薬師寺

世界文化遺産・薬師寺は、天武天皇が680年に発願され、持統天皇、文武天皇によって藤原京に完成されました。その後、平城遷都に伴って、現在地に移転されています。創建当時の建物としては、「東塔」だけです。現在は白鳳時代に創建された主要な伽藍が再建されています。

東塔(創建時のまま) 西塔(昭和56年再建)
白鳳様式を残す東塔は創建時の唯一の建物です。
両塔とも一見すると六重塔のように見えますが、
各階に裳階(もこし)が設けられているためで、実際は三重塔です。
屋根の上にある相輪は微妙に違っています。



金堂(昭和51年再建) 大講堂(平成15年に再建)
金堂は裳階(もこし)つきの重層になっていて、
その美しさから「竜宮造り」と呼ばれていたそうです。
軒の両端には金色に輝く「鴟尾(しび)」と呼ばれる飾りの瓦がついています。
これが後に鬼瓦や鯱になりました。




回廊中央にある中門(昭和59年復元)の両脇に立つ仁王像です。
平成3年に復興されました。
とてもきらびやかで、華やかな薬師寺に相応しい気がしたので、
ご登場願いました。m(__)m





今にも降りだしそうな空に浮かぶ、「東塔」と「金堂」です。




薬師寺は想像していたものとは、随分違っていました。
白鳳建築と言っても、ほとんどが再建されたものなので仕方が無いのですが、
時代を感じることが出来ず、違和感を覚えました。
法隆寺を見た後だったので、特にそう感じたのかも知れません。
残念ながら時間が無くて、
「薬師三尊像(白鳳時代)」などの仏像は見ませんでした。

もどる すすむ