CHILDREN LIFE
ACT.8
Sleeping Girl
「ふう〜〜〜〜」
一日の締めくくりのお風呂、気持ち良いなあ〜疲れが吹き飛んじゃうよ。まさに命の洗濯だね。
今日は色々あって疲れたなあ、長い一日だったよ。24時間以上あった気がする・・・・綾波が住むことになって・・・本当に良かったよ、これでお金を気にする事は無いんだ。
父さんの許可を貰えたし、あんな父さんでも誠意を持って頼めば許可してくれるんだなあ。ミサトさんはビ〜ルで買収したし、アスカに許しを貰ったし良かった良かった。
ユックリと時間を掛けて体を温めると、浴槽から出て体を洗う。最初に洗うのは左腕から、別に意味は無いけどタオルを右手で持っているからそのまま左腕に行くんだよね。
ごしごし、ごしごし
一日の汗を流して洗髪を・・・・
ごしごし、ごしごし
アスカの高級シャンプ〜と違って僕とミサトさんは普通のシャンプ〜なんだよな。別にどんなシャンプ〜を使っても変わらないと思うんだけど、まあアスカは髪を大事にしているし綺麗だから良いかな。
あっ、綾波はどのシャンプ〜を使ったんだろう?綾波も髪が綺麗だから専用のシャンプ〜を買ってこようかな。
髪も体も洗って綺麗すっきり、もう一度漬かって・・・・・
「ふう〜〜〜〜〜」
う〜〜〜〜ん、ため息が出るくらい気持ち良いなあ。眠くなってきちゃった、このまま寝ようかな。でも溺れちゃうからダメだ。
「ふう〜」
サッパリしたあ、あがってタオルタオル。パジャマに着替えて・・・ってパジャマじゃなくて短パンとTシャツ、次の移動地は台所、水分補給だ。
「ゴクゴクゴクゴク」
ふう〜冷たくて美味しいなあ、ちなみに僕が飲んでいるのはスポーツドリンク、甘すぎないから良いんだようね。
次のお風呂をミサトさんだ。
「ミサトさん、お風呂空きま・・・・・」
はあ〜〜ミサトさん、寝ちゃってるよ。
「ぐご〜〜がご〜〜すぴぴぴぴ〜〜〜」
仰向けに大の字、口を大きく開けてイビキ、おへそ丸出しで涎までだして・・・・呆れちゃうよ。
「ミサトさん、ミサトさん」
「ぐ〜が〜すぴ〜〜〜」
ゆすってみたが起きない、完全に爆睡してるよ。まったくリビングで寝ないでって言っているのに、寝たら僕が運ぶんだから本当に困っちゃうよ。
僕はミサトさんの両足を掴むと引きずって部屋に連れていった。いや引っ張った。
ゴンゴン!!
途中の段差でミサトさんの頭がぶつかったけど関係無いや、寝ているんだし痛みは無いから・・・多分。
部屋の襖を開けて・・・・・
「はあ〜〜〜」
またため息をついちゃった、今日は一体何回ため息をついたかな?覚えてないよ。ため息をついたのは部屋を見たからだ。相変わらず部屋は汚れている。この前掃除をしたのに、三日も持たないなんて。
とりあえず寝れるスペ〜スだけを片付けておけばOKかな。ミサトさんはどこででも寝られるから問題ないや。
それじゃあミサトさんおやすみなさい。
ふあああ〜〜僕も寝ようかな。布団は・・・僕の部屋だ、予備は隅っこに置いていたんだ。
寝ている綾波を起こさないように襖を音を立てないように開け、足音を立てないように歩く。ええと布団は…あった。これを持ち出して…綾波?
「ZZZZZZZ」
綾波、うつ伏せに寝ている、それもマクラに顔を埋めて…苦しくないのかな?
「ZZZZZZZZ」
寝ているから大丈夫だな、それにしても変わった寝方だなあ。
リビングに戻って布団を敷いて歯磨きをして、戸締りガスの元栓点検して寝る!お休み〜〜〜
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「ZZZZZZZ」
私は碇、碇レイ。結婚して一ヶ月まだ新婚なの
愛しい旦那様は・・・・
「ただいまレイ」
「おかえりなさい、あなた」
碇シンジ、元同僚なのあの時あなたは私を助けてくれた
嬉しい・・・・ぽっぽ!!
