CHILDREN LIFE
ACT.15
誤解なLAR
ぐうぐう、はあ〜〜〜眠たくて意識が朦朧としているこの瞬間、全身の力を抜きベッドに大の字に寝転がっているこの時、はあ〜極楽極楽。
朝食はファ〜ストに任せたから、寝ていてもOK!でもこのまま学校をサボるのもねえ〜、どうせ時間になったらシンジが起こしにきてくれるから。
ブツブツ、ブツブツ・・・・・
?何かしら、呟きが聞こえるわ誰か居るの?シンジ?
ブツブツ、ブツブツ・・・・・
あ〜〜、きっとアタシを起こそうか迷っているのね、遠慮しないで起こせば良いのに。あっでもこの前、起こしに来てくれた時寝ぼけてグ〜で殴っちゃったんだっけ、それで起こそうか迷っているのね。
ブツブツ、ブツブツ・・・・・
今日は寝ぼけてないから起こしてもOKよ、さあ起こしなさい。
ブツブツ、ブツブツ・・・・・
じれったいわね〜、男ならブツブツ言わないで起こしなさい。そしたら笑顔で『おはよう』って言ってあげるのに〜〜〜
ブツブツ、ブツブツ・・・・・
ええいっ、もう〜こうなったら、わっ!と起きて驚かしてやるわ。腰を抜かしなさいよバカシンジ〜〜
ブツブツ、ブツブツ・・・・・
5秒前、4、3、2、・・・・・・
ブツブツ、ブツブツ・・・・・
1、ゼロ〜〜〜
「おっはよう〜〜〜」
バカシンジに抱きつきおはよう攻撃、ふふ絶対に照れるわね、ってあれ?
「アスカ、ダメいけないわ」
げっ!ファ〜ストがなんでアタシの部屋に、それよりも抱き着いちゃった。今までの呟きはシンジじゃなかったの、シンジはどこ?
ポッ!
こらっ!どうして頬を赤らめるのよ。
「綾波〜いつまで起こしているの?アスカ〜早く起きな・・いと・ち・・こ・・・く・・・・・するから・・・・・・」
がっ!バッドタイミング、抱き着いている所をシンジに見られちゃった・・・シンジ固まっている。
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ア、アアアアアアアアアアスカと綾波が抱き合っている、この状況を目にした僕は気まずく、額から一筋の汗が流れて、そのあの・・どうしよう?
「ふふふふ二人、仲が良いね。ご、ご飯早く食べないと遅刻しちゃうよ、じゃあ」
ここで取り乱すのも男として情けない、恋愛は自由なのだから。襖を閉めると回れ右ぎこちない足取りで台所に戻った・・・・知らなかったよ、二人があんな関係だったなんて。
同人誌みたいな関係って本当にあるんだなあ〜〜、ちょっとイケナイ世界を見てしまった・・・・
「あっアスカ、私達の関係を碇クンに知られてしまったわ」
「良いのよ、見せつけてやりましょう」
「そうね」
「そうよ、シンジも居なくなった事だし楽しみましょう」
「ええ、アスカ好きよ」
「ふふ、あたしもよレイ」
これが世界か、もしかしてLARってやつかな?・・・・・・深いなあ。
「シンちゃん〜どうしたの?真剣な顔をして」
ミサトさんが聞いてきた、そんなに真剣な顔をしていたのかなあ?
ダッダッダッダッダ!
