおかわりするからドンブリと同じ量なんだよね。おかわりした回数教えてあげようか?」
「か、数えていたの?アタシ何杯食べたっけ?おぼえてないわ」
「聞きたい?」
「うん」
「ええとね・・・ごにょごにょごにょにょ」
「えっ!そんなに?」
「うん、ほどほどにしないとお腹壊しちゃうよ」
「うん、気をつけよう」
カキ氷は美味しいですけど食べ過ぎたらいけませんね。レイちゃんが持ってきた氷はLCL?ではなくて名水でした。
アスカちゃん騙されてしまいましたね。でも美味しいから良いかな。
こんな連載小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
EVA CHANGING ごじゅうわ つめたい