EVA CHANGING Type SINJI
その12
目が血走っているレイとアスカ。
それを見たシンジは
「ふ、二人とも。目が怖い・・・」
シンジがそう感じるのもごもっとも。血走っていると言うよりも、獲物を狙う猛獣の目だ。
どうでもいいが、レイもアスカも女性の筈。何故女性化したシンジにこうも欲情するのか
本人はそのことに気がついているのだろうか、いや気付いていない。
周りにいた観光客(大部分が日本人)もシンジ達に目を奪われている。
「ま、負けたわ・・・」
これは、シンジコピー(女性)ナンバー1024(Ver.2.20C)のことば。自分自身に負けると言う心境はいかなものか。
「くそ、僕だって負けないぞ。」
訳のわからない闘志を燃やしているのはこれまたシンジコピー(男性)ナンバー128(Ver.3.30C)である。
「オー ビューチフル」
英語に慣れていない日本人観光客其之壱が、もろに日本語発音で(本人は英語のつもり)シンジを誉める。
「こ、これは売れる。売れるぞ」
某カメラオタクの少年Aは(何故ハワイにいるのかは不明)シンジの写真を撮りまくっている。後に、この写真は末端価格にして1枚数千万円もの値段がついたとか・・・
さて、脱出ポッドでナントが脱出したマナとカヲルは。
「どうして、負けちゃったのかしら。」
「レイ君とアスカ君。あの二人は好意に値しないね。」
「行為ってアンタバカ?」
「それは他人のセリフだよ、桐島夏子さん。それに行為じゃなくて好意さ」
アンタら、何で喋ってるだけで漢字がわかるんだ?
「桐島夏子って誰よ?あたしは霧島マナよ。もしかして忘れたんじゃないでしょうね」
どうやら二人で漫才をしながら、太平洋を漂流しているようだ。どんなに面白いネタを披露しようと、観客はいない。まあ、この二人は心配しなくていいだろう。
「披露しても疲労するだけ。ふっ、今度はいい感じだ」
またしてもオヤジギャグを飛ばし発令所を沈黙させるゲンドウ。
それはともかく、何故太平洋の真ん中のマナとカヲルのことがわかるのだろうか・・・
made in LINA
シンジ欲情ゲージがどんどん上昇するレイとアスカ、このままではシンジの操が危ない。
グイ〜〜〜〜〜〜〜ン←ゲージが上昇する音。
ツ〜〜〜〜〜〜〜〜ンッ←MAX突破
「碇ク〜〜〜〜〜ン」
レイがシンジに飛びついた瞳はすでにハートマーク。
「キャ!やめて〜〜〜」
「碇クン!碇クン!碇ク〜〜〜ン!」
「いやああああ」
暴走レイ、体が密着する二人。シンジは散るのか?
made in jun16
「碇く〜〜〜〜ん」
暴走しているレイ、声こそ出していないがアスカも同じく暴走している。
いや、この言い方は間違いだ。正確には声にならないほど興奮している。
「ちょ、ちょっと。二人ともこんなところで暴走しないでよ。」
シンジは抗議の声を上げる。だが、暴走している二人にはまったく聞こえていない。
「レイ、水着を取らないで!!アスカ、変なところ触らないでよ」
もし、相手がゲンドウであったなら即刻反撃するところだろうが、レイとアスカが相手ではシンジも思い切ったことができない。
「うぉ〜〜〜〜〜〜〜!!!萌えるシチュエーションだ!!!!」
少年A(漫画雑誌とは無関係)はその様子をビデオに撮る。友達なら助けろよ・・・
いつもなら、レイかアスカのどちらかが止めに入るのだが(その後は間違いなく戦闘へと発展する)
今回は二人同時に暴走している。だが、シンジを助けたのは意外な人物であった。
made in LINA
その頃、があごいるスーツ着用冬月はシンジ達に攻撃を仕掛けようとしていた!
冬月「ふむ。こんなところにいたのか・・・日本からATフィールドが3つほど消滅したと思えば我々のすぐ近くにいたとはな・・・こちらから仕掛けるか・・・バベルの光発射用意!!!」
オペレーター「了解!バベルの塔へ動力伝達!しもべの星(衛星)ルシファーから信号受信! 誤差修正プラス0,000001%!発射準備完了!」
冬月「私からのプレゼントだよ。受け取ってくれたまえ。シンジ君達・・・・・・・・・・・・・・・・・バベルの光発射!」
ズヒュ〜〜〜〜〜〜ン!!!!
天空に向かって強力なエネルギーの束が登ってゆく!!!
このまま、シンジ達はやられてしまうかと思われた・・・・
その時!!!