私はそれからあなたを意識するようになったわ
優しいあなた
いつも私を心配してくれた
いつも私を見ていてくれた
・・・・
・・・・
ぽっ!
「?レイどうしたの顔が赤いよ」
「な、なんでもないわ」
「風邪かな?」
ぴとっ!
あっあなたの額が私の額に
「熱は無いなあ」
ぽっ!
・・・・もうだめ
がしっ!
私は抱きついたわ
「レイ、どうしたんだい?イキナリ抱きついてビックリするじゃないか」
「ごめんなさい、こういう時どんな顔をすれば良いか…」
「ふふ、笑えば良いよ。レイ」
優しいあなた、私の愛しい旦那様
「あなた」
「レイ」
・・・
・・・
「ZZZZZZ・・・・・・・・」
・・・・・あなた・・・・・・?ここはどこ?旦那様は?碇クンは?・・・・・ダメ眠くて考えられないわ。
・・・・・・・夢だったの
・・・・・・・あの続き
・・・・・・・見たかった
・・・・・・・シクシク、続き〜〜〜
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・おトイレ
まだ続きを見たかったのにおトイレ、お酒がダメだったのね、行きましょ。
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・ええと、おトイレはどこだったかしら?
ガチャ
ここは冷蔵庫、違う。
ガチャ
ここはレンジ、違う。
ガチャ
ここは炊飯器、違う。
・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・ここは台所ね。
・・・・・・・・
・・・・・・・・
ガチャ
・・・・・・おトイレ到着、見ちゃダメ、音を聞いてもダメ。
・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・ふう〜すっきりしたわ。寝ましょう。
トコトコトコ
私のお布団は・・・・・・ここだったかしら?そうね、碇クン達は部屋で寝ているから私のお布団はここ(リビング)だっだわ。
・・・・・・・・お布団に何かがあるわ、何かしら?
・・・・・・・・抱きマクラ・・・・・・これがあると気持ち良く眠れるの、シッカリ抱いて足で挟んで・・・・・ぐうぐう。
・・・・・ぐうぐう、このマクラなんだか碇クンの匂いがする・・・・・碇クン、頬擦り頬擦り。
・・・・・なんだか抱きマクラの感触が違う・・・・すりすり、暖かい、気持ち良い。
気持ち良いからもっと力を入れて、抱いちゃおう。ぐうぐう、すやすや。
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「ZZZZZZZ」
・・・・・・・・・・・・・・・・ん、体がなんだか違和感があるなあ、でもなんだか良い匂い。綾波の匂いがする。
すりすり
あれ?頬にスベスベした感触、シルクみたいな肌触りだ。
ぎゅっ
あれ?体が動かないや。どうしてだろう、これが金縛りかな?
むにゅっ
あれ?顔になんだが柔らかいものがあったって・・・・・気持ち良いや、なんだろう?
ぷにっ
まただ、でも顔が挟まって息苦しいや、動かさないと・・・・
「あふぅ〜〜」
?綾波の声がしたけど、起きているのかな?そんな事無いか寝ていたしね。
むにっ
「あはん〜」
まただ、綾波の寝言かな、色っぽい寝言だなあ、どんな夢を見ているんだろう・・・・ドキドキ。
むにゃっ
「うはぁ〜〜ん」
寝言大きいなあ、襖を挟んで聞こえるなんて・・・・・・マクラに顔を埋めているのに凄いなあ。
「ZZZZZZZ」
気持ち良い感触の中、僕は眠りに落ちていった・・・・
相変わらずミサトさんはだらしない。頭がぶつかっても起きないなんて痛覚はあるのでしょうか?
レイちゃんの夢はシンジ君のお嫁さんになる事、夢にも見ています。
それにしてもシンジ君、羨ましいぞ!レイちゃんの抱きマクラになるなんて、気づいていないけど至福の時ですね。
こんな連載短編小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。
CHILDREN LIFE:ACT.8 Sleeping Girl