EVA CHANGING
ごじゅうよんわ
おふりょ
「汗かいた〜おふりょ、おふりょ〜〜!」
「走ると危ないわよ」
ネルフ、トレ〜ニングが終ったレイとアスカは汗を流すために大浴場に来た。
「だって暑いんだもん」
レイは素早くプラグス〜ツを脱ぐとタオルで身体を隠さずに浴室に向かった。
「まったく子供なんだから」
レイの落ち着きが無い行動に呆れため息をつくと自分はゆっくりとプラグス〜ツを脱ぎ髪を束ね上げると身体をタオルで隠して浴室に向かった。
「あっちっち〜〜」
アスカが浴室に入るとレイはすでにカランの前に座り身体を洗っていた。
「アンタ早いわよ」
「早いのが私の特技だもん、サッと洗ってゆっくり浸かりたいもんね」
素早い手の動きで身体中が泡だらけである。
「ふ〜〜ん、まあ人それぞれ入り方が違うからね。アタシはゆっくり洗うわよ」
アスカは自分用の高級ボディ〜シャンプ〜をタオルにつけて泡を立てると肌を痛めない様にゆっくり力を込めずに洗っていく。
「別に早くてもゆっくりでも同じなんじゃないの?」
「違うわよ、こまめな努力がお肌を綺麗に保つのよ」
「ふ〜〜ん、そうなの。どれどれ」
ムニムニ!
レイはアスカの胸に手を伸ばし揉んでみた。
「きゃっ!何すんのよ」
「う〜〜ん、別にかわんないけどなあ〜〜無意味な努力ね」
「無意味じゃないの!バカッ!」
バッシャ〜〜ン!
アスカは風呂桶に溜めておいたお湯をレイ目掛けて浴びせかけた。
「うひょ〜〜熱い〜〜〜」
「さっさと髪も洗って浸かりなさい!」
「は〜〜い!」
まるで親娘の関係に見えるが同じ年齢である。
「まったく子供なんだから」
「髪もパッパって洗っちゃうわよ、レイちゃんの秘密兵器をセット!」
「アンタまだ使ってんの」
レイ使用のシャンプ〜ハットが装着されていた。
「うん、だってシャンプ〜が目に入ったらうひょ〜〜ってなっちゃうんだもん、イタタで泣いちゃうもん」
「そのくらい我慢できないの」
「できな〜〜い」
「はあ〜〜子供」
手をあげて返事するレイにまたもや溜め息をついた。
「さあシャンプ〜私の髪を綺麗にするのよ〜〜ゴシゴシゴシゴシ〜!」
素早い指の動きで髪を洗っていく。
「は、早っ」
その光速の動きにアスカは驚いた。だがその光速の動きが悲劇を招いた。
「ぎょ、ぎょえ〜〜目に入った〜〜」
小指がシャンプ〜ハットに当たりずれたのであった、そこから目にシャンプ〜が入った。
「し、し、染みる〜〜はぎゃ〜〜」
大浴場にレイの叫び声が響いた。
「だ、大丈夫?ほ、ほら!」
ジャバ〜〜ン!
アスカは叫び声に驚いたが、冷静に戻りお湯を顔にかけた。
「ま、まだ染みるの〜〜」
「まだなの?ほら」
ジャッバ〜〜ン!
「どう?」
「うん、収まった・・・でも眼が痛い」
レイは鏡でシャンプ〜が入った眼を見てみた。
「ほら眼が赤いよ〜〜」
「アンタは最初から赤いでしょ」
「そんなの知っているでしょ、白目部分が赤くなったの、ほら」
眼を指で大きく開いてアスカに見せた。
「気持ち悪い・・・」
「うう〜まだ痛いよ」
「もう洗ってでしょう、さっさと浸かりなさい」
「うん」
レイは眼をパチパチさせながらゆっくり歩いて湯船に入った。
「まったく騒がしいったらありゃしないわ」
騒動に疲れるアスカであった。
「今回の使徒は手強かったわ」
「使徒ってシャンプ〜じゃないのよ」
「シャンプ〜使徒、でも地球の平和を守るレイちゃんが傷を負いながら倒したわよ」
「倒したって・・・アタシがお湯をかけたから助かったんでしょ」
「アスカ隊員も良くやったわね」
「誰が隊員よ」
「今回の功績を認め少佐に昇進です」
「少佐〜?何言ってんのよ」
「アスカ少佐・・・赤い彗星ではなく赤い猿」
「アンタ、シャンプ〜攻撃を食らいたいわけね」
「ご、ごめんんさい」
「素直ね、よっぽど痛かったのね」
「痛いわよ、アスカも経験あるでしょ」
「確かに痛いわよね、眼がジンジンして開けてられないのよね」
「折角のお風呂の時間が台無しよね」
「まあね、注意しないといけないわね」
「うん、お風呂道を極めるのは難しいわ」
「お風呂道?何それ」
「お風呂を極めるの、これがなかなか難しいのよ」
「難しいって・・・」
「極めた人物は私の知る限り、後にも先にもしずかちゃん唯一人!」
「しずかちゃん?あ〜〜ドラえもんね」
「彼女こそお風呂を極めた人物なのよ」
「漫画の見すぎよ」
シャンプーが目に入ると痛いですね、レイちゃんは入らないようにシャンプーハットを愛用していますが入ってしまいました(^^;)
アスカちゃんはレイちゃんの子供っぷりに呆れています。
こんな連載小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
EVA CHANGING ごじゅうよんわ おふりょ