CHILDREN LIFE

ACT.20

レイちゃんの爆弾発言

 うう・・・重い、鞄が重いよ〜〜〜どうして僕が二人の鞄を持たなくちゃならないんだろう?・・・これは誰かの策略か陰謀か・・・って僕がじゃんけんで負けたからなんだよね、とほほ僕ってどうしてじゃんけんが弱いんだろう。

「あ〜〜楽チン楽チン、チョ〜〜〜楽チン♪」

 チョ〜〜〜って言うな〜〜〜!前を歩いているアスカが振り返って笑った、僕には絶対に負けないっていうくらいの笑顔だ。毎日するのはいやだなあ。大体僕がアスカの弁当、今日は綾波の弁当を持っているのに鞄を持たせるなんてひどいや。

「碇クン、汗」

 フキフキ

「あ、ありがとう」

「頑張ってね」

「うん、頑張るよ」

 綾波が額の汗を拭いてくれた、嬉しいなあ〜アスカとは大違いだ。

「ああっ?なんか言った?」

「い、いいえなにも・・・」

「よろしい」

 アスカってなんだかヤクザに見えるよな・・・葛城組の姐さんとか・・・じゃあミサトさんは大姐さんかな。







 ふう〜〜〜学校に到着だ、時間まであと十分ある、良かった遅刻しなくて。さあげた箱に行こうっと。

 ドサドサドサドサッ!!

「うえ〜〜またなの〜〜」

 アスカが自分のげた箱を開けた瞬間、中からもの凄い数の手紙、ラヴレタ〜がなだれ落ち床に散らばった。

「相変わらず凄い量だね」

「資源の無駄遣いよ」

 小さなげた箱にどうやって入れたの?ってくらいの数、アスカは眉をしかめて床に散らばったラヴレタ〜を踏みつけるんだよねストレス解消だ。でも・・・

「シンジ、あとはヨロシク〜〜〜」

「はあ〜〜」

 そのまま散らかしておくわけにはいけないから片付けないといけないんだけど、その役目は僕・・・ストレスがたまるよ。

 パラパラパラパラッ!!

「今日も・・・」

 アスカには及ばないけど綾波のげた箱からラヴレタ〜が落ちた、綾波も結構人気があるんだよね、なんでも静かで天然なところが萌え〜らしいけど、そうなのかな?

「いらない・・・」

 綾波はアスカと違って自分で捨てるんだよな〜〜うんうんエライエライ、アスカに見習わせたいよ。

「二人とも行くわよ」

 僕も上履きに履き替え・・・ちなみに僕のげた箱には・・・上履きのみ、他には何も入っていないんだよね、一度は何か入っていないかなあ。

 さあ教室へゴー!




「おはよ〜ヒカリ」

「おはよう、あら三人?珍しいわね」

「ええまあね」

 教室についた僕達、委員長は珍しい光景を見たようだ、僕達三人が一緒に登校するのってほとんど無いからね。大抵僕とアスカの二人が多いかな。

 

CHILDREN LIFE

 

 ・・・三人で登校、ヒカリさんが珍しいって言った、そう珍しいけど今日からは珍しくないの、なぜなら・・・

「ヒカリさん」

「はい、何かしら?」

「私、碇クンと同棲しているの・・・ぽっ

 そう、私と碇クンは同じ屋根の下で片時も離れず過ごしている・・・ぽっ

「ど、ど同棲〜〜?!!!


「こらレイ何言ってんのよ」

「綾波〜〜」

 真実を言ったまで、ふふふこれでクラス公認になったわ。碇クン胸を張って良いわ。

「なんやとシンジ!ほんまか!?」

「く〜〜裏切り者!」

 ジャ〜ジ君と眼鏡君が何故か涙を流しているわ、どうして?そして碇クンの周りには男子生徒が囲んでいるわ、どうして?

「ち、違うよ〜〜」

不潔、不潔よ〜〜〜〜〜!!!!!

 ぱりんっぱりんっぱりんぱりんっ!

 ヒカリさんが叫んだら教室中のガラスが割れたわ、凄い技ね。

「ヒカリ落ち着いて、同棲じゃないわよ」

同棲も何も私とアスカは同性よ〜〜〜!!

「はあ?ヒカリ・・・」

 ヒカリさん、イッちゃったわ。流石委員長一味ちがうわね。

いやいやいやいやん!!!不潔だわ碇クン、綾波さんと二人っきりをいいことにあんなことやこんなことを・・・きゃ〜〜〜不潔よ〜〜〜〜!!!

 ヒカリさん、首を激しく左右に振りながら、何を考えているのかしら、あんなことって・・・ぽっ

「ヒカリ、同性、違った同棲じゃなくて同居なの、昨日からレイも一緒に住むことになったのよ」

「そうなの?」

 違うわ、ヒカリさん

「同棲なの、ぽっ

「ほらやっぱり同棲って、頬を赤らめているじゃないのよ〜〜〜、不潔〜〜〜!

「レイ、アンタは黙っていなさい。ヒカリ、同居よ同居、シンジ同居よね」

「あっうん、委員長、綾波も同居する事になったんだよ。本当だよ、疑うんなら家に来ても良いよミサトさんだっているんだから」

 碇クン、同棲じゃなくて同居なの・・・しくしく悲しいわ。

「同居なのね?」

「ええそうよ」

「そうだよ」

 二人とも同居を主張している・・・同棲じゃダメなの?

「そう、そうなの。私ったら早とちりしちゃったわね」

 ヒカリさん、笑って早とちりを誤魔化しているけど、クラスのみんなは呆れかえっているわ。だって・・・





 ガラスが全て割れているから・・・





 お掃除大変ね、ヒカリさんの必殺技、使徒にも効くかしら?


 レイちゃん、天然なのか本気なのか・・・(^^)
 
 そしてヒカリちゃんの必殺技「早とちり」と超必殺技、コマンドは秘密(笑)「ガラス割り」が炸裂しました。

 朝から賑やかなクラスです。

 こんな連載短編小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。


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CHILDREN LIFE:ACT.20 レイちゃんの爆弾発言