リレー小説
EVA CHANGING Type SINJI
その3
シンジの映像データを受け取ったレイとアスカはさっそく中身を確認した。
「こ、これはシンジのあられもない姿!」
頬を赤らめ恥らうが、口元はしっかりと歪んでいた。
「碇クン・・・・・ぽっ!」
無表情だが頬を赤らめている。二人ともリツコから徴発した品に満足のようである。
だが当のシンジは納得していない。
「どうして僕のプラブスーツが透けるんですか!」
リツコに涙ながらに怒るシンジ。
「そ、それはね。スーツを特殊化してさらにEVAとのシンクロを高める為なのよ」
「でもこんなのってないです!」
頬から流れる一筋の涙。これがまた女性陣の母性本能をくすぐった。そして・・・・
「碇ク〜〜〜ン」
だきだき
レイ暴走・・・・・・・シンジに抱きついた。
made in jun16
レイを引き剥がしにかかるアスカ
アスカ「ちょ、ちょっとファースト!シンジから離れなさいよ!!」
レイ 「だめ、碇クンは私のもの」
ミサト「あ〜ら、シンちゃんモテモテ〜。いいわねぇ〜」
シンジ「ミサトさん、とめて下さいよ〜!」
マヤ、制止に入る
マヤ 「もう、レイちゃんもアスカちゃんもやめなさい。シンジくん困ってるわよ」
レイとアスカ、シンジから離れる
シンジ「あ、ありがとうございます、マヤさん」
マヤ 「クスッ」
マヤの心(フフッ、これでポイントアップよ。シンジ君の心は私がゲットするわ!)
ヒカリ「あ、あの……碇くん、あの…私…何も見てないから!」
ヒカリ、両手で顔を隠して発令所から走り去る
ミサト「あ〜あ、シンちゃん、洞木さんにも見られちゃったのね〜」
シンジ「酷いや、みんな……」
アスカ「でも、あの新しいプラグスーツを作ったのって……」
made in 出水 涼
皆の視線が一斉に技術開発部の長、MADだの猫又魔女だの数あまたの異名を持つ金髪とその手下一号に集中する。
わなわなと肩を震わせ、おどろおどろ線をまきちらすアスカ。
「リ〜〜ツ〜〜コ〜〜。マ〜〜ヤ〜〜?」
地獄の釜が開いた。誰もがそう思った。注目のカード。誰もが見たがる世紀の一戦。
赤の破壊神
VS 猫又・ザ・MAD。
チケットは完売。猪狩・斗羽戦以上の盛り上がりは確実か?まさに火花が散ろうとしたその時!
「わわわわたしはあああ、せせせ先輩の言う通りにぃ」
あっさり裏切り保身を計るマヤ。ちょっと涙目。
(あああ先輩ごめんなさいごめんなさい。でも私には無理ですうう。そんな全日の三沢のタイガードライバー'91なんて!)
必死に弁解を試みるも、リツコの視線は冷たかった。
(再教育が必要ね、マヤ。今日はリツコスペシャル'15よ)
アイコンタクトというか、もはやテレパシーである。
(いや、いや、いやああ。おしおきはいやあ。おしおきは……おしおきは……ポッ)
腰を抜かしてひきつった表情を浮かべたかと思えば、唐突に顔を赤らめるマヤを不審に思いながらジリジリと間合いを詰めるアスカ。
「あんたとは、一度、はっきりと決着を、つける必要があったのよね」
一言一言言葉を区切って唸るように。わきわきとうごかす手が怖い。
「あら、私じゃないわ。碇指令よ」
リツコもあっさり裏切った。
リツコも女である。いつまでもなびかないヒゲ面よりも、どうせ遺伝子が同じなら若くて立派な(何が?)方がいい。
「あんたねぇ〜」
拍子抜けである。これではシンジのプラグスーツ姿で悶々とたまっていた物が発散できない。
「馬鹿なのよ、親子揃って」
「ねえ、セリフ、ここじゃないでしょ、使うの」
「母さん、どうすればいいの?」
「ねえってば。無視しないでよ。アタシはどうしたらいいのよ、この拳は!」
「もう、だめなのね」
「それ……私の」
「問題無いわ」
「それも……」
あくまでもボケ倒すつもりらしく、コンソールに両手を付き嘘泣きまで始める。
「冬月先生、後を頼みます」
真相がばれたゲンドウは今のうちに逃げる事を決めた。今は逃げよう。とりあえず追及の手が届かないところまで。
(全ては逃げてからだ。今はそれでいい)
呟いてみたが、それは何とも虚しく聞こえた。
made in よしはら(HP:Comic minister)
発令所から逃げてきたゲンドウ。都合が悪くなると逃げる癖は娘(息子だって・・・)とそっくりである。
「ここまで来れば、追いつきはしないだろう。」
ゲンドウが落ち着いたのはゲンドウの私室。そこは、そこら中にユイと女装版シンジの写真が貼られている。
棚には多数のアルバムと旧式のビデオテープから最新式のS-DVDまで数千枚以上はある。シンジには「ユイの記録は残っていない」等と言っておきながら、自分ではしっかりと保管していた。
