CHILDREN LIFE

ACT.12

アスカ&レイの朝ご飯

 さあて、作るわよ〜〜〜〜!って気合を入れたけど何を作れば良いのかしら?朝ご飯の定番は・・・ご飯に味噌汁、焼き魚・・・・アタシに作れるかしら?う〜〜〜ん時間を掛ければ作れると思うんだけど、そんなに時間が無いからパスね。となると簡単なト〜ストね。目玉焼きも付けてバッチリ。

 ト〜ストは簡単ね、誰にでもできるわ。

「パンをセットして〜〜〜」

 スイッチ一つでできるなんて家事をするアタシにとって便利なアイテムだわ。

「してないくせに・・・」

「あ〜〜?ファ〜スト何か言った〜〜」

「別に・・・・」

 口に出して言っていないのに、この子人の考えが読めるのかしら?

「アスカが考えそうな事だから・・・・・単純だし」

「アタシは単純じゃないわよ、美少女のアタシは繊細なのよ」

「そう、良かったわね。はい玉子」

「そうだったわね、目玉焼きを作らないと・・・・って話しをそらすな〜〜」

「はいフライパン」

「・・・・・・・・」

 絶対ワザとやっているわね、まあ良いわ時間が無いからさっさと作りましょう。まずはフライパンを温めてじゅうぶん熱したら油を引いて、玉子を入れる。

 ・・・・・・玉子を入れるのが緊張するのよね〜〜、上手に割らないと殻が入ったり黄身が崩れちゃうのよね。

 コンコンと玉子にヒビを入れてエイッ!

「あっ!」

 ジュ〜〜!!

 しまった!黄身が崩れちゃった難しいわね〜・・・これはシンジので良いわ、もう一度挑戦よ。

「アスカ下手ね」

「何ですって!下手じゃないわよ、ちょっと失敗しただけよ、見てなさい!」

 くうう〜ファ〜ストに言われるなんて、今度は失敗しないわよ。

 ドキドキ

 でも緊張するわね、ちょっとイメ〜ジトレ〜ニングを・・・・

 

玉子を割るのはこの角度で・・・

強さはこのくらい・・・・

ひびが入ったらフライパンにもって行き

ゆっくりと・・・

割る!

ジュ〜〜〜

 

ほらできた、バッチリじゃない

「アスカ凄いわね」

「当然よ、アタシは天才美少女なのよ」

「EVAのエ〜スはアナタね」

「使徒なんかポポイのポイよ」

 

 ・・・・・完璧だわ。

「ファ〜ストよく見ておきなさい」

 えいっ!

 ジュ〜〜!!

 あ〜〜失敗しちゃった!どうして?

「だって下手だから」

「なにを〜〜〜!じゃあアンタはできるの?」

 いちゃもんばかりつけるから当然できるんでしょうね。

「ええ」

 

CHILDREN LIFE

 

「へえ〜できるんならやってもらおうじゃないの、できなかったら一生アタシの下僕になりなさいよ」

 目玉焼きくらいで下僕だなんてアスカへっぽこね。

「それは無いわ」

「どうしてよ?」

「私、割れるから」

「大した自信ね、一人暮しをしていたら上達するってのね」

「違うわ、碇クンが教えてくれたの、そう手取り足取り教えてくれた・・・・・ぽっ」

 そう、私のアパ〜トに来て・・・・ぽっぽ!

「な、なんですって〜〜!」

「あの時、学んだ事は一生忘れないわ、優しかった私恥ずかしかった・・・・ぽっ」

「恥ずかしかった?な、なななななな何を学んだのよ!?まさか!」

「目玉焼きよ、何回も失敗して恥ずかしかったわ」

「まぎわらしい言い方してんじゃないわよ」

 アスカ何怒っているのかしら?SALの性格はわからないわ。

「さっさと作りなさいよ」

「言われなくても作るわ」

 せっかちね、玉子を持って、えい!

 ジュ〜〜!!

「なっ!片手で、それも成功してる」

 ?片手で割るのが珍しいのかしら、えい、えい!

 ジュ〜〜!!ジュ〜〜!!

「げっ!連続で成功・・・・」

 アスカ口をぽかんと開けて何驚いているのかしら?ヘンなの。

「アスカお皿用意して」

「・・・・・負けた・・・・ファ〜ストに負けた・・・・・・」

「アスカ、お皿」

「うええええ〜〜〜負けちゃったよ〜〜〜〜」

 あっ、逃げた!お料理は下手だけど逃げるのは上手ね、私に押し付けるなんてSALながら頭が良いわね。しょうがないわ、一人で準備をしてしまいましょう・・・・一人で?

 一人で作る、碇クンの朝ご飯も・・・・これって奥さんの役目・・・・

 

「アナタ、ご飯ができました」

「美味しそうだね」

「ふふ、アナタの為に一生懸命作ったもの」

「嬉しいよレイ」

「アナタ」

「レイ」

 

 ・・・・ぽっ!碇クンが夫って事は私は碇レイ、碇レイ、碇レイ、碇レイ、碇レイ、碇レイ、碇レイ、碇レイ、碇レイ、碇レイ、碇レイ、碇レイ、碇レイ、碇レイ、碇レイ・・・・・・

 ジュジュジュ〜〜!!

 あっ!いけない焦げちゃった、けど大丈夫傷は浅いわ。ちょっと焦げすぎたのはアスカの分で良いわね。そうしているうちにパンができたみたい、ジャムを用意して・・・・・並べて完成。

 ここに住んで初めての朝ご飯、碇クンの為に作ったわ。


 意気込んで目玉焼きを作ったアスカちゃんですが失敗に終わりました、そして逃亡(笑)結局はレイちゃん一人で作る事になっちゃいました。

 これでシンジ君の家事の負担は減るかな。

 こんな連載短編小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。


ACT.11 誰が作る ACT.13 主婦レイ

CHILDREN LIFE:ACT.12 アスカ&レイの朝ご飯