「ぎおんさん」と「ほおずき」
盛夏7月に執り行われる「ぎおん祭」は約三百八十年前より疫病退散、家内安全、天下安泰の神事として行われてきました。
長崎の人々には親しみを込めて「ぎおんさん」と呼ばれています。
古くから「長崎の夏は祇園さんのほおずき市で始まり、中国盆会で終わる」と言われるほど、八坂神社のほおずき市は長崎の夏を彩る風物詩のひとつとして、人々から親しまれてきています。
日程
ほおずき市 | 7月第4土曜日をはさむ金、土、日曜日 |
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神事 | 7月23日 |
ほおずき市
陽が落ちる夕刻より、縁起物の「ほおずき」を買求める人、夕涼みを兼ねた浴衣姿の参詣の方が訪れる風景は、「夏の風物詩」です。
厄除け雷よけ
御祭神素盞嗚尊(スサノオノミコト)には薬法を施さ れた伝説があります。
また、ほおずきは薬草の一種であること、また、実がカヤ(がく)に包まれて守られていますので、厄除け雷よけなどの縁起物として求められます 。
ほおず きあそび
ほおずきの実をじっくりほぐした上で、中の種を慎重に取り除き、口の中で 息を吹き込み、ブウブウと鳴らす遊びがよく知られていますが、かなり根気のいる作業で表皮が破れるなどの失敗も多いようです。
比較的根気を要せず、失敗も少ない「ほおずき人形」「ほおずき提灯」の遊びはいかがでしょうか。
ほおずき人形
ほおずきのがくを右の写真のように一部を残してハサミ などで切り取り、形を整えます。
実の軸を少し厚手の紙で支え、その周りを色紙で巻き、さらに色違いの紙を筒状に巻きます。
木工用ボンドなどで接着させます。
ほおずき提灯
ほおずきの実を水につけて腐らせます。
がくの柔らかい 部分が腐れて溶け、後に堅い部分だけが網状に残ります。
乾燥させて出来上がり。
赤い実の部分が外れるときは、木工用ボンドなどで補正し、しばらく洗濯バサミなどで押さえておけばよいようです。
※水につけて腐れせるときは臭い匂いがしますので、家の外に置きましょう。
あまり臭いようだったら水を取り換えた方がよいでしょう。