次回予告
ついに発射されたバベルの光・・・
なす術のないシンジ達・・・
コスプレをし、シンジ達の救出を計る特務機関シンジの人々・・・
MADに改造された最終兵器エクセリヲンが動き出す・・・
次回「決戦!ハワイ!?」
じゃあ、次回も皆で書いてね!
made in エレア
シンジ達に襲い掛かる、エネルギーの塊だが、彼らはこの程度でやられるわけはない。
「あぁ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!せっかくの砂浜が〜〜〜〜!!」
冬月の攻撃により、砂浜は滅茶苦茶になってしまった。
「あのクソジジイ、殺すっ!!!!!!」
殺意を抱いているアスカ、レイはどちらかというと砂浜よりシンジが無事であることに安堵している。
「いきなりだもの。ちょっとビックリしたわね。」
N2兵器をも遥かに上回るほどの攻撃(しかも直撃)を受けながら「ちょっとビックリ」で済んでしまうシンジ。
シンジ達の周りはまだ熱気がむんむんしている。
「アスカ〜、やっぱり早く冬月先生を元に戻さないと。」
冬月はがあごいるスーツがあるからこんなことをしているのだ。それさえなくしてしまえば、元の単なるボケ老人になる。
「う〜ん、それもそうね。泳ぐのは後でもできるし。」
そのころ、冬月陣営では
「電波障害のため、目標を確認できません。」
「あの、攻撃だ。ケリはついている。」
自身満々の冬月。
「モニター回復します」
「爆心地にエネルギー反応ありません。」
「フフフ。ついにやったぞ。これでユイ君(シンジ)は私のものだ」
そのユイ(シンジ)自身に攻撃を加えていることに気づいていないようだ。
やはりがあごいるスーツを着用していても所詮はボケ老人か。
爆心地にエネルギー反応がない理由は、単にシンジ達がそこから移動しただけの話である。
まさか、今シンジ達が自分の所に向かっていようとは夢にも思わない冬月であった。
エクセリヲンはというと
「赤木博士…」
「どうやら、間に合わなかったようね(汗)」
準備に間に合わず、出撃することもできなかった…
made in LINA
直撃を受けた三人、砂埃が舞いあがり周りが見えずらい。
「ごほごほごほ!もう眼に砂がはいちゃった」
シンジは瞳に両手を持って行った・・・・・その時!
ヒラリ・・・・・・・・・・
「キャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
シンジ本人が無事でも水着は違う。ビキニのブラがちぎれてヒラリと砂浜に落ちる。
胸を隠すとその場にしゃがみこんだ。
「「おおっ!!」」
まだ砂埃が舞い散る中、レイとアスカは辛うじてその光景を目に焼き付ける。
そして・・・・・・・・・・・・・・・
暴走
made in jun16
太平洋上のマナとカヲル
「桐島さん。新しいネタは無いのかい?」
「何度言ったら判るのよ。桐島じゃなくて霧島よ」
いや、だから。何でお前達は聞くだけで漢字がわかるんだ?
「それに、たまには自分でも考えてよね。貴方は私の相方でしょ?」
どうやら、漫才コンビ結成のようだ。
シンジ達
「碇く〜〜〜ん!!!!」
「シンジィ〜〜〜!!!!」
暴走しまくっているレイとアスカ。シンジはなんとか純潔を守っている状態だ。
そのとき、またしても空からビームが降ってくる。どうやら、冬月がまた攻撃したようだ。
冬月陣営
「その後の目標は?」
「電波障害のため、確認できません。」
「あの爆発だ、ケリはついている。」
シンジ達を見つけようと、必死になって探している。だが…
「爆心地に、高エネルギー反応」
「何だと!!!?」
「映像、回復します」
回復するモニター、人間三人なのではっきり見えるわけではないが、それでも、何かが動いているのは確認できる。
「我々の切り札が…」
「化け物め」
シンジ達
エヴァのようにピキーンと目を光らせるシンジ・レイ・アスカの三人
「シンジ、今の聞こえた?」
「もちろんよ。私達のこと化け物とか言ってたわね。」
「私は化け物じゃない…」
おいおい、冬月のあれが聞こえたのか?なんちゅうやつらだ。
冬月陣営
「目標、移動を開始しました。」
実は、このオペレーターもみんなシンジだったりする。これではシンジに情報が漏れるのも当たり前だ。
「掃引、代一首銭湯廃置。太一芸劇戦容易」
ボケまくっている冬月。漢字が滅茶苦茶だ。
だが
「了解。総員、第一種戦闘配置、対地迎撃戦用意。くりかえす…」
オペレーター(シンジ)には通じたようだ。さすがに冬月のボケには慣れているのだろう。
made in LINA
冬月に化け物呼ばわりされた三人は、折檻をする為に冬月陣営を目指す。だが居場所を知っているのであろうか?
