Shinozaki Guitar Works
1.ネック
原形
neck_kakomae
指板接着面平面出し
shibanmen_heimen
指板接着面を鉋で削り、平面を出します。
ヘッド角度付け
head
ヘッドを鉋で削り、ヘッド角を13度にします。
外形罫書き
kegaki
ネックの外形、加工用の線と切り出し用の線を罫書きます。
切り出し
kiridashi
切り出し線に沿って切ります。ヘッド裏、指板接着面裏、横の順番で切ります。
ヒール接着面平面出し
sechakumen
接着面(ヒールブロック、指板接着面裏)を鉋で削り平面を出します。
ヒールブロック接着
heelsechaku
合わせてすき間が無いことを確認してから接着します。
トラスロッド溝
trussrodmizo
トラスロッド溝を トリマ で掘ります。
ヘッド、グリップ、ヒール罫書き
neck_kgaki2
ヘッド厚み、グリップ厚み、ヒール形状を罫書きます。
ヒール荒加工
heel_ak
ヒールブロックを削り、ヒールの線を作ります。
ダブテイル切り出し
ヒールブロックにダブテイルの雄を罫書き鋸で余分を切り取ります。
厚み出し(+2mm)
ネック全体が仕上り寸法より+2mmとなるよう加工します。ただしグリップの中心は、6mm幅で平にしておきます。
ヘッド形作り
ヘッドの厚み、形を仕上げます。
天神
天神に使用する材の厚みを1.5mmにしてから、ナット側に13度つけて切り、ヘッドに接着します。乾いたら、出っぱりを鉋で削り取ります。
ペグ穴開け
peg_1 peg_2
ペグ穴の位置を罫書き、千枚通しで印をしてからΦ9.5mmの穴を開けます。開けるときは、ボール盤の制限機能を使ってドリルの刃先がヘッド裏に少し出るまで掘り、6個開けたらヘッドの裏から貫通させます。
グリップ厚み出し
グリップの厚みを仕上げ+0.5mmくらいにします。直線も同時に出します。
ネック幅出し
ネックの幅を仕上げ+0.5mmくらいにします。
グリップ、ボリュート、ヒール加工
グリップ、ボリュート、ヒールを仕上げの7〜8割りくらいまで削ります 。
ジョイント部仕上げ
工程(組立)ネックセット参照
ヒールキャップ
ヒールキャップの厚み分、ヒールを短くしヒールキャップを接着します。乾いたら出っぱりを削り取ります。

2.指板
厚み出し
指板を削り、厚さを6.5mmにします。
罫書き
shiban_kegaki
中心線、外形、切り出し線、フレット溝を罫書きます。
外形仕上げ
shiban_gaikei shiban_gaikei2
切り出し線に沿って切り、外形線まで鉋で削ります。すり合わせ板に#80の ペーパー をはり外形線ぎりぎりまで直線を出します。1フレットと12フレットの幅を確認しながら、#120で仕上げます。
フレット仮溝切り
指板をクランプで固定してフレット の溝を切ります。幅はフレット脚幅に合わせます。深さは2.5mmにします。最後に0フレットを切りますが、ほんの少し長めに切り、すり合わせ板を使い長さと直角を出します(1フレットの長さは計算値より短めが良いと言われています)。
R付け
ラディアスブロックに ペーパー を貼 って指板を削り、Rを付けます。#80から#600まで指板面の直線をこまめに確認しながら 行います。#80で中心線が消えない程度までRを作り、 ペーパー を次の番数にはり変え、前の ペーパー 傷を消しながら形(R)を作っていきます。最終的には、#600の時点で中心線がぎりぎりで消えると厚みが薄くなりません。
フレット溝仕上げ
フレット溝にたまった粉を取り除き 、溝の深さを指板面からフレットの脚の長さより15%深く整えます。端が欠けないよう両サイドから切ります。

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