CHILDREN LIFE
ACT.16
朝食
あっイタタタタタタタタタタタタ〜〜〜〜〜〜〜、また気絶しちゃった今は気絶中って気絶しているのに意識があるなんて気絶に慣れちゃったってことかな・・・あまり慣れたくないなあ。
ぎゅるるるるるる〜〜〜
お腹が鳴っている、そういえばお腹空いたなあ〜〜起きてご飯を食べよう。目をくわっと開いて。
「どっこいしょっと」
アイタタタタ、アスカに殴られたお腹が痛い、まあなんとかなるかな。
「碇クンッ!良かった気がついて」
綾波、心配してくれたんだね、ありがとう。でも大丈夫だからね。
「大丈夫だよ、それよりお腹空いちゃったよ」
「うん、碇クンのご飯一生懸命作ったの」
綾波が作ったご飯、美味しそうだなあ〜ミサトさんのとは大違いだ。
「シンちゃん、私のも十分美味しいわよ、今夜は私が作ってあげましょうか」
「い、いいえ結構です」
うわ〜〜ビックリしたなあ。口に出して言ってないのに。
「あ〜〜〜ミサトさん!ビール飲みすぎですよ」
「良いじゃない〜〜シンちゃん気絶記念で飲んでいるのよん、サ〜ビス、サ〜ビスぅ〜〜」
「・・・・・・・、その気絶記念ってのは何なんですか」
「記念にはビ〜ルを飲む、これ日本の常識アル」
・・・・・・・、なんで中国人、もういいや。
「ほら、シンジ!早く食べなさい、学校に遅れるでしょ」
「あっうん」
アスカに急かされて席に座り、いただきま〜〜す。
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どきどき、どきどき
碇クンが私の作った朝食を食べる。
どきどき、どきどき
碇クンの口に合うかしら?
どきどき、どきどき
そのト〜ストは残念だけどアスカが作ったの、作ったといってもト〜スタ〜にセットして指一本で作れるからアスカが作ったのは言わないわ。碇クンはイチゴジャムが好きなのね、じゃあ私も今日からイチゴジャムが好き。
どきどき、どきどき
コ〜ンポタ〜ジュを飲んで、次は・・・・
ぎっちょん、ぎっちょん
私の作った目玉焼きに・・・・この胸の高鳴りは何?
ぎっちょん、ぎっちょん
これが・・・・・・・・・・・恋?・・・・・ぽっ!
今のは乙女チックに少女漫画風に決めてみたの。
ぎっちょん、ぎっちょん
碇クン、目玉焼きにはソ〜スなのね。じゃあ今日から私もソ〜ス派。
ぎっちょん、ぎっちょん
碇クンが、目玉焼きを口に・・・・・その唇ちょっとせくしい・・・・・ぽっ
ぎっちょん、ぎっぎょん
感想は?
・・・・・無いの?しくしく、しくしく、悲しい・・・・・しくしく、しくしく
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「ぬおっ!ファ〜スト、アンタなに泣いてんのよ?」
ビックリしたわ、ファ〜ストがト〜ストかじりながら涙流してる。ト〜ストに何か悲しい思い出でもあるのかしら?
「私、泣いているの?なぜ、泣いているの?アスカ知っている?」
「っんな事知らないわよ」
ったく〜〜〜朝から天然爆発ね。
「綾波どうしたの?」
当然、バカは心配するわよね。
「わかった!焦げが苦かったんでしょ〜〜」
もう一人のバカはヘンな事を言うし、この万年酒徒!
「違うの・・・・・目玉焼きが・・・・」
目玉焼きが何なのかしら?別に普通の目玉焼きじゃない。
「目玉焼きが・・・・碇クンでソ〜スなの」
ゴンッ!
な、何言ってんのよ、このコは。思いっきり頭をテ〜ブルにぶつけたじゃない。
「あ、綾波、僕は目玉焼きでもソ〜スでも無いんだけど」
シンジ、困った顔をしているわ当然ね。
「しくしく、しくしく、イチゴジャムが美味しい・・・・」
泣くほど美味しいのかしら?普通と思うけど。
「レイ、泣かないの。ほら」
「しくしく、しくしく、ありがとうミサトさん」
おっミサトがファ〜ストの涙を拭いてあげたわ、優しい時は優しいのね。
「当然よ、なんてたって美しくて優しいお姉さんだからねん♪」
・・・・・・・・今のは聞かなかった事にしましょう。ユックリしている時間は無いわ、早く食べないとね。
もぐもぐ、もぐもぐっと。
「ごちそうさま〜〜〜」
さあ急いで支度をしないと遅刻しちゃうわ。
やっと朝食を取れました。それにしてもシンジ君、気絶から目覚めるのが早いなあ、すでに慣れっこですね(イヤな慣れだ)
レイちゃん特製の目玉焼き、シンジ君の感想は無かったですね(残念)でもこれからがあるでしょう、焦らずに待ちましょう。
アスカちゃんは葛城三姉妹でしっかりした次女役ですね。
こんな連載短編小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。
CHILDREN LIFE:ACT.16 朝食