CHILDREN LIFE

ACT.5

問題発生

 ・・・・・・あれ?

 ここはどこなの?

 周りは真っ白・・・・何もないや

 フワフワ身体が浮かんでなんだか、気持ち良い・・・・無重力みたいだ

 僕は・・・・・・誰だっけ?

 ・・・・・・僕は・・・・・碇・・・・碇シンジだ!

 ?何故僕はここに居るんだろう、はあ〜〜フワフワして気持ち良いや、なんだか暖かいな〜〜〜

 ?でも確か・・・・・・家に居たような気が

 ・・・・・・・夕食を食べたんだっけ?

 ・・・・・・確か食べたような・・・・・・綾波と作って・・・・・・・うん食べたな、美味しかった〜〜〜

 そして、その後はお風呂・・・・・・一番風呂は必ずアスカ、なんでも一番でないと気がすまないアスカらしいよ。その次は・・・綾波だったよな・・・・・『一緒に入りましょう』って言われたときはビックリしたよ。

 あれって冗談だったのかな?真面目な顔してドキッてする事言うんだよな・・・・・・でも一緒に入っても良いかな、な〜〜んてね。アスカが聞いたら殺されるよ・・・・・・・

 ・・・・・・・・って、殺されるで思い出した!僕はアスカに殺されたんだ。

 僕の人生って14で終わったのか・・・・・・短い人生だったな・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

はっ!

「やっとお目覚め、碇クンおはよう」

 あれ?僕は何を?・・・綾波がおはようって言っていると云う事は寝ていたんだ。挨拶しとかないとね。

「綾波おはよう」

「シンジ、何言ってんのよ。今は夜よ」

「え?」

 アスカが『夜』って言った、綾波は『おはよう』って言ったどっちなんだろう?時計は・・・・午後十時を回っている・・・・と云う事は夜か、じゃあどうして綾波は『おはよう』って言ったんだろう。

 ・・・・・まあいいや。へえ〜綾波はパジャマを着るのか・・・

「?碇クンどうしたの、私の姿ヘン?」

「え?いや、そんな事ないよ。似合っているよ」

 おもわず綾波のパジャマ姿にみとれていたよ、パジャマが大きいから裾を曲げて・・・・可愛いなあ〜

 

CHILDREN LIFE

 

 ぽっ!

 私のパジャマ、碇クンが似合うって言ってくれた・・・・制服、プラグス〜ツより似合うかしら?今度からはパジャマで登校しましょう。

 うとうと・・・・眠たくなってきたわ、どうして?いつもならまだ眠たくないのに・・・・・そうパ〜ティ〜の時に無理矢理飲まされたお酒のせいね。立っているのが辛くなってきたわ、座りましょう。

 うとうと、うとうと

 まぶたが無意識に閉じ様としている、ダメ!開けていないと碇クンを見ることができないわ。

「綾波、眠そうだね。もう寝る?」

 寝る・・・・そう私は眠たいのね、碇クンが『寝る』って言ってくれたありがとう。誰と?碇クンと寝るの?

 ぽっぽっぽっぽっぽっぽっぽっぽっぽっぽっぽっぽっぽっぽっぽっぽっぽっぽっぽっぽっぽっぽっぽっぽっぽ!

 こ、これって博士の研究室で読んだ週刊誌に書いてあったあれの事なの?

「綾波どうしたの?顔が赤いよ」

 碇クンが誘っている・・・・・・・

「やさしくしてね、ぽっ!

 足を斜めに崩して頬に手を当て恥じらいのポ〜ズ、少し照れるわ。

 ドダドダドダ!!

 あら?三人ともどうしてテ〜ブルにうつ伏しているの?そういう遊びがあるの不思議。

ファ〜スト!アンタ何言ってんのよ!

綾波〜〜

大胆になってきたわね〜〜

 アスカは怒っている、碇クンは真っ赤な顔、ミサトさんは笑っている・・・・ヘンね私の言葉で表情が違うなんて。

「碇クン、寝ましょう」

「だからファ〜スト!アンタ自分が何言ってんのかわかっているの?」

「綾波そ、そういう事は言わないでよ」

 私の言っている事は碇クンと寝る事・・・・・日本語がわからないのかしら?

「碇クンと寝るの」

「綾波、ダメだよ一緒に寝るなんて」

「そうよ、コイツと寝たら何されるかわからないわよ。バカシンジでけだものよ」

「アスカ・・・・それは酷いよ〜」

 一緒に寝られないの?

「ダメなの?」

「ダメだよ、その何て言うか男と女が一緒に寝・・・・・・・とにかくダメ!」

「シンジ!何どもっているのよ。アンタは一人で寝なさい」

 ダメなの・・・・しくしく、残念。仕方がないわ一人で寝ましょう、そしてマクラは涙で濡らすのTVで見た悲劇のヒロインね・・・・・・でもどこで寝れば良いの?

「碇クン」

「ん?何」

「私はどこで寝るの・・・・」

「あっ!・・・・どうしよう」

 

CHILDREN LIFE

 

 まったくバカシンジね、ファ〜ストをただ連れて来て何も考えていないなんて天才的なバカね。

「どうしようか」

 少ない頭で考えているわ、いくら考えたって出るはずないわよ。もう部屋は残っていないんだからファ〜ストが寝る場所っていったら台所かベランダしかないわよ。あと一つあるけど絶対にダメ!

「私はどこで寝るの?」

「そうだね〜そうだ!アスカの部屋に」

 ほらねやっぱり私の部屋、少ない頭じゃそれくらいしか考えられないのかしら。

「イヤよ、ただでさえ狭い部屋なのに更に狭くなるじゃないの」

「アスカ、頼むよ」

絶対イヤ!

 ハッキリ言ってやったわ、次は何を考えるのかしら?まあくだらないだろうけどね。

「シンちゃんの部屋で良いんじゃないの〜」

「えっ?僕の部屋ですか」

 ゲゲッ!ミサトが口を挟んできたわ、ニヤニヤしている。ううっ何だかイヤな予感が。

「そうよ、シンちゃんがレイを連れてきたんだから面倒はちゃんと見なさい」

「でも、僕の部屋に綾波を入れると僕はどこで寝るんですか?」

「それはね・・・・・ニヤリ」

 ゲッ!ニヤリって・・・・まさか?

「二人で一緒に寝ればいいじゃない」

 ぶうううううううううう!!やっぱり、んなことダメに決まっているでしょ!

ダメよダメ!

「あら?どうしてアスカが口出しするの、アスカの部屋がダメなら必然的にシンちゃんの部屋になるでしょ」

「ミサトの部屋に寝れば良いじゃないの!」

 そうよミサトの部屋に寝れば良いのよ、ファ〜スト!アンタはミサトの部屋で寝れば良いのよ。

「イヤ、ミサトさんいびきかくから」

「あっちゃあ〜レイは厳しいわ〜」

 何オ〜バ〜リアクションでお手上げしてんのよ。

「じゃあ台所よ、台所に寝なさい!」

「イヤ」

「風呂場!」

「イヤ」

「ベランダ!」

「イヤ」

「リビング!」

「イヤ」

 むうううううう、ファ〜ストって意外と我侭ね。

「私、碇クンの部屋で寝たい ぽっ」

 このアマ〜しばくわよ。何か良い考えないかしら?考えるのよアスカ!天才的な頭脳で!


 やはり問題が発生しました。レイちゃんの部屋ですね。葛城家の部屋は全て埋まっています、果たしてどうなるのでしょうか?

 アスカちゃんは素晴らしいアイデアを考えることができるのでしょうか?

 こんな連載短編小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。


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