CHILDREN LIFE
ACT.25
そして昼食へ
き〜〜んこ〜〜んか〜〜んこ〜〜〜ん
き〜〜〜ん〜〜こ〜〜〜〜〜んか〜〜〜ん〜〜こ〜〜〜〜ん〜〜〜〜
・・・あ〜〜〜目覚まし時計が鳴っている、もう朝なんだ。起きてご飯を作らないといけないなあ。
・・・ふう〜〜〜眠いけど起きてご飯を作らないと、今日から綾波の分も作らないとね。
・・・ん?僕の目覚し時計はチャイムの音だったかな?確か・・・
あれ、ここはどこだろう?見たことある部屋、学校の保健室だ。ベッドの上、どうしてここで寝ていたんだろう?確か・・・
ん?隣にはアスカと綾波が寝ている。どうしたんだろう?疲れているのかな。
学校ってことはさっきの目覚し時計は、じゃなくてチャイムだったんだ。今は何時だろう?
おわっもうお昼じゃないか、どうりでお腹が空いていたはずだよ。教室に戻ってご飯を食べよう。
「アスカ、アスカ起きなよ、もうお昼だよ」
「綾波、綾波、ご飯食べるよ」
まだ寝ている二人を起こすんだけど、なかなか起きないんだよねえ。
「ん、ん〜〜〜ん・・・もうだめ〜〜〜お腹一杯、いただきます〜〜〜」
「私を食べていいのよ・・・ぽっ・・・」
・・・寝言、アスカはともかく綾波はどんな夢を見ているんだろう。
「ほら二人とも起きないと昼休みが過ぎちゃうよ、ご飯が食べられなくなっちゃうよ」
そうこうしている間にも短い昼休みはどんどん過ぎていっている。
ガバッ!
「ご、ご飯ですって!?食べるわよ」
「いただくわ」
・・・ご飯で起きる二人、食欲旺盛だね。
「じゃあ教室に戻ろう」
教室には僕お手製のお弁当が待っているよ。
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ふんふんふんふ〜〜〜ん♪
学校に来る楽しみと言えば、勉強!じゃなくてお弁当なのよね〜〜シンジのお弁当、朝夜食べるご飯と違ってまた良いのよね。小さいお弁当箱に凝縮されたシンジの料理、あ〜〜〜思うだけでお腹すいちゃうわ。
「はい、アスカ」
「ありがと〜〜〜」
渡されたお弁当、今日は何かしら?楽しみだわ。
「はい、綾波」
「ありがとう」
レイも貰った事だし、さあ食べるわよ〜〜〜
「アスカ、綾波さん一緒に食べよう」
「ええ」
ヒカリがやって来たわ、みんなで食べると美味しいもんね。シンジも一緒に・・・ってあれ?いない?
「どうしたのアスカ?」
「シンジが居ないんだけど、どこに行ったのかしら?」
「碇君なら鈴原と相田君とどこかに行っちゃったわよ」
ぬ、ぬあんですって〜〜〜!!センスナッシングのジャ〜ジバカと名も無き変態メガネに拉致されたですって〜〜〜!アタシのシンジを・・・じゃなかったアタシの下僕を〜〜〜今度EVAで踏みつけてやる。
「ア、アスカ熱いわよ。何燃えているの?」
え?熱い?そういえば拳が熱いわ、キンブオブハ〜トの熱き血が目覚めているのね。
うおおおお〜〜〜!ひっさ〜〜〜っつ!!シャイニングフィンガ〜〜〜!!!
できる、今ならシャイニングフィンガ〜ができそうな気がするわ。実験台は勿論あの二馬鹿ね。熱い!アタシの拳が燃えている〜〜!
