CHILDREN LIFE
ACT.11
誰が作る?
シンジ君、シンジ君!起きなさい朝ですよ〜〜〜〜〜って起きないか、アスカの攻撃を食らったら当分は起きないわね。そうだ綺麗なお姉さんが目覚めの接吻をしちゃおうかしら?でも二人が恐いから止めときましょう〜。
ギュルルルルルルルルウルルルルル
おっとお腹のが、そういえば朝だったわね。ご飯ご飯〜〜♪
今日は何かしら〜?って用意していないじゃないの、まったくシンちゃんは絶世の美女を餓死させるつもりかしら。
「困ったわね〜」
「何が困ったのよ」
アスカがやって来たわ、逃げるように。毎回ピンタをする事に威力がついているからシンちゃんいつかは死ぬんじゃないかしら?
「朝ご飯ができていないのよ」
「それはそうよ、シンジはさっきまで寝ていたんだから」
誰かさんのせいで今も寝ているけどね、これは口に出さないでおきましょう。
はっ!ちゃ〜〜んすだわ。
「困った困った」
と言いつつ体は冷蔵庫へ、そして手はビ〜ルへ。
ゴクゴクゴクゴク!
「ぷは〜〜〜〜」
目覚めの一気はきくわ〜〜〜!さてともう一杯。
「こらミサト!朝からビ〜ルを飲むなってシンジから言われているでしょうが」
シンちゃん寝ているから平気だもんね〜〜
「アスカ」
「何よ」
「そのシンちゃんが起きないのは誰のせい?」
「うっ・・・」
うぷぷぷぷぷ、何も言い返せないわ、う〜〜ん毎日ピンタしてくれないかしら。
ギュルルルルルルルルウルルルルル
それにしてもお腹空いたわ〜、でもシンちゃん気絶しているし・・・よし!
「なっ、なにフライパン持ってんのよ」
「何って朝食を作るのよ」
「な、何ですって?」
「毎日シンちゃんのご飯じゃ飽きるでしょう、たまには美人のお姉さんが極上の朝ご飯を作ってあげるわよん」
よっしゃあ!頑張るか〜
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ミ、ミサトの朝ご飯〜〜?じょ、冗談じゃないわ、まだ死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない・・・・
イヤ〜〜〜〜!!!
「何絶叫してんの?鼓膜が破れるでしょう」
破れて欲しいわ、げっ!腕をまくって、長袖じゃないけどやる気マンマンじゃないのヤバイわ。
「ミ、ミサト朝ご飯はアタシが作るわ」
助かるにはこれしかないわ、自分で作る。
「私にまっかせなさ〜い、まだ時間があるからニ度寝してきなさい。気持ち良いわよ〜〜」
ニ度寝は気持ち良いけど、今寝たら後から一生寝ることになるから今は寝られないわ。
「もうバッチリ眼が覚めちゃったの、もう眠れないわ。ミサトの方こそ疲れているんだからニ度寝したほうがいいわよ」
我ながら良い台詞ね。
「平気よん、最近仕事しても全然疲れないのよ、これが若さね」
ぬあにが若さよ、単にサボっているだけでしょうが!こんなのが上司兼保護者なんて頭が痛くなるわ。それにピ〜歳は若いって言わないのよ!
「ん?アスカ何か言った?」
「な、何も言っていないわよ」
「あらそう、な〜〜んか耳に突いたんだけどなあ」
地獄耳・・・って人の考えが分るのかしら?流石酒徒ね。はやく止めないとご飯ができちゃう。
「ミサト、アタシが作るから寝ていて」
「平気って、私のスペシァルブレックファアストを作ってあげるから」
だからイヤだって!この若さで死にたくないの!
