故郷(5時間)

指導目標 自分の生き方や社会との関わり方を支える読書の意義と効用について理解することができる。(知・技(3)オ)
文章を批判的に読みながら、文章に表れているものの見方や考え方について考えることができる。(思・判・表C(1)イ)
文章を読んで考えを広げたり深めたりして、人間、社会、自然などについて、自分の意見をもつことができる。(思・判・表C(1)エ)
言葉がもつ価値を認識するとともに、読書を通して自己を向上させ、我が国の言語文化に関わり、思いや考えを伝え合おうとする。(学びに向かう力、人間性等)
小説を読み、批評したり、考えたことなどを伝え合ったりする。(思・判・表C(2)イ)
「目標」や「学習の見通しをもとう」で本教材のねらいを確認し、学習の見通しをもつ。
学習活動 1
作品を通読し、作品の設定を捉える。  
注意する語句新出漢字を調べる。
二次元コード「漢字の練習」
作品の舞台や時代背景を確認する。
国語便覧社会科資料集などで調べさせるとよい。
「私」と他の登場人物との関係を整理する。(課題1-①)
人物相関図などを使って整理させるとよい。
時や場所、人物に着目して、場面に分ける。(課題1-②)
P27カギ「展開のしかたを捉える」
2
場面や登場人物の設定に着目して読み深める。  
「ルントウ」と「ヤンおばさん」について、回想の場面と現在の場面とを比べ、描写の変化を抜き出す。(課題2-①)
「ルントウ」と再会した場面で「私」が感じた「悲しむべき厚い壁」とは何か、考える。(課題2-②)
最後の場面で「私」が考える「新しい生活」や「希望」とはどのようなものか、「私」と「ルントウ」、「ホンル」と「シュイション」の関係などを踏まえて考える。(課題2-③)
3
読み深めたことを基に、作品を批評する。(課題3)  
作品のもつ特性や価値について、「学びのカギ」を参考に、観点を決めて批評する。
描かれた内容を自分の知識や経験、考えと比べたり、別の視点や立場から作品を捉え直してみたりするなど、批判的に読ませる。
P119カギ「文学作品を批評する」
P256「『学びのカギ』一覧」(文学)
二次元コード「学びの地図」
P119言の葉
P86読書を楽しむ」
P88「『私の一冊』を探しにいこう」
P252「語彙ブック」(批評するときの言葉)
4
学習を振り返る。  
生き方や社会を考えるうえで、読書にはどんな意義があると感じたかを挙げる。
作品を読んで、納得や共感ができたこと、できなかったことについて、自分の言葉でまとめる。
現代の日本とは異なる時代や状況を描いた小説を読む際、自分の考えをもつために必要だと思う観点を挙げる。
評価規準

自分の生き方や社会との関わり方を支える読書の意義と効用について理解している。((3)オ)
文学作品を読むことが、自分の人生や自分が生きている社会について深く考えるきっかけとなることに気づいている。




「読むこと」において、文章を批判的に読みながら、文章に表れているものの見方や考え方について考えている。(C(1)イ)
自分の知識や経験と比べたり、語り手や人物の立場、時代背景などを変えて読んでみたりして、作品のもつ特性や価値を探っている。
「読むこと」において、文章を読んで考えを広げたり深めたりして、人間、社会、自然などについて、自分の意見をもっている。(C(1)エ)
「私」が考えている「希望」や望む社会の在り方などについてどう考えるか、根拠に基づいて自分の意見を述べている。
文章を批判的に読むことに積極的に取り組み、今までの学習を生かして小説を批評したり、自分の考えをまとめたりしようとしている。
故郷/阿Q正伝   山椒大夫・高瀬舟