エヴァンゲリオン学園
第四話
下校
今日の下校はいつもと違っていた。
大抵はいつものグルーフ、3バカトリオとアスカとヒカリ。または男同士、女同士での下校や極まれに他の連中が一緒に帰れない日は、シンジとアスカ二人で帰っていた。
本当なら今日は二人で下校だが違った。
「へえー、二人って幼稚園から一緒だっだの」
転校してきたマナがいた。アスカとしゃべりながらシンジの後ろえを歩いていた。
「マナって家はどこなの」
アスカはマナと定番のお喋りをしていたシンジは入れずに一人前を歩く。
「ふーん、そうなんだ」
「アスカは」
「ここを真っ直ぐ行った所にあるマンションよ」
「へー、シンジ君は?」
「え?僕」
シンジは、話しを聞いてなかったようだ、アスカが答える。
「私と同じマンションよ、隣なの」
「ふーん」
「今度、遊びに行ってもいい?」
「いいわよ」
それから、女の子特有のファッションの事や、アイドルなどの話しで盛り上がった。シンジは入れなかったが。
そして今朝シンジがマナにぶつかった十字路に来た。
「じゃあ私こっちだから、また明日ね、バイバイ」
「「バイバイ!!」」
マナは振り向きながら、大きく手を振った。シンジ達もそれに合わせ大きく手を振る。
「元気がいいね」
「うん、圧倒されちゃった」
それから二人はマナの事を話しマンションに帰った。
・・・
・・・
・・・
「シンちゃん、バイバイ!宿題忘れないでね」
「わかったよ」
「忘れたって見せてあげないよ」
「はいはい」
二人はカードキーを差し込み、それぞれの家に入った。二人の両親はゲンドウの会社ネルフに勤めているので、大抵帰ってきたら一人の時が多い、今日もそうだった。
「ただいま」
シンジは誰も居ない部屋に挨拶をする、昔からの習慣。
自分の部屋に入り鞄を無造作に置き、制服から私服に着替え台所に行き、冷蔵庫からジュースを出しリビングへ、そしてテレビを見出す。
「ゴクゴク、ふー」
ジュースを飲み一息いれ目をつぶった。
(霧島マナか・・・)
シンジの脳裏にはマナの隣の席での笑顔と朝のパンツが浮かんでいた。
・・・
・・・
・・・
「ただいまー」
アスカも誰も居ない部屋に挨拶をする。
自分の部屋に入り鞄を机の隣に置き、制服から私服に着替え洗面台へ、うがい、手洗いをして部屋に戻る。
「さて!早く終わらせよう」
鞄から教科書、ノートを出し今日の宿題をする。アスカの成績は常に学年のトップクラスで、三十分ほどで終わった。
「よし!完璧」
ピピピピピ!
ノートを閉じ、席を立とうとした時電話が鳴った。部屋を出て受話器を取る。
「はい、惣流です」
「もしもしアスカ」
「あっママ」
電話の相手は母、キョウコだった。
「今日ね、ユイ達と遅くなるからご飯はシンジ君と食べていてね、シンジ君にも伝えてね」
「うん、わかった」
ガチャ!
受話器を下ろし、洗面台へ隣に行くだけなのだが一応ブラッシング。鍵を閉め呼び鈴を鳴らす。
ピーンポーン!
「おじゃましまーす」
呼び鈴と同時に部屋に入る。リビングにはシンジが寝転がってテレビを見ていた。
「ん?どうしたの」
シンジは振り向いた。
「今日おばさま達、遅くなるからって」
「ふーん」
シンジはまたテレビを見だす。その姿をアスカに一喝された。
「シンちゃん!宿題は?」
腰に手をあて仁王立ち、だがシンジは手をブラブラさせテレビを見ている。
「わかったよ、これが終わったらやるよ」
「ほんと?」
「ほんとう」
「アスカも見なよ、面白いよ」
アスカはシンジの横に座りテレビを見た。
「ふふ、面白いわね」
アスカも気に入ったらしく一緒楽しんだ。
・・・
・・・
・・・
テレビが終わり、アスカは夕食の用意をするためにその場を立った。
「さあシンちゃん、宿題!」
「うーん」
だがシンジはその場を動こうとはしない。
「宿題!」
「わかった、わかった」
だがテレビを見て動かない、アスカは怒った。
「もう宿題しないとご飯、作ってあげないよ」
ガバッ!