「ミサトにはいつもお世話になっているし、朝ぐらいはユックリしてもらいたいから寝ていて」
「アスカ・・・・私の事をそんなに心配してくれるの」
「え、ええ」
だれがミサトなんか、いつもユックリしているでしょうが、心配はアタシの生命よ。
「嬉しいわ〜〜〜ああ!私は可愛くて優しい妹を持って幸せね〜〜〜」
「む、むぎゅう〜〜〜」
ちょ、ちょっと必要以上に大きい胸を顔に押しつけないでしょ、息ができないでしょうが!
「んじゃあ、お言葉に甘えて寝ちゃおうかしら、後はお願いね〜〜」
「え、ええ任せて」
ミサトはスキップで部屋に戻って行ったわ、ふううう〜〜〜これで生命の確保はできたわ。でも・・・・・
「何を作ろうかしら?」
アタシお得意のポ〜ズ、腕を腰に当てて仁王立ちして台所を見まわしたけど・・・・冷蔵庫には・・・・材料はあることはあるんだけど・・・・どうしよう・・・・・
そうだ!何もアタシ一人で作らなくて良いんだわ、ファ〜スト!ファ〜ストがいるじゃない、よしファ〜ストを手伝わせるわよ。
「ファ〜スト、朝ご飯作るわよ〜」
まだリビングに居るんでしょ?ファ〜スト。
「あっ!」
まったく眼が離せないわ。
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碇クンが眠っている、優しい寝顔・・・・こんな間近で見られるなんて・・・・これが膝枕なのね・・・・膝枕・・ひざまくら・・ヒザマクラ・・・何て良い響きかしら。
くんくんくんくん
碇クンの匂い・・・・ぽっ!
なでなでなで
碇クンの髪・・・・ぽっ!
つんつんつんつん
碇クンの頬・・・・ぽっ!
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・ぽっ!
碇クンの頬っぺたすべすべ、頬擦りして良いかしら?
碇クン、頬擦りして良い?
「・・・・・・・・・」
答えてくれないの?クスン悲しい。
頬擦りして良い?
「・・・・・・・・・」
また答えてくれない・・・・・・・もしかして答えてくれないのは照れているからなの?
「・・・・・・・・・」
そう照れているのね、じゃあ頬擦りして良いのね。
どきどきどきどき
碇クンに頬擦り、嬉しい。
どきどきどきどき
後数センチ・・・・・
どきどきどきどき
後数ミリで碇クンの頬に・・・・
ぎっちょんぎっちょん
碇ク〜〜ン・・・・
パコンッ!
「痛い!」
頭に衝撃が、これは使徒の攻撃?碇クンは私が守るわ。
「アンタ!何やってんの!」
「誰?名前忘れたわ」
思い出せないわ・・・・確かSAL?
パコンッ!
「痛い!」
「アンタ、フザケてんの?アタシの名前を忘れるなんて良い度胸しているわね」
私の前に仁王立ちをした鬼がいる、赤鬼ね。
「確か・・赤・・」
パコンッ!
「痛い!」
また叩かれた、まだ言っていないのに・・・しくしく。
「いいかげんにしないと、しばくわよ」
冗談が通じないのね。
「何?何か用なの」
せっかく頬擦りしたかったのに、でもこれから一緒に住めるからまたチャンスがあるわ・・・ぽっ!
「朝食を作るわよ」
「朝食?お願いするわ」
「アンタも作るのよ」
私も?
「何よ?不満そうね」
「こんな時、どういう顔をしたらいいのかわからないわ」
「サッサと来る!」
無理矢理引っ張られて台所に連れて行かれたわ、答えてくれないの?少し寂しい・・・・
まだ朝ご飯を作っていないのに気絶しているシンジ君、朝は食べないと力が出ない。
それじゃあミサトさんに作ってもらい・・・・死にたくないアスカちゃん(当然ですね^^)
レイちゃんせっかく頬擦りできそうだったのに邪魔が入ってしまいました(残念)でもミサトさんのご飯を食べずにすんだので良かったかな?
こんな連載短編小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。
CHILDREN LIFE:ACT.11 誰が作る?