リレー小説
EVA CHANGING Type SINJI
その2
ミサト「あら、みんな何か言いたそうな顔してるじゃない?」
アスカ「ミサト、使徒は?」
ミサト「いま解析中よん、ちょっち時間がかかるかもしれないケド。存在自体が怪しいんだけど」
リツコ「あ、ちょっといいかしらシンジ君」
シンジ「あ、はい。なんですか?」
リツコ「シンジ君用の新しいプラグスーツの試作品が完成したわ。はい、これに着替えて」
シンジ、袋に入ったプラグスーツを受け取る
更衣室
シンジ「な、なんだこりゃあ!?」
発令所
シンジ、うつむきながら入ってくる
シンジ「リ、リツコさん……なんですか、これ?」
リツコ「新しいプラグスーツの試作品よ」
シンジ「あの……それはわかりましたけど、このデザインは……」
リツコ「デザイン?」
シンジ「これじゃ…まるで女の子のスクール水着…」
リツコ「ああ、それは新しい素材を使ってみたの。腕と脚の部分は伝達効率を上げる透明の新素材なのよ。体の部分はフィフスのスーツの流用だけど、シンジ君の最初のスーツより後に開発されたから性能は上がっているハズよ」
リツコの心 (本当は大嘘だけどね。司令の命令であのデザインにしたけど……やっぱりシンジ君カワイイわぁ……。あのデザインは正解ね)
アスカの心 (リツコめぇぇ……、なによあのデザインは!きっと司令の仕業ね。あとでシメちゃるでもシンジ……かわいい。ファーストには負けられないわ)
レイの心 (碇くん……、このキモチ……何?)
マヤの心 (シンジ君……ああああーカワイイ!あとでお持ち帰りね)
ミサトの心 (シンちゃん……成長したのね。お姉さんはうれしいわ。あとでお姉さんが大人にしてア・ゲ・ル)
made in 出水 涼
第1種戦闘配置になってネルフの職員は全員集まっている。発令所の主要メンバーに遅れること数分、ゲンドウもたどり着いた。どうやら、警官にネルフのIDを見せて(半ば強引に)納得させたようだ。
ゲンドウ「ユイ〜!」
シンジの新しいプラグスーツ姿を見てシンジに駆け寄るゲンドウ。シンジはまたしても身の危険を感じるが・・・
ゲンドウ「ぐぇ・・・・」
シンジのまわりには赤い壁が
リツコ「これは、ATフィールド!」
ゲンドウ「ユ、ユイ。私を拒絶するのか・・・」
シンジは、あまりの恐怖にATフィールドを張ることに成功したようだ。
アスカ「よっしゃ、シメたる」
レイ「じーさんは用済み」
この二人、どうやらゲンドウがシンジの父親であることを忘れているらしい。シンジと結婚すれば、もれなくついてくるおまけであることを理解しているのか・・いや、だからこそ殲滅しようとしているのかもしれない。
リツコ「無様ね」
マヤ・ヒカリ「親子でなんて、不潔」
何故、チルドレンでもないヒカリが発令所にいるのかは全くの謎である。
ミサト「シンちゃん、そんなに司令のこと嫌なの?」
例え嫌いじゃないとしても、このゲンドウを見れば誰でもATフィールドを張りたくなる。ゲンドウは、日頃のネルフ職員の恨み(一部の職員の嫉妬)をぶつけられ全治6ヶ月の怪我を負った。
病院に運ばれる途中も「ユイ、ユイ・・」等とうわ言でユイの名を呼んでいたらしい。
made in LINA
使徒解析はまだ時間が掛かっている。イヤわざと掛けているのだろう。その理由とは・・・
(はあ〜〜〜〜シンジ〜〜〜スベスベのお肌ね。男にしとくのは勿体無いわ。よし家に帰ったら私の服を着せてあげるわよ)
アスカはヨダレを垂らしてシンジを見つめている。
(碇クン・・・私、胸がギッチョンギッチョンと高鳴っているの・・・これを静められるのは
あなただけ・・)
レイは胸に手をあて鼓動を感じとり、シンジを見つめてる。
(シンジ君・・・そのプラグスーツで一緒に泳ぎましょう、キャッ私ったら)
マヤはピョンピョン跳ねながらシンジを見つめている。
(ここまで可愛くなるなんて、実験体としては非常に興味があるわ)
リツコはMADの血が騒ぎながらシンジを見つめている。
(シンちゃ〜〜ん。お姉さん、我慢できないわ!)
