リレー小説
EVA CHANGING Type SINJI
その10
海中からその体を明らかにしつつあるガ○ダム。
海を二つに割り、その中から出現してゆくその姿は、前世紀の有名なアニメであるマジン○ーZの発進シーンそのままであった。
そんなガ○ダムを見て、自分の意匠通りになっている事にご満悦なカヲル君。
「フフフフフ。愛機の呼び出しはGガン。そして発進はマジン○ーZ。こんな事を思いつく事が出来たのも『懐かしのアニメ大特集・ロボット編』のお陰だ。・・・ロボットアニメはリリンの創り出した文化の極みだよ。そう思わないかい?シンジ君。」
それに応えるべきシンジは当然の事ながら遥か彼方。というよりはカヲルがどんどん離れていってるだけなのだが。
そんな事にも気がつかず、目を閉じて歌を歌い出すカヲル。本格的だ。(もちろん飛行中)
「そ〜らにぃ、そび○るぅ、○ろがねのしぃ〜ろぅ・・・・・・」
ごん。
・・・目を閉じて熱唱していたため、海中からせり上がってきたガ○ダムに気がつかず、もろに人(使徒?)とモビル○ーツとの正面衝突をやってしまったらしい。
カヲルの頭にはでっかいタンコブができ、同時に噴水のように血が吹き出ている。
一方ガ○ダムの方には傷一つ、凹み一つ無い。
「あいたたた。さ、さぁ行くよ。ニュ○タイプの下僕。」
「貴方、渚カヲル君よね」
どうしてカヲルの居場所が分かったのか全くの謎であるが。
既に人間を止めている(としか思えないが実は人間)マナにとってそんな些細なことは気にしなくても良い
「そうだけど、君は?」
「私は霧島マナ。シンジと奪う為にアスカさんと綾波さんを倒すのよ」
「なるほど、同盟を組もうと言うのかい?それは名案だね。」
「そうよ、今までは単独で攻めていたから駄目なのよ向こうはアスカさんと綾波さんの二人なのに、こっちは一人。これでは勝てないわ」
「そう言う事か、リリン。」
made in LINA
マナとカヲルが手を組んだ。そして今から第3新東京を揺るがす、戦いが始まる。
二人は第3新東京が見渡せる丘に立っていた。マナは体を自由に変えられる。
カヲルはガンダムに搭乗。
「いよいよだね」
「ええ、絶対に負けられないわ」
メラメラと闘志を燃やす二人、シンジを奪う事はできるのだろうか?
(ふっシンジ君、会いに行くよ)
(シンジ〜〜待っていてね)
特務機関シンジに向かっった。
made in jun16
特務機関シンジに近づいてくる巨大なロボット
「僧院、第1種戦闘配置。」
「父さん、違うよ僧院じゃなくて、総員でしょ?」
「む、そうかもしれんな。」
シンジがここにいる理由はいたって簡単だ。
今日もゲンドウに折檻をするためにここにきたのだが、運悪く敵がここに向かってきたようだ。
「しょうがないわね。戦いが終わったら続きをしましょう」
ゲンドウは、「今日は、開放される」と思っていただけに落胆している。
「渚君、もうすぐ到着するわよ。」
マナとカヲルは太平洋の上、まもなく日本上陸である。
(マナが、どうやって太平洋の真中にいるカヲルの元へたどり着いたのかは永遠の謎だ)
使途が来ないこの世界では海岸線に部隊は展開していない。楽々と特務機関シンジの直上都市、第3新東京市へと到達する。
「さあ、いくわよ。アスカさん、綾波さん覚悟しなさい。今日こそ私たちの勝ちよ」
「霧島さん、エヴァが出てきたようだよ。」
兵装ビルの影から現れる3機のエヴァ。明らかに、マナとカヲルの作戦ミスである。
シンジを除外したとして、パイロットが二人でもガ*ダム1機と、エヴァ2機では結局戦力比は1:2のまま変わらない。
しかも、ガン*ムもパイロットの動き(思考)をトレースするのだ完璧なユニゾンをするシンジとアスカでもない限り、うまく動かすことなどできはしない。
さらに、現在のエヴァは全機S2機関を搭載しているのでエヴァンゲリオン唯一の弱点であるアンビリカルケーブルも無い。
ここまで書けば、この戦いの結果がどうなるかは簡単に想像できる。
とりあえず、マナの先制攻撃から始まったがATフィールドによって攻撃は無効化される。
逆にエヴァの攻撃は面白いように命中する。
戦闘開始から僅か30秒で決着はついた。
幸いにもマナとカヲルは脱出したので、無事である。
まあ、脱出できなくてもコノ二人なら死ぬことは無いだろう。
「父さん、続きをするわよ。」
今日も特務機関シンジの発令所(総司令執務室)にゲンドウの悲鳴がこだまする。
made in LINA
「なんだと?それは本当なのか?MAGIで再確認しているがむう・・・本当に消滅している」
発令所で送られてきたデータを見て唸って見せたのは仮初めの司令碇ゲンドウ・・・その人である。
彼が見たデータには親衛隊の設立によって世界各地に出来た新しい支部が全て消滅していた、と言う事実である
「何故だ?こんなことを出来る人間が・・・・・・」
その時ゲンドウの脳裏にある人物が思い浮かぶ。
「まさか、があごいるスーツ装着冬月が動き出したのか?」
不安を覚えつつも権力がないゲンドウにはどうすることも出来ないでいた・・・・・・その時、ゲンドウの脳裏にあることが閃いた!
「ネモだ!奴に冬月を抑えさせよう」
そして、ゲンドウの要請でネモが動き出した・・・・
その頃、アフリカ大陸奥地の旧タルテソス跡地では発掘戦艦エクセリオンの復活が着着と行われていた・・・
ネモ「この船が100%の能力をだせばレッドノアに勝てる!しかし、ゲンドウはもう少し早く手を打てなかったのか?まあ、いい奴とは決着を着けなければならんしな。」
そして、着着と準備は進む・・・
同時刻、元アトランティス大陸があった場所には巨大な宇宙船が出現していた。
そう、神聖要塞レッドノアである。
冬月(があごいるスーツ)「ふふふ、ここまでは順調だ。新しい支部は全てバベルの光によって消滅した。残るはドイツ・中国・アメリカ・の支部を消滅させればシンジ本部を孤立させることが出来る」
冬月は不適な笑みを浮かべていた。
made in エレア
同盟を組んだマナとカヲルでしたが、結局はダメでしたね。
ゲンドウは・・・うう(TT)折檻されて可哀想?そしてボケ老人冬月はついに動き出しましたね。
リレー小説:EVA CHANGING Type SINJI その10