リレー小説
EVA CHANGING Type SINJI
その7
南氷洋・・・かつてセカンドインパクトの現場となり、死せる海として全ての生命から見放されていた海域あれから何年が経ったのであろうか、自然環境が回復を始め、些少ながら生態系が戻ってきている。
その事を彼はこの直後に身をもって思い知ることになる。
「おや、何か後頭部が痒いな・・・」
「これは、リリン達がオキアミと呼んでいるもんだね」
オキアミが彼の頭(髪の毛を)絶好の繁殖地として認識したようで無数のオキアミに囲まれるカヲル君(頭部のみ)
「セカンドインパクトや、この厳寒の世界にも耐える素晴らしいね〜」
「南氷洋に熱い命の鼓動を感じるね〜」(寒さで言語能力が 某作家 の様になってる)
で、南氷洋、オキアミと来たら・・・・バクッ
どうやら鯨に飲まれたようである。
made in Ver7(HP:T-AI1 Ver7.0のチョット六角なWebページ)
アスカ&レイ&マナの戦いが繰り広げられている頃「特務機関ネルフ」改め「特務機関シンジ」と名を変えたネルフでは作戦が実行に移されようとしていた!
その作戦の最高責任者はあのMADリツコである(シンジ君危うし)そしてついに・・・・作戦は動き出した・・・
made in エレア
久しぶりに登場の主人公「碇シンジ」
「今日は、お肉が安いわね。久しぶりにアスカにハンバーグでも作ってあげようかしら。」
多くのSSで書かれているようにここでもアスカはハンバーグが好物のようだ。
「レイは、どうしようかしら。」
レイとアスカは好みが全く正反対なので、毎日メニューに頭を悩ます主婦シンジ。お約束通り、レイはニンニク料理だ。
「ミサトさんは、いらないわね。」
今晩の献立は肉料理、ニンニク料理、ビールで決定したようだ。
ミサトの場合美味しい料理を出すとすぐにビールを飲む量が増えるのでミサトにはまともな料理を出さないシンジ。
すでに、半年くらいミサトはビールのみの生活である。
アスカ達の戦闘はというと
「これで終わりだ。」
アスカのロンギヌスの槍がマナに突き刺さる。
「殺してやる、殺してやる・・・」
「それは俺のセリフだ。」
更にロンギヌスの槍(コピー)をマナに投げつけるアスカ。
「もう、駄目なのね。」
「それは俺のセリフ。」
今度はレイが*グナ・ブレ*ドでマナの首を跳ねる。
すでに、完璧なギャグキャラとなったマナはこの程度で死ぬことはない。
「ちょっと、綾波さん。何するのよ、痛いじゃないの。」
首を跳ねられても「痛い」ですんでしまうマナ。不思議な生き物である。
「いい機会だから俺の必殺技をマナに見せてやる。」
そういって、呪文を唱え始めるアスカ。
「闇よりもなお暗き者 夜よりもなお深き者
混沌の海よ たゆたいし者 金色なりし闇の王・・・」
「それはっ!まさか!」
「ギ*・ス*イブ!?」
危険だと判断したレイはさっさと避難することにしたようだ
「マナ。貴方の骨はちゃんと拾ってやるから、安心して成仏しろよな。レ*・ウィ*グ」
高速飛行の術とATフィールドを同時に使ってとにかく少しでも遠くに逃げようとするレイ。
「マナ。覚悟!」
アスカの*ガ・スレ*ブがマナへと襲い掛かり、一瞬にして消滅するマナ。
だが、この程度でやられるようならアスカのライバルにはなれない。きっと、しばらくすればまた現れることだろう。
レイは、10キロメートルは離れていた筈なのにアスカの*ガ・スレ*ブによって少なからぬダメージを負ってしまった。
何とかアスカのもとへ帰り着くことができたが、かなりの重傷だ。
「アスカ、これはやり過ぎ。」
「そうかな?これでも手加減したんだけど。」
「アスカ、レイ。家に帰るわよ。もうお昼だし。」
そう言って現れたのは、この物語の主人公(であるはず)のシンジである。
10kmは離れていた筈のレイでさえも大ダメージを負ったと言うのに、シンジは全くの無傷である。
その後、家に帰ってシンジの美味しい昼食(学校に持っていったお弁当)を食べたらしい。
made in LINA
第3新東京でみんなが平和?にしている頃、ここ南氷洋のオキアミの中で・・・・・・・
「この静寂、ふう〜シンジ君と二人ならどんなに幸せだろう」
鯨のお腹の中、飲まれてからすでに数日は経っている。普通ならすでに消化されるのだがカヲルは特別、ずっとそのまま浮いていた。
「今は何時だろうか・・・・ふっそんな事は関係ないな。ゆっくりとするのもいいだろう」
慌てないカヲル、単なるバカなのか?