ミサトはなぜか懐からビールを取りだし飲みながらシンジを見つめていた。
(碇君ってお料理が上手なのはそういう事だったわけね)
なぜヒカリがココにいる訳は、シンジからかりた料理本を返そうとやってきたのである。そして女装が似あう事で料理が上手と勝手に勘違いしながら見つめていた。
made in jun16
「あ、あのー」
シンジの何とも情けない声。
はっ。
シンジを除く全員が我に帰る。いつのまにやら、ずっと見つめていたらしく、顔を赤らめたシンジが居心地悪そうに体をもじもじさせている。
「そ、そーね。どーなってるのヨ、ロンゲ!」
(顔を赤らめたシンちゃん。うー、かわいいわ。どーせリツコが隠し撮りしてんでしょうから、後でコピーしてもらいましょっと。それに家に帰ってからでも……ぐふふふ)
官給品であるはずのシートを蹴りながら、ミサトは視線を逸らす。
「MAGIは回答を保留をしています!」
(落ち着け、落ち着け青葉シゲル。まだチャンスはある。俺がマコトを出し抜き、
メインになるためにはささいなミスも許されはしない。今は我慢だ、我慢)
お決まり通りのセリフを言いながらも動揺のあまり、シートを蹴られた事に気付かないロンゲ。
メガネも同様の事を考えているが、彼は通販で買った「後ろも見えるミラー付きメガネ」の
おかげでシンジの姿はしっかりと捉えている。
(ああ、この日ほどメガネであった事が喜ばしい事が他にあっただろうか)
「データ不足ね。粘土がない事には煉瓦は作れないわ」
実はMAGIのほとんどをシンジの隠し撮りに割いているため処理落ちしている事は秘密。
(今の、撮れたわね、マヤ)
マヤに視線を送る。
(もちろんです、先輩!)
グッと親指を突き立て、自信満々の笑みを浮かべるマヤ。そして満足げのリツコ。後に女性オペレーターの間で大量にコピーが出回り、それが原因で「第一次シンジ大戦」が勃発するのだが、それはまた後日。
made in よしはら(HP:Comic minister)
画像がちゃんと押さえれていることを確認したリツコさんは、いかにも科学者という顔を作ってから
「とりあえずシンジ君の新しいプラグスーツをテストしたいからパイロットは搭乗してちょうだい」
(マヤ、今回はあの機能を試してみるわよ)
(はい、先輩) このやり取りはもちろんアイコンタクト
「ミサト、いや葛城三佐 緊急起動していいわね?」
「そうね、判ったわ」
(シンちゃんのプラグスーツ濡れたらどうなるのかな?・・・)
「エヴァ各機は、起動準備」
その一言で、一応ながらも通常モードに立ち返る発令所メンバー
そして・・・・
「エヴァ各機エントリースタート、コンディショングリーンです」
「そう、いけるわね」
「マヤ0番2番をロック、確認の後1番で例のモードをテストするわよ」
「はい、0番2番物理閉鎖確認」
「1番特殊モード開始します」
「えっと、たしかCapsLockをかけた状態でホームクリアを押しながらウィンドウを開くんでしたね」
(もちろんこれは、某社の姫作りゲームにもあった特殊表示モードである)
「マヤのセキュリティーレベルなら透過度60%までいけるわ」
「どう、そろそろ効果が出てきてないかしら?」
徐々に変化するシンジの新型プラグスーツ
made in Ver7(HP:T-AI1 Ver7.0のチョット六角なWebページ)
「「「きゃああぁぁぁ!(はぁと)」」」
発令所の女性オペレーターから歓声があがる。
発令所のモニターに映るシンジのプラグスーツは徐々に透け始めていた。
「リツコ、これはどういうことなの!?」
「機体が強い衝撃を受けた際にパイロットの外傷が無いかをチェックする
特殊な表示モードよ。まだ試作段階だけど、いけそうね。」
隣でマヤがうなずいている。
(リツコ、ナイスな機能よ!)