ここまで来ると、もしもユイがゲンドウのことを嫌っていたら完全にストーカーである。
シンジの写真はシンジのクラスメートである少年Aの撮影によるもので、その腕前はプロ級である。
「今日はこの前の文化祭のビデオを見よう」
文化祭ではシンジは「ロミオとジュリエット」のジュリエット役を演じていた。ロミオ役をめぐって某チルドレン2名がが争ったが、最後は赤い少女が勝ち取った。
「シンジ・・・ますますユイそっくりになって・・・パパは嬉しいよ」
髭面プラス怪しいサングラスでこれである、はっきり言って不気味としか言いようが無いビデオの中の演劇はついにロミオとジュリエットのキスシーン
だが、ここでアクシデントが発生、何ともう一人蒼い髪のロミオが現れたではないか。
ビデオの中では
「貴方は、偽者。だって、私が本物だもの。」
「何ですって、決闘よ。」
ロミオ二人の決闘が演じられる、ジュリエットは・・・日頃の家事の疲れだろうか、熟睡している。
しばらく、決闘していた二人のロミオだが、赤いロミオが「そうよ、何も一人だけじゃなくても良いじゃないの。みんながキスすればいいんだわ。」という台本には欠片も書かれていないセリフによりロミオの人数が数倍になった。
「でも、アタシが最初よ。」
レイとしては、順番はあまり気にならないので、この案に賛成だ。そして、2年A組の演劇は「キスシーンだけで3時間にも及ぶ大作」となった。
ゲンドウは「あの唇はワシのものだ。誰にも渡さん。」と、一人で闘志を燃やしていた。
「むっ!!」
ゲンドウの私室に近づいてくる足音が聞こえる。
「まさか、ここがばれたというのか。ふっ、問題・・・・・大ありだ」
だが、ここを知っているのはゲンドウを除けば冬月とリツコのみ。どうやら、この二人あっさりとゲンドウを裏切ったらしい。
made in LINA
ダッダッダッダ!!
ゲンドウの私室に近づいてくる足音、ヤバイ!普通の人なら焦る場面だがゲンドウはサングラスをクイッと押し上げると笑った。
ニヤリ(/ー\)
「ふっ問題無い。セキュリティーは完璧だ」
そうネルフ最高司令としてこの部屋を知られるわけにはいかない。知っている者以外に知られたら地位を疑われる。いや変態のレッテルを貼られてしまう。
よってMADリツコによって世界最高のセキュリティーを作らせた。ここに来る事は何人たりともできない。絶対に不可能である。・・・・・だがリツコは裏切っている。
made in jun16
そのころヒカリは……
(碇君の……鈴原のより大きかった……キャッ)←見たんかい!
両手を顔に当ててイヤンイヤンをしながらネルフ本部の中を走っていた。
バン!
ゲンドウの私室の扉が開かれた。
「「司令!!」」
アスカとレイがゲンドウに詰め寄る。
「何だね」
「「あのプラグスーツのことですが」」
まるで特訓でもしたかのようにユニゾンをかます二人
「フ…問題無い」/ー\
made in 出水 涼
ずずずっとゲンドウに詰め寄る二人、ゲンドウは冷静さを保っているが二人の気迫に背中は汗が瀧の様に流れている。
「あのプラグスーツは司令が考えたのですか?」
ドンと机を叩きゲンドウを睨みつけるアスカ、その姿はまさに『赤鬼』と後にレイは語った。
「そうだ」
平然を装うゲンドウ、だが語尾は震えている。
「どうして私達のプラグスーツは同じなんですか!新しくしてください!」
「そう、古いのはイヤ」
made in jun16
何かを身体から放射している二人に詰め寄られるゲンドウかなりビビッてるがシンジのこと以外に金を使う気など全く無い
そこで。彼女らの結束を破り、自分への怒りを逸らすため、コレクションの一部を使用することに決めた
「そうか、古いのは要らないのだな」
「では、この古いシンジが使用していたプラグスーツは、破棄することにしよう」
そう言って、机の上に真空パックされ戦闘記録が同封されたプラグスーツを引っぱり出した
それが何であるかを認識したとたん2人は、・・・・
made in Ver7(HP:T-AI1 Ver7.0のチョット六角なWebページ)
シンジの映像データとはあられもない姿なのでしょうね。そしてプラグスーツは誰が作ったのか?疑惑の目が二人に向けられるが・・・・・笑
そしてゲンドウは親バカをこれでもか!というくらいに発揮、そこにレイ、アスカの手が伸びましたが何か秘策がありそうですね。ちゃっかりヒカリは・・・・を見ましたね(^^)
リレー小説:EVA CHANGING Type SINJI その3