シンジは勢いよく立ち、部屋に戻って宿題をし始めた。
「ふふ」
二人の時はアスカがご飯を作っていた。シンジも作れるがアスカにはかなわなくて、ご飯のことをだされると素直に従っていた。
「さあて、頑張るか」
台所に行きエプロンを着け冷蔵庫を開ける。沢山の食材が入っていた、ユイも調理をするが遅くなることが多くアスカのためにいつも用意をしていた。
「これと、これ・・・・」
調理する材料を選んでいく。
トントントン!
「♪♪♪ーー」
鼻歌を歌い手馴れた包丁の音が響く。
ジュージュー!
いいにおいが台所に広がる。
「よし、完成!」
アスカは配膳をしていると、シンジが部屋からやってきた。
「いいにおい、おっ!ハンバーグ」
「美味しそうでしょ!宿題は終わったの?」
「終わったよ、手伝うよ」
「うん、ありがとう」
シンジは配膳の手伝いをして、二人は向かい合って座った。
「「いただきます!!」」
パクパク、モグモグ!
シンジはハンバーグをほおばる。
「やっぱりアスカのハンバーグは美味しいね」
「ありがとう・・」
お世辞ではなく素直な答えにアスカは頬を赤らめた。シンジは食べるのに夢中だ。
モグモグ!
「スープも飲んでみて」
「うん」
ゴクゴク!
「これも美味しいね」
シンジは笑みを浮かべる。アスカを嬉しく、この次はもっと美味しく作ろうと思っていた。
・・・
・・・
・・・
「「ごちそうさま!!」」
シンジはリビングに戻りテレビを見、アスカは後片付けをした。
「シンちゃん、デザート」
片づけを終えりんごを持ってきた。丁寧にウサギさんに切ってあった。
モグモグ!
二人でテレビを見ながら食す。
「シンちゃん、今日はびっくりしたね」
「どうして?」
「だって、ぶつかった子が偶然同じクラスになるから」
「そうだね、僕も驚いたよ」
シンジはマナの笑顔を思い浮かべていた。
「でも良かったよ」
「なにが?」
アスカは聞き返した。
「二人とも仲良くなったからね」
「そう?」
「そうだよ、席替えしてアスカいきなりケンか腰で挨拶するからビックリしたよ」
「え?してないよ」
「してたよ」
「そんな・・」
「はは」
「もう」
その後も楽しい時間が過ぎていった。
・・・
・・・
・・・
「それじゃあ帰るね」
「いつも悪いね」
アスカを玄関で見送る。
「夜更かししたらダメだよ、おやすみなさい」
「わかったよ、おやすみ」
ドアがしまりアスカは隣に帰った。シンジはバスルームへ向かい今日の疲れを取る為に、入浴する。
「ふうー」
・・・
・・・
・・・
「ただいま」
アスカはカードキーを差し込み部屋に入った。そして下着をとり、バスルームへ向かう。
「気持ちいい!!」
お風呂に浸かり、手足を伸ばす。
「今度は何を作ろうかな」
アスカは次の献立を思案していた。
入浴を終え、パジャマに着替えて冷蔵庫からジュースを出し、喉の渇きをとる。部屋に戻り、鏡の前に座り自然乾燥で髪を乾かす。
「乾いたわね」
ブラッシングをして、明日の用意、歯を磨き、就寝。
「おやすみなさい」
アスカは電気を消し、1日を終えた。
・・・
・・・
・・・
ガチャ!
シンジは入浴を終えて、冷蔵庫からジュースを取り出しリビングへテレビを見る。
「ふあああ、そろそろ寝ようかな」
洗面台に行き、歯を磨く。そして自分の部屋へ。
「よいしょ」
ベットに入り、漫画を読み出す。
「寝よう!」
シンジは漫画本を置き電気を消し、1日を終えたが明日も寝坊するのであった。
普通はシンジがご飯を作りますが、ここでは逆になっています。
シンジはすこしだらしないですが、男の子はこんなものでしょう。
性格の良いアスカはどうでしょうか? 見ていない小説もあるので同じ性格のアスカがいるかもしれません。
皆さんは私が書いているアスカをどう思いますか?感想を待っています。
こんな連載小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。
エヴァンゲリオン学園:第四話 下校