「ふっ」
頭を動かし髪をなびかせ、胃液に漂う。
made in jun16
カヲル(頭部のみ)が鯨に飲まれ、さらに幾日かの日が過ぎた
「歌はいいね〜、これは愛の歌か・・・」
「シンジ君にも聞かせてあげよう」
どうやら鯨の歌をマスターしつつあるようだ
(でも地上で鯨の歌を唄ってその内容がちゃんと相手に伝わるのか不明ではあるが・・・)
なお、彼は自分が鯨の胃の中でゆっくりと移動していることに気が付いていなかった
made in Ver7(HP:T-AI1 Ver7.0のチョット六角なWebページ)
アスカのギガ・*レイ*によってダメージを負ってしまったマナ。
完全に消滅した筈なのに、しばらく後にマナを構成していた物質が1箇所に集まりやがて、固まり、遂にはマナの形になっていく。
まるで、某「タ*ミ*ーター2」のようだ。
「全く、アスカさんてば。手加減て物を知らないのかしら?」
アスカの為にも言っておくが、アスカにとってはマナは敵であって味方ではない。
アスカは、敵に対して手加減をするような人物ではない。
一応、今回は「マナでもシンジの友人」ということで多少の手加減はしたようだ。
「もう、こうなったら。私も本気で行くしかないようね。」
そう言うと碇家(旧葛城家)へと移動を開始するマナ。
「歩く」ではなく「移動する」である。
水が土に染み込むように土中に入るとそのまま碇家(旧葛城家)へと移動していくマナやはり人間とは思えないが、DNAレベルではれっきとした人間である。
その頃碇家(旧葛城家)では
「ねえ、シンジ。キスしようか」
「え?なに?」
お昼ご飯の後片づけをしていたので聞こえなかったらしい。
「キスよ、キス。したこと無いでしょ?」
「今日の朝。アスカとレイに1回ずつしたわよ。」
「そうだったっけ?」
「そうよ。昨晩もそれ以上のことしたじゃない。」
何をやっていたのかは全くの謎であるが、どうやらキス以上の凄いことらしい。
ちょっと前までなら、キスなんて聞くと「不潔よ〜」とか言いそうな人も、既に「婚約」している間柄ではそうは言わないだろう。
「私は別に構わないわ。」
使徒との戦いの後何時の間にか住み着いていたレイはきすする事自体は賛成のようだ。
尤も、シンジも反対はしていない。
「片づけが終ったらしてあげるから。ちょっと待っててね。」
この時にも近寄ってくる恐怖のことなど彼らは当然知る筈もなく碇家(旧葛城家)は一時の平和に包まれているのであった。
made in LINA
近づいてくる恐怖とは何だろうか?使徒、いや違う。それは・・・・・・まだ明かせない。
恐怖が来る少し前の碇家(旧葛城家)、チルドレンは昼間っから、LARSモード爆発である。
「シンジ〜キス〜」
「わかったわよ、はいチュ!」
「私も・・・・」
「はいチュ!」
エンドレスに続く。
台所では・・・・・・グシャッ!
ミサトの手に持っていたビール缶が握りつぶされた。中身が勢い良く飛び出す。
甲には青筋が浮き上がっている。
(あ〜もう!あんのクソガギどもは!朝から晩までイチャイチャイチャイチャ、羨ま・・・・・じゃない、未成年にあるまじき行為、ここは保護者としてビシッ!っと注意しないと)
イスから立ち上がり、いちゃつくリビングへミサトは向かった。
made in jun16
リビングに向かうミサト・・・その背中には青白い炎が立ち上っていた!
ミサト「ちょっち〜いいかしら?シンジ君にアスカ&レイにいっとくことがあるわ!ここは、ワ・タ・シのお家なので〜いちゃつくのはよそでやってくれないかしら?」
と、言った直後にアスカ&レイから
アスカ&レイ「うるさいわね〜!ほっといて!だから加持さんに相手にされないのよ!」
と見事にシンクロした二人に言い返されたミサト・・・しかしこのまま黙っている彼女ではない!
ミサト「わかったわ。(リツコに私を改造させてこのコ生意気な子娘達をぶちのめしてやる!)
