エヴァンゲリオン学園
第六話
お弁当TIME
体育は四時間目の終わりを告げるチャイムより早く終わる着替えの時間があるためだ。ちなみに野球の結果はシンジ達の圧勝だった。アスカ達もマナの活躍により、勝利をおさめた。
「さてメシやメシ!」
弁当を持ってきていない男子は体育着のままで購買部に走る。そのほうが人気があるパンを買えるためである。3〜4時間目に体育がある時、当然のことながら財布を持ってきていた。
トウジは俊足を生かし一番で購買部に向かう。シンジ、ケンスケも続くが敵うわけなく、後のほうを走っていた。
「よっしゃあ」
トウジは人気のあるパンを手に入れて満足そうだ。シンジ達も、いつもより人気のパンを手に入れた。そして急いで教室に戻り女子が来る前に着替える。
「さあて食うか!」
「トウジ、アスカ達を待たないと」
「えー今食べなかったら死んでしまうわ」
トウジを袋を開けて食べだした。
モグモグ!
「うまい!うまいの!」
「あーあ」
「シンジ食べさせてやれよ、活躍したんだから」
ケンスケは幸せなトウジを見ながら、自分も食べ始めた。
「・・・・」
トウジが二つパンを食べ終えた頃、アスカ達は着替えて戻ってきた。
「あー鈴原もう食べてる、碇君は待ってくれているのに」
「せやかて、腹が減って死にそうなんや」
トウジはコーヒー牛乳を飲みながら、三つめのパンに手をかけた。
「死ぬことないでしょう」
「体育の後は死ぬんや」
「・・・・・」
トウジの訳がわからない、答えに言葉が出なかった。ヒカリ達はアスカの席の回りにに座った。
「「「「いただきます!!!!」」」」
トウジ、ケンスケはすでに食べ始めておりアスカ達とシンジが綺麗なユニゾンで食べ始める。男子はパン、女子はお弁当だ。
「マナ、今日はお弁当なんだ」
「へへ、そうなの美味しそうでしょ」
アスカはマナのお弁当を見た、小ぶりで卵焼きやたこさんウインナー他にも緑の野菜が並んでいた。
「実は私が作ったの」
「すごいわね」
「アスカは?自分で作っているの」
アスカのお弁当も美味しそうにハンバーグなどが並んでいた。
「ううん、ママが作ってくれるの」
「ふーん、洞木さんは?」
「自分で作っているわ」
「へー美味しそうね、これと交換して」
マナはヒカリと交換をしていた。アスカはご飯を食べながら少し劣等感になっていた。
(私も作ろうかな・・・)
「アスカは作らないの?」
「ママが作ってくれるから」
「マナはどうして作ってるの」
アスカは理由を尋ねた。
「共働きで、いつも遅く帰ってくるの。だから朝は寝かせてあげようと思ってね」
「えらいわね、霧島さん」
「なれちゃったわ」
マナはたこさんウインナーを食べながら、チラッとシンジを見た。
(シンジ君パンなんだ)
「あーうまかった、ごちそうさん」
トウジはお腹をさすって満足だ。
「いつも食べるの早いね」
シンジが半分食べ終わる頃にはもう食べている。
「シンジが遅いんや、なんなら手伝ってやろうか」
トウジの手がパンに伸びる。
「鈴腹!やめなさい」
「おおう」
ヒカリに怒られるトウジ、楽しいお弁当TIMEは過ぎていった。
楽しみにしている方々には本当にいいいいい短くてすいません。
これからですよ!これから!!(本当か?)
こんな連載小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。
エヴァンゲリオン学園:第六話 お弁当TIME