「どうやらダイヤモンドヘッドにいるようよ」
シンジは遥か向こうに見えるダイヤモンドヘッドを指差した、どうしてわかるのだろう・・・それはオペレーターがコピーシンジだからである。
オリジナルとコピーは意思疎通し合い、常に情報がわかるという訳だ。
「あんのボケ!待ってなさいよ〜」
「ふふふふジイサンは用済み」
指を鳴らすアスカに不気味に笑うレイ、果して冬月に明日の太陽は拝めるだろうか?
made in jun16
一路ダイヤモンドヘッドを目指すシンジ達
「こ〜んなに可愛い美少女三人に対して化け物だなんて、失礼しちゃうわね。」
「アスカ。私は男なんだけど…」
シンジが一応反論するが、何処からどう見ても完璧な美少女である。
全く説得力は無い(もう男に戻ってます)三人とも水着からはすでに着替えている。というよりも、冬月の攻撃により水着は炭と化している。
「目標。高速接近中。戦車大隊壊滅しました」
何時の間にか展開していた(らしい)戦車大隊。シンジ達はそんなものに気づかずに直進していただけなのだが…
「なんてスピードだ。人間業じゃないぞ」
いきなり、全てのモニターが消える
「どうした。」
冬月がオペレーターに聞くが答えは返ってこない。
そのオペレーター達が自分たちの手に思い思いの武器を持って冬月に向かってくる。中には徒手空拳の者もいるようだがその武器は多岐にわたる。
銃などの火器類だけでも、拳銃、サブマシンガン、ポジトロンライフル(人間サイズ)、ミニガン(小型のバルカン)、機関銃、ロケットランチャー(通称;バズーカ砲)、狙撃銃、自動小銃…etc.etc.中には車両を持ち出しているものもいる。
対空ミサイル(どうやって使うのかは不明)、MLRS(他連装ロケット発射システム)、地対地ミサイルランチャー、自走砲、戦車、歩兵戦闘車、etc.etc.なぜか補給車、兵員輸送車両などの補助車両まである。
上空にはいつのまに現れたのか戦闘機、戦闘ヘリコプター、攻撃機や爆撃機なぜか給油機や早期警戒機、輸送機などもある。
海上、海中には戦艦、駆逐艦、巡洋艦(勿論イージス巡洋艦も)、空母、フリゲート艦、潜水艦、補給艦や強襲揚陸艦、病院船や輸送艦などなど。
はては、量産型エヴァや、何故かは解らないが殲滅されたはずの使徒まで出てくる始末。
中にはアニメや特撮に出てきそうなロボットまである。
ここまで来ると、まさに武器のオンパレードとしか言いようが無い。
その必要な人員は全てコピーシンジだったりするから恐ろしい。
おまけに衛星軌道上では、攻撃衛星が狙いを定めているし、地上ではICBM(大陸間弾道ミサイル)がハワイのダイヤモンドヘッドに狙いを定めている。
「お、お前達。どうしたんだ。」
こうなるのは、普通の人なら十分予測できる範囲内である。
オペレーターは全員コピーシンジ、冬月の趣味で特にユイそっくりな女性バージョンばかりだ。
そして、攻めてくるのはオリジナルのシンジ。
もうおわかりだろう、いきなり全てのオペレーター・その他の隊員があっさりと裏切ったのだ。
少年Aはこれを見て、涙して喜んでいる.
made in LINA
コピーシンジにジリジリと詰め寄られる冬月、彼の命は後数分?数秒?
「くっ!私の完璧なる計画がこんな事で台無しになるなんて・・・・・」
額からは汗、コピーシンジ達により、火山口まで追い詰められた。
「ふ・・・・・ふははははははは!!」
とうとうイカレタのか大声で笑い出した。
「ふははははっ・・・・ごほごほごほっ・・・」
むせたらしい。
「ごほ・・・む、今回は私の負けのようだ。だが次はそうはいかんぞ。さらば!」
冬月はコピーシンジ達に言うと火山口に振り向き飛び込んだ。そして見えなくなる・・・・
タッタッタッタ
そこへようやくシンジ、レイ、アスカが到着した。
「あら冬月先生は?」
コピーシンジ達は火山口を指差し消えた事を話した。
「そうなの・・・・・」
「シンジ!何暗くなっているのよ。あのジイサンが死ぬわけないじゃないのよ」
「そうよ、また戻ってくるわ」
冬月が死んだ事で暗くなっているシンジにレイとアスカは励ましたが・・・・
「・・・・・私がとどめをさしたかったのに」
恐いぞシンジ!
こうしてハワイ編、冬月の野望〜でも最後は火山に飛びこんでアチチ〜は終わった。
made in jun16
レイとアスカは女性化したシンジに暴走、カヲルとマナは誰もいない太平洋で漫才。誰も見ていないのにと思ったらゲンドウ・・・・・なんというオヤヂだ。
リツコさんはちょっと脇役に終わりましたね。
そして冬月との戦い・・・・う〜〜ん冬月はどうなるのでしょうか?
リレー小説:EVA CHANGING Type SINJI その12