心の中でそう思いつつ家を出るミサトであった・・・・シンジはなにも言えずただ立ち尽くすだけであった・・・
made in エレア
ミサトのマンション。その駐車場。地面に染みができる。そこにだけ水を撒いたような染みだが、だんだんと広がっていくのに気付いた人は幸か不幸か誰もいなかった。
「ふっふっふ。ついたわよぉ」
含み笑いと同時に染みから液体があふれ出て、次第にマナの姿を成して行く。
「スタンド『アイアン・ガール』の第三の能力。ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」
うっとり。
自分で擬音を入れながら。
(ああ、今のあたしって最高にかっこいいわよねえ。いわゆるキメのシーンっていうやつかしら。スタンディング・オベーション。ハンカチと花束は必需品よね。
あ、でもシンジが「マナ、すごく素敵だよ。僕ってどうして馬鹿なんだろう。こんなに素晴らしい人が近くにいたことに気付かないなんて」って言ってくれたら、
他は必要ないわね。後は庭のある家と二人の子供って…イヤ〜ン。そんなあ。
「まだ私たちはやすぎるわぁ(はぁと)」
「年齢なんて関係ないよ。僕は君が、君の全てが欲しいんだ」
「シンジ…」「マナ…」「シンジ…なら、いいよ。シンジのこと…好きだから」「マナ…」そして、こうなって、ああなって…もぉ、あたしったら、こんな恥ずかしい事。でもでもでもシンジだったら、いいかなぁなんて。なあんちゃってなんちゃって。)
いやんいやんいやんいやん。
ぽこぽこと液体で人形を作っては消しての繰り返し。
はたから見ればうねるスタイムにすぎないのだが、マナの頭の中では既に披露宴の二次会でヤケ酒をくらうミサトとレイとアスカまで進んでいた。
一人芝居は第三児までの出産と長女の小学校入学まで続き、マナはようやく一息ついた。
(シンジもあたしの魅力に気付かないなんて、本当にニブチンもいいことよね)
スライムに魅力はありますか?と聞かれてどう応えればいいのだろう。
「うげっ、何か踏んだああ」
そろそろまともに手が出始めようとした、その時だった。
べちゃという音ととても女性があげたとは考えたくない悲鳴(?)。
ミサトだ。
自分のヒールについた液体状のマナを一生懸命地面にこすり付けてのけようとしている。
「あっちゃー、何よこの肌色で気持ち悪いやつう、うっわ、ヒールにべっとりくっついちゃった」
「あ、あの」
液体状になっているため、それほど痛みは感じないのだが、自分の右手になる物体がぞんざいに扱われているのはあまりいい気分ではない。ミサトの発する怒りオーラに気おされつつも、回収を試みる。
「もしもし?」
「んっとにもー、今日は最低だわ。くっそー、見てなさいよ、アスカにレイ!」
「あ、ちょっと」
なかなか落ちないマナの右手(液体)に業を煮やしたミサトはヒールを脱ぐと、ルノーの後部座席に放り込み、扉を閉めるや否や、ロケットスタート。
かの映画バック・ト・ザ・フューチャーを彷彿させる炎のタイヤ痕を残し、時間差でタイヤが滑る嫌な音と二種類の衝突音が聞こえてくる。
(人を自転車ごと跳ね飛ばしちゃって、「ダメだこりゃ」って角度で首から着地させたような音させるのね、ミサトさんの車って)
戦自時代の経験と照らし合わせ、首をかしげる、マナ。
「あ、私の右手、もってっちゃった」
右手だから遠隔自動操縦はできない。アスカか右手か。マナはしばし考える事にした。
made in よしはら(HP:Comic minister)
リツコ「ミサト、あなたを改造するよりレイとアスカを改造するのが先決ね」
加持 「そうだな、あのバケモノじみた力を取り上げないと使徒以上の脅威になりかねん。ヘタをするとシンジ君自身の手で二人を殲滅しなければならなくなるぞ。ここはひとつあの二人を普通の人間に戻そうじゃないか」
ミサト「……そうね。でも、あの二人がそう簡単に応じるかしら?」
加持 「なぁに、こうすればいい……ゴニョゴニョ……」
ミサト「なぁ〜る。」
made in 出水 涼
カヲルは鯨の胃の中を漂いマナはギャグキャラと化しスダンドまで出す始末。
そして主役のシンジはちょっとこしか出てきません。
三人のいちゃつきに怒りがこみ上げている花の独身?ミサト、逆襲はあるのでしょうか?
リレー小説:EVA CHANGING Type SINJI その7