ミサトは心の中で涙を流してガッツポーズをしていた。
「あの、ミサトさん、リツコさん、どうしたんですか?」
透けて見えるのは発令所のモニター上だけなのでシンジは何がおこっているのかわかっていない。
「なんでもないわ、シンちゃん。新しいプラグスーツの機能をチェックしてたの。
異常はないようだからそのまま継続使用してだいじょうぶよ。」
「そうですか。」
シンジ、お人好しである。
「なによ、いったいなにがあったのよ!」
「赤木博士……、だめ、通信がロックされてる。」
アスカとレイ、完全に蚊帳の外である。
made in 出水 涼
物理閉鎖されたことで、いらいらを募らせていくレイとアスカ。アスカに至ってはあまり丈夫ではない堪忍袋の緒が今にも切れそうである。レイも表情こそ変わらないが気持ちは同じだろう。
発令所では未だに騒ぎまくっている女性オペレーター
一部の男性オペレーターはまともに仕事を・・・・していないシンジの裸を見ても面白くない(普通の)男性オペレーターはスクール水着バージョンを楽しんでいる。
その手の趣味の男性オペレーターは自分のセキュリティレベル限界まで透かしている。
発令所がこんな様子であるから、零号機と弐号機の変化に気付くものは誰もいない。
ついにプッツンと堪忍袋の尾が切れてしまったアスカとレイ。
二人のシンクロ率は今までの最高値を示す。
拘束具など簡単に破壊して、初号機のケイジ(第7ケイジか?)へと向かう2機のエヴァ発令所では、マヤのコンソールにしっかりと表示されているが、気付く様子は全く無い。
突如、シンジの様子を写していたモニターに砂嵐が吹き荒れる。
その時はじめて、マヤは自分のコンソール(モニター)を見る。
「リィ〜〜〜ツゥ〜〜〜コォ〜〜〜〜」
地獄の底から響いてくるようなアスカの声。レイの無言の怒りもかなり怖いものがある。
「マヤっ!!」
リツコが身の危険を感じ、2機を強制停止させようとするが。
「だ、駄目です!!信号拒絶、受信しません!」
「エヴァ零号機、弐号機ATフィールドを展開!!」
肉眼でも確認できるほどに強力なATフィールドを展開する2機のエヴァ。向こう側が一切見えないくらいに強力なフィールドだ。
「もう、駄目なのね」
リツコが呟くと、聞こえる筈が無いのだが、セリフを取られたレイのシンクロ率(リミットゲージ)が一気に跳ね上がる。
サードインパクトを防いだネルフであったが、危うく別のサードインパクトを起こしてしまうところであった。
レイとアスカ(エヴァではない)の暴走は先程のシンジの映像データをリツコが二人に無条件で差し出したことにより沈静化した。
某委員長は
「不潔、不潔・・・」
等と言いながらもメインモニターに大映しにされたシンジの様子をじっくりと目に焼き付けていた。(トウジはどうした、トウジは)
made in LINA
ついに全貌を表わしたシンジ君の新しいプラグスーツ。なんと透ける機能付き(爆)
これのCGをまてりあ(仮名)さんから頂きましたので、鑑賞してウットリするもの良いでしょう。
リレー小説:EVA CHANGING Type SINJI その2