描写を工夫して書こう
心の動きが伝わるように物語を書く(5時間)
指導目標 抽象的な概念を表す語句の量を増すとともに、話や文章の中で使うことを通して、語感を磨き語彙を豊かにすることができる。(知・技(1)エ)
表現の効果を考えて描写するなど、自分の考えが伝わる文章になるように工夫することができる。(思・判・表B(1)ウ)
表現の工夫とその効果などについて、読み手からの助言などを踏まえ、自分の文章のよい点や改善点を見いだすことができる。(思・判・表B(1)オ)
言葉がもつ価値を認識するとともに、読書を生活に役立て、我が国の言語文化を大切にして、思いや考えを伝え合おうとする。(学びに向かう力、人間性等)
物語を創作するなど、感じたことや想像したことを書く。(思・判・表B(2)ウ)
「目標」や「学習の見通しをもとう」で本教材のねらいを確認し、学習の見通しをもつ。
授業の導入として、「書くことのミニレッスン」に取り組ませるとよい。
二次元コード「書くことのミニレッスン」
学習活動 1
題材を決める。
日常生活を振り返り、「心が動いた瞬間」を書き出し、整理する。
P14「続けてみよう」
P66「短歌の創作教室
P282「発想を広げる」
二次元コード「表現テーマ例集」(「書くことのミニレッスン」内)
2
設定や構成を考える。
設定(時、場所、登場人物)を考える。
自分の心情や考えが変化した場面を中心に、あらすじを考える。
状況設定・発端、展開、山場、結末の流れで構成を考える。
3
物語を書く。
描写を工夫して物語を書く。
書きあがったら、推敲する。
これまでに学習してきた物語や小説の表現を振り返らせ、どんな点を生かしたいかを考えさせるとよい。
登場人物の呼称を一人称、三人称のどちらかに決め、書き手の視点を貫かせる。
P204「走れメロス
P225カギ「表現の効果を考えて描写する」
P227言の葉
P227「達人からのひと言」
P268「語彙ブック」(感覚で捉えた言葉)
P280「『学びのカギ』一覧」(書く)
二次元コード「学びの地図」
4
作品を読み合う。
作品を読み合い、表現の工夫とその効果について、感想や助言を伝え合う。
友達の感想や助言などを踏まえ、自分の作品のよい点や改善点を見いだす。
作品評価の観点を示したワークシートなどを用意し、それに基づいて交流させるとよい。
タブレット端末などの書き込み機能を活用して、助言させ合ってもよい。
P341「ICT活用のヒント」
5
学習を振り返る。
新たに使えるようになった言葉や表現には、どんなものがあるか、挙げる。
心が動いた瞬間を読み手に伝えるために、表現においてどのような工夫をしたか、自分の言葉でまとめる。
物語を書いたり作品を読み合ったりする中で気づいた、描写を工夫することのよさや効果について、話し合う。
P224「生かす」を読み、学んだことを今後どのように生かしていきたいかを考えさせるとよい。
評価規準

抽象的な概念を表す語句の量を増すとともに、話や文章の中で使うことを通して、語感を磨き語彙を豊かにしている。((1)エ)
これまでに読んだ物語や小説の表現を参考にして、場面の様子や人物の心情を表す表現を使って書いている。




「書くこと」において、表現の効果を考えて描写するなど、自分の考えが伝わる文章になるように工夫している。(B(1)ウ)
読み手が場面の様子や人物の心情を具体的に想像できるように、表現の効果を考えながら描写を工夫している。
「書くこと」において、表現の工夫とその効果などについて、読み手からの助言などを踏まえ、自分の文章のよい点や改善点を見いだしている。(B(1)オ)
書いた物語を友達と読み合い、よい点や改善点を伝え合っている。
粘り強く描写を工夫し、学習の見通しをもって物語を創作しようとしている。