「ヒカリさん、ほっといて食べましょう」
「え、ええ、ガンダムの世界に入ると手がつけられないから先に食べましょう」
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アスカお姉さん、しゃいにんぐふぃんが〜〜で机を握りつぶしている。あれなら使徒を素手で倒せるわね。あっ空に向かって何か話し掛けている、何が見えるの?私には青い空と白い雲しか見えない。空・・・アスカお姉さんが言うには宇宙と書いてそらと読むのが正しいみたい。にゅ〜たいぷは理解し難いわ。
「綾波さん、アスカ満足すれば戻ってくるわよ」
「ええ」
でも満足するには教室が変形しているかも・・・でも私には関係ないから良いわ。それより碇クンのお弁当。
「うわ〜〜〜綾波さんのお弁当美味しそう〜〜」
「ヒカリさんのお弁当も美味しいそう」
ヒカリさん、私のお弁当を絶賛してくれたわ。私のお弁当は碇クンが作ってくれたの、それを褒めてくれるなんて嬉しいわ。
色が綺麗な卵焼きにトマト、碇クンの愛情が感じられるわ・・・ぽっ
この金平ごぼうも味付けが抜群、これが碇クンの愛なのね・・・ぽっ!
このお弁当、碇クンの愛が凝縮しているわ。凝縮された愛・・・これは婚約お弁当なのね・・・ぽっ!
「綾波さん、食べる毎に頬を赤らめているけどどうしたの?」
流石ヒカリさん、料理の鉄人だけあるわ。これが婚約お弁当ってばれちゃった。
「婚約お弁当は一口一口味わって食べないと・・・ぽっ」
「こ、婚約お弁当〜〜〜!?」
ヒカリさん何を驚いているの?そう私と碇クンの門出を祝ってくれているのね、嬉しいわ。
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こ、ここここここここここ婚約お弁当〜〜〜?婚約指輪じゃないの?今は指輪じゃなくてお弁当を贈るのが流行りなのかしら?でもお弁当なら安くても愛情を込められるから良いわね。
そういえば、綾波さんのお弁当、普通のお弁当に見えるけど、カロリー、食材の色、配置、どれを取っても完璧だわ。流石碇クンね。
お弁当なら、私だって・・・す、鈴原に・・・ってきゃ〜〜〜〜〜〜私ったら何言っているのかしら、いやんいや〜〜〜ん。
「ヒカリさん、大丈夫?」
はっ!私ったら取り乱しちゃったわ、恥ずかしい。
「だ、大丈夫よ。それより綾波さん、おめでとう」
「うん、ありがとう」
お弁当で結ばれる愛、良いわね〜〜〜あこがれちゃうわ。
「ちょっとまて〜〜〜〜〜い」
あら、アスカが戻ってきたわ、どうやらガンダムファイトで優勝したようね。
「どうしたの?」
「ヒカリ騙されたら駄目よ、婚約お弁当なんてあるわけないじゃない。レイの妄想よ」
「そうなの?」
「そうよ、それが婚約お弁当ならとっくの昔にアタシが結婚してるわよ」
・・・言われてみればそうよね。アスカはずっと碇君のお弁当を食べているものね。
「綾波さん、冗談が上手ね。また騙されるところだったわ。あら?アスカ顔が真っ赤だけどどうしたの?」
アスカの顔全部が熟したトマトのように真っ赤になっているわ。
「な、ななななんでも無いわよ、時間が無いからご飯食べるわよ」
「・・・これは婚約お弁当ではないの?しくしくしくしく」
無我夢中で食べるアスカに泣きながら食べる綾波さん、う〜〜〜〜ん平和ね。私も食べよう〜〜
寝ていたらすでにお昼休み、お昼ご飯ですね。お弁当は勿論シンジ君の手作り、アスカちゃんにレイちゃんは満足です。
シンジ君と一緒に食べようと企てていたアスカちゃんでしたが居ません、他の二人が連れて行っちゃったんですね。それに怒ってシャイニングフィンガーとは、二人は生きていられるでしょうか(^^;)
レイちゃんはシンジ君のお弁当に愛を感じて勘違い、流石天然レイちゃんです。
こんな連載短編小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。
CHILDREN LIFE:ACT.25 そして昼食へ