「シンジ!誤解よ誤解〜〜〜!」
真っ赤な色のパジャマ姿に寝癖でピンと跳ねた前髪を整えもせずにアスカが走ってきた、誤解ってなんだろう?まあ否定したくなるのはわかるけど見ちゃったから。
「アスカ、否定しなくて良いよ世界には色々あるから」
「違うのよ!まさかファ〜ストが居るとは思わなかったのよ」
「一体どうしたの?」
一生懸命否定するアスカ、その姿を見たミサトさんは当然何事?と聞いてきた。ちょっと言いにくいなあ。
「実はですね、綾波とアス・・・・モグモガ」
「だあああ!シンジッ!黙ってなさい、ちょっとした手違いがあってコイツが誤解しているだけよ」
うぐっ、イキナリ口を塞がれちゃった、くっ苦しい。
「誤解?なんなの?」
「そ、それはファ〜ストが部屋に居るとは思わなかったから・・・・・」
?アスカ、顔を赤くして俯いちゃった、やっぱり言いにくいよね。
「黙ってちゃわからないわよ、レイがどうしたの?」
「そ、その・・あれよ・・・」
「あれ?」
流石のミサトさんも『あれ』だけじゃわからないよね。僕が説明してあげるのに、でもまだ口を塞がれているからそれは無理。
トコトコトコトコ
あ、綾波が戻ってきた。
「アスカ、アナタの気持ちは嬉しいけど私には受け入れる事ができないわ、だって碇クンがいるから」
「こらっ!誤解するんじゃないわよ。あれは間違いだから」
間違いなのかな?じゃあどうして抱き着いていたんだろう、他に抱きつく人が居たのかな、ミサトさんかな?それとも・・・・ペンペン?まあいいかっ。それよりアスカ〜〜いい加減に口を塞ぐのやめてよ、息苦しいよ。
「シンジも良いわね、あれは間違いだったから」
「わかったよ、間違いだったんだね」
「そうよ、あの光景は忘れなさい、思い出したらコロスから」
ぞくっ!おおぅ、背中に寒気が走っちゃった、アスカの目・・・・本気だ。
「なんなのその光景って」
「ああ、アスカと綾波が抱き着いていたんですよ」
「シンジッ!言ってるそばから言うな〜〜!」
ボグッ!
はうあ〜〜〜、アスカの必殺技『ASUKA STRIKES!』が僕のお腹に〜〜〜・・・・母さん僕は今から会いに行きます・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「こんのバカシンジが!一生死んでなさい」
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アスカ、朝から過激ねえ〜〜素敵に無敵、元気に過激ってね。シンちゃんの死の間際の言葉、気になるわねえ〜〜ここはお姉さんとしては気になるわぁ〜〜ニヤリ。
「アスカ〜〜、レイと抱き合っていたの?」
「ち、違うわよ、あれは事故だったのよ」
「事故〜〜?どんな事故よ」
事故って言ったって、なんとなく想像ついちゃっているけど、本人の口から聞きたいわね、どんな言い訳がくるか、クククク。
「その、朝って眠いじゃない、起きなきゃいけないけど眠い、だから眠るのよ」
「そうよね〜朝は眠いわよねえ〜でも学校があるから起きなくちゃダメよ」
アスカ、朝は弱いから王子様のお目覚めのキッスは、まだ早いか。お目覚めコ〜ルが日課なのよね、でも今日は違っちゃったからね。
「眠っちゃったら自分で起きられないでしょ、だから・・・・あれよ・・・・・」
ふふ、指をもじもじさせて俯いて赤くなちゃって、ハッキリ言えば良いのに。
「シンちゃんと思って抱き着いたけど、レイだったんでしょう」
「どうしてそこだけ大きな声で言うのよ、そうよそう!悪い?」
耳まで真っ赤にしちゃって可愛いわね。アスカ、大人びてるけどまだまだ子供よねえ。
「興奮しなくて良いわよ、早く食べないと遅刻するわよ」
「そ、そうだったわね」
「ほら、レイも座って食べなさい」
「はい、でも碇クンが」
シンちゃん?ありゃあ〜〜また気絶しちゃっているわ、これで何回気絶したかしら?レイが来てから気絶する回数が増えちゃったわね。でも気絶する回数が増えたって事は!事は!つまり・・・・ビ〜ルが沢山飲める!どんどん気絶して頂戴!景気付けにもう一杯飲むわよ〜〜〜
アスカちゃん専用の目覚し時計、抱きつくと鳴り止むんでしょうね(笑)でも今日の目覚し時計は違っていました。そこへ専用の目覚し時計が・・・・バッドタイミング。
シンジ君、LARを思い浮かべてディープな世界へ(爆)
アスカちゃん、ミサトさんに理由を聞かれ真っ赤になって答える、可愛いですね。
でもシンジ君はまたまた気絶、体は持つのでしょうな(笑)
こんな連載短編小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。
CHILDREN LIFE:ACT.15